Mime-Version: 1.0
Date: Sat, 15 May 1999 10:24:55 +0900
To: keystone@jca.apc.org
From: "MARUYAMA K." <kaymaru@jca.apc.org>
Subject: [keystone 1451] 沖縄環境ネットワーク総会と勉強会
Sender: owner-keystone@jca.ax.apc.org
X-Sequence: keystone 1451
Precedence: bulk
Reply-To: keystone@jca.ax.apc.org

 後藤さんのメイル([keystone 1449])でふれられている「沖縄環境ネットワーク
」の勉強会のお知らせ。「沖縄環境ネットワークだより 春の号」より。

======================================================

 1999年度の沖縄環境ネットワークの総会及び勉強会が下記の日程で開催されま
す。
 多くの会員各位のご出席をお待ちしております。

 日時 5月15日 土曜日
 場所 沖縄大学 3号館 101教室
 時間 午後2時〜5時
 

 総会では、1998年度の活動報告、会計報告、今後の活動内容、その他について
ご報告申し上げます。

 総会に引き続き勉強会を行います。

 テーマ1は『米軍基地の低周波音公害問題』
 テーマ2は『畜産廃水の処理実験予備的結果』

 を予定しております。
 

 【報告・発表】

 =報告者=

  後藤哲志 会員、 宇井純 世話人(沖縄大学教授)
 

◎発表1 後藤哲志会員 「米軍基地と低周波音公害」

 沖縄環境ネットワークが(財)消費生活研究所より研究助成を受けて、今年3月1
6日から24日の日程で実施した「普天間基地周辺の低周波音調査」について報告い
たします。

◎発表2 宇井純世話人 「畜産廃水の処理実験予備的結果」

 沖縄県南部の河川は、日本一といってもいいほど汚れています。その大きな原因は
畜産排水を直接河川に流していることと関係があります。そこで、沖縄県は河川浄化
の方法の一つとして、宇井教授の研究テーマである「浄化槽汚水処理技術」を試験的
に導入することになりました。
 共同研究事業は、本島北西部の今帰仁村(なきじんそん)の沖縄畜産試験場にて始
動しています。勉強会では、その「畜産廃水の処理実験予備的結果」を報告させてい
ただきます。
======================================================

 会員向けですが、一般の方も勉強会に参加することが出きると思います。

=======================================================

 関連記事

 一部抜粋して引用しようと思いましたが、なかなかよくまとまった記事で、削りに
くいので全文引用します(ゴメン)。

・琉球新報
http://www.ryukyushimpo.co.jp/news01/1999/9903/990325f.html

・沖縄タイムス(記事検索で出てきます)
http://www.okinawatimes.co.jp/index.html

================ 琉球新報 1999年3月25日(木) =====================

98デシベル/ジャンボ機上回る健康被害の指摘も/聞こえない騒音/
沖縄環境ネット普天間基地「低周波」調査

 米軍用機から出る聞こえない音「低周波音」による住民の健康被害を調べようと、
普天間基地周辺を中心に、低周波音測定調査が行われた。沖縄環境ネットワークが1
6日から24日までの5日間行った。測定では、ジャンボジェット機の出す低周波音
87デシベルを超える98デシベルが、多い日には約15回記録された。同ネットワ
ークでは、「これだけ高い数字が出るとは驚きだ。健康に何らかの被害があっても不
思議はない」と話し、「周波数を分析し、健康被害とのかかわりを明らかにしたい」
としている。

 低周波音は周波数が100ヘルツ以下の音。特にヘリコプターや大型輸送機から出
るといわれている。耳を経由せず、音としては聞こえないため、航空機騒音の環境基
準WECPNL(うるささ指数)には入っていない。しかし、低周波音の健康被害に
ついて研究を続けてきた「和歌山から公害をなくす市民のつどい」の汐見文隆医師な
どから、頭痛やイライラ、不眠、吐き気などの不定愁訴と呼ばれる健康被害を指摘す
る声が上がっていた。

 調査は騒音計と低周波音を同時に測定しながら行われた。低周波は人体に一番影響
を及ぼすといわれる10デシベルを基準に測定した。98デシベルはヘリコプターや
輸送機が上空を通った際に測定された。同時に測定された騒音は75デシベル。同ネ
ットワークの後藤哲志事務局員は、「予想を大きく上回る数値。低周波値が騒音値を
上回っていることにも驚いている」と語った。

 長年、低周波が健康に及ぼす害について研究してきた汐見医師は、「測定された低
周波が同地域の住民に健康被害を及ぼしているかどうかは、周波数を分析しないと何
とも言えないが、住宅地で98デシベルとは聞いたことがない。ヘリコプターが編隊
を組んで飛行すれば、さらに大きな数値が出ると考えられる」と語った。

 同ネットワークでは、一カ月以内に測定データの周波数を分析し、問題があれば、
行政に訴えていく方針だ。県内で周波数分析を前提にした低周波音調査が行われるの
は初めて。

 一方、県環境保全室も「嘉手納・普天間基地周辺の航空機騒音による健康影響調査
」(民間委託)の一環で、本年度から普天間基地周辺の低周波騒音の測定を実施した

==================== 沖縄タイムス 1999年3月25日 ============

<1999年3月25日> 朝刊 1版 社会27面(木曜日)
 強い低周波を測定/沖縄環境ネット/健康被害に注目/普天間基地

 沖縄環境ネットワーク(世話人・宇井純沖大教授)は二十四日まで、米軍普天間基地
、嘉手納基地の低周波音測定を行った。

 低周波音は通常は耳に聞こえない低い周波数の音で、頭痛や不眠など健康被害の原
因との指摘もある。詳しい分析は四月中に行うが、従来測定している騒音より強い低
周波音が確認された。

 ネットワークでは「低周波音の存在は確認できた。行政の責任で普天間基地周辺の
被害の疫学的調査をすべきだ」と訴えている。

 調査は消費生活研究所の補助を受けて行った。十六-二十四日のうちの五日間、普
天間基地周辺四カ所、嘉手納基地周辺一カ所で行った。通常の騒音と低周波音を測定
し、どの周波数が多いかを調べる周波数分析も行った。

 従来の騒音測定は人の耳に聞こえる周波数で行われてきたが、聞こえない低周波音
が不定愁訴と呼ばれる健康被害をもたらすとの見方から注目されるようになった。

 ヘリコプターや大型輸送機などから多く発生するとされる。今回の測定でも普天間
基地の輸送機が頭上を旋回した際、通常の騒音(一〇〇〇ヘルツ前後)が七五デシベル
だったのに対し、低周波音(一〇ヘルツ前後)は九八デシベルを記録したという。

 ネットワーク事務局の後藤哲志さんは「これまで基地の低周波音測定はされてこな
かっ
た。今回低周波音の存在が確認できたことで、従来の騒音だけでは航空機被害は論じ
られないと主張していきたい」と話した。四月中に分析をし、公表する方針。

=======================================================

 参考文献:

 『低周波公害の話』(汐見文隆)晩聲社 1994.11.30
 『道路公害と低周波音』(汐見文隆)晩聲社 1998.4.10

 『日本の水はよみがえるか』宇井純 NHK出版 1996.6.20

***************************************************************
 MARUYAMA K.  kaymaru@jca.apc.org
 2GO GREEN (JCA-NET)
 http://www.jca.apc.org/~kaymaru/2GG_JCANET.html



 
  • 1998年     3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月
  • 1999年     1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月

  • キーストーンメーリングリスト 目次