(from 『オルタナティブ運動情報メーリングリスト』 改行位置等若干変更)
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Date: Thu, 22 Apr 1999 01:27:28 +0900
From: "Citizens' Nuclear Information Center" <cnic@jca.apc.org>
Subject: [aml 11915] ユーゴ劣化ウラン弾声明
原子力資料情報室はユーゴでの劣化ウラン弾
使用に対して以下の声明を発表しました。
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声明
NATO軍のユーゴスラビア空爆での
劣化ウラン弾の使用に抗議する
1999年4月21日
原子力資料情報室
事務局長 伴英幸
東京都中野区東中野1-58-15-3F
1999年4月20日、NATO軍のジュゼッペ・マラニ軍事報道官
は、NATO軍のアメリカ軍機がユーゴスラビア連邦への空爆で、
劣化ウラン弾を使用したことを認めた。
劣化ウラン弾の使用は、人体や環境に多大な悪影響を及ぼす
と考えられ、私たち原子力資料情報室は、NATO軍の劣化ウラン
弾使用に厳重に抗議する。さらに今後一切の劣化ウラン弾の使
用を中止し、ユーゴスラビア空爆を中止するよう強く求める。
劣化ウラン弾は、1991年の湾岸戦争においてアメリカ軍によ
って大量に使用され、今なお多数のイラクの人々・兵士、アメ
リカやイギリスのもと従軍兵士やその子供に、ガンや白血病の
多発、腎臓および肝臓の疾患、先天性の欠損症などのさまざま
な健康被害、後遺症を生じさせている。これは劣化ウラン弾が、
ウラン238という放射性物質そのものであり、その化学毒性や
放射能毒性が極めて強く、半永久的に人体や環境に影響を与え
るためである。
NATO軍、アメリカ軍は、元従軍兵士らのさまざまな健康被害
などによって、劣化ウラン弾の人体への影響や環境汚染を認識
し、明白な危険性があることを認めていた。にもかかわらず、
今回再び劣化ウラン弾をユーゴスラビア空爆で使用したことは、
軍事的破壊力だけを優先した非人道的で愚劣な行為である。こ
のような空爆を正当化する理由はもはやなにもない。
私たち原子力資料情報室は、NATO軍、アメリカ軍に対し、即
時に劣化ウラン弾の使用とユーゴスラビアへの空爆を中止する
よう求める。
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送信:藤野(CNIC)
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原子力資料情報室 (CNIC)
Citizens' Nuclear Information Center
TEL.03-5330-9520 FAX.03-5330-9530
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