(from 『オルタナティブ運動情報メーリングリスト』 改行位置等若干変更)
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Date: Tue, 27 Apr 1999 17:15:27 +0900
From: 山崎 久隆 <SDI00872@nifty.ne.jp>
Subject: [aml 11985] NATO軍ウラン弾使用確定
残念なニュースといえるでしょう。心のどこかでは誤報であることを願ってい
たのですが、時事通信が確認情報を流しました。以下に引用します。
| 2 04/27 07:32 時: ◎劣化ウラン弾の使用認める=コソボで戦車攻撃に使用−NA
|
|時事通信ニュース速報
|
| 【ワシントン26日時事】北大西洋条約機構(NATO)スポークスマン
|は26日、NATO軍がユーゴスラビア空爆作戦で、劣化ウラン弾を使用し
|ていることを明らかにした。
| 劣化ウラン弾は目標貫通能力が高いことから、戦車攻撃用の米軍戦闘機A
|10がコソボ自治州に展開するユーゴ連邦軍の戦車攻撃に使用しているとい
|う。米軍が実戦で劣化ウラン弾を使用するのは、湾岸戦争に大量投入して以
|来。
|[時事通信社]
|
|[1999-04-27-07:32]
ここでも誰が言ったかを特定していませんが、NATOの公式確認と見ていいで
しょう。隠し通すかと思ったんですが、ユーゴ側が劣化ウラン弾使用を繰り返し非
難しているので、このまま隠し通すとまたもやNATO側の情報操作が問題となる
と思ったのでしょう。既に海外メディアの中から、NATOの報道規制を問題視す
る論調が増えています。ユーゴ側ははじめのうちは記者を国外に退去させたりして
いましたが、今は積極的に宣伝戦に使っています。
爆撃で破壊されたユーゴ国営放送のビルにはCNNが入っていたのですが、直前
にアメリカ側の警告で退去していたそうですから、現在は海外メディアの多くは独
自の取材陣をユーゴやコソボ地域に入れているものと思われます。その中から劣化
ウラン弾使用の痕跡を発見されたら極めてくるしい立場に立たされることを嫌って
の、NATO側の「自白」だろうと思われます。
時事通信の後段の記事は明らかに誤りです。湾岸戦争以後にも劣化ウラン弾は9
5年ボスニア内戦でNATO軍が使っていたことは既にNATO自らが確認してい
ます。
そしてまた、この劣化ウラン使用は現在進行形であることも時事のニュース速報
でわかりました。これは極めて憂慮すべきことです。
HISATAKA YAMASAKI
[SDI00872@nifty.ne.jp]
99 04 27