Date: Sat, 12 Jun 1999 11:26:07 +0900
From: Masahiko Aoki <btree@pop06.odn.ne.jp>
To: aml@jca.ax.apc.org, keystone@jca.ax.apc.org
Subject: [keystone 1556] 欧州劣化ウラン弾禁止決議
MIME-Version: 1.0
Sender: owner-keystone@jca.ax.apc.org
X-Sequence: keystone 1556
Precedence: bulk
Reply-To: keystone@jca.ax.apc.org

 欧州議会にまもなく劣化ウラン弾の使用や生産を禁止する決議が提出される
ようです。
 提出者は欧州議会の緑の党、
http://www.europarl.eu.int/greens/default_fr.htm
の議員のPaul Lannoyeという人(ベルギー人)。
この人のホームページは、
http://www.europarl.eu.int/greens/group/who/members/lannoye.htm

 この決議(案)文では、欧州議会は、
1.劣化ウラン弾の使用が、人権と未来の世代の尊重と矛盾するものであるこ
    とを宣言する。
2.すべてのEU加盟国に劣化ウラン弾の製造や使用などの禁止を求める。
3.議長が、この決議をNATO事務総長や国連事務総長に送付することを求める。
とされています。

 この決議文には、これらの決議の理由(背景/根拠)として、
・80年10月10日の特定通常兵器禁止条約(日本も署名)の存在
・96年の国連人権小委員会の、劣化ウラン弾の避難決議
・劣化ウラン弾の危険性についての米軍の報告書の存在
・湾岸戦争での劣化ウラン弾の使用と湾岸症候群の兵士の存在
・劣化ウラン弾が使用された地域でのイラク人の健康障害
・NATO軍の、ボスニアやコソボでの劣化ウラン弾の使用
・フランス、英国、ギリシャなどが劣化ウラン弾を生産している事実
 などを指摘しています。

 この決議案文(仏文)は以下で読めます。
http://www.grip.org/bdg/g1673.html
 実際の採択は難しいかもしれませんが、今後コソボなどで劣化ウラン弾の汚
染が発見されれば、議会の雰囲気も変わるかもしれません。ただ、だからこそ、
進駐したNATO軍が汚染の隠蔽工作をする可能性も高まるわけで、やはり当
事者でない日本のような国の調査の必要性が高いのですが。
 

****************************
     Masahiko Aoki
     青木雅彦
     btree@pop06.odn.ne.jp
****************************



 
  • 1998年     3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月
  • 1999年     1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月

  • キーストーンメーリングリスト 目次