ブラジルのオンラインニュースサービス、"A Luta Continua" より
http://come.to/luta
04-19, 1999
モスクワの反戦委員会はブルガリアとハンガリーに
存在する原発のうち二基が、NATOとセルビアの武力紛争下で
危険に身をさらしていることを報告しています。
どちらの原発も旧ソ連の(VVER−440)型で、安全性はチェルノブイリ原発と
同レベルのものであり、空爆に耐えうる構造にはなっていないようです。
(もちろんそんな原発は何処にもありません)。ロシアかNATOが
核兵器を使わないにしても、兵士やパイロットのちょっとしたミスが
核の大惨事を引き起こす危険が無いとはいえません。
ブルガリア政府はNATOとセルビアの航空機にGabrovnice飛行場の
使用許可を出しました。ブルガリア原子力平和利用委員会の議長である
Kashiev氏によりますと、この飛行場は上記の原発から50キロの
ところにあり、以前はロシアの航空機が核燃料をこの原発施設に
届ける時にのみ使用されていたとのことです。この原発施設の
第三基は修理中で、構造上、外界からの保護の役割を
果たすべき部分は取り外されています。更にこの原子炉のすぐ隣には
大量の核燃料が保管されています。
10年前、アルメニアとアゼルパイジャンの間で似たような状況の武力
紛争がありました。この間アルメニアの原発は閉鎖されたのです。
(閉鎖しても空爆されたら汚染は避けられなかったのでは?)
ブルガリア政府はこれまでのところ、他国航空機の
飛行場使用は皆無であると発表していますが ブルガリアとユーゴスラビアの
国境周辺の住人たちは毎晩30機あまりが頭上を通過すると話しています。
また公式発表によりますとNATOのセルビア攻撃が始まって以来、
NATO側のパイロットのミスによる爆弾3発がブルガリア領内で
発見されています。
ブルガリアにはこの原発を守る財源が無く、実際には3機の軍事航空機で
守るべきところ、たったの一機が保護にあたっているということです。
(以上カッコ内以外訳)
追伸: 記事の中では軍事紛争がNATOセルビア間となっているのは
どういうことでしょうか。アメリカのことは何故書かないのでしょうか。
安倍 rentai@labyrinth.net