新ガイドライン関連の最新刊2冊の紹介。
1冊目は、新崎盛暉さんと天野恵一さんの対談です。歯に衣着せぬお二人の対談も
もちろん面白いのですが、脚注(各地の運動体の連絡先など)が非常に充実していま
す。また、資料としての新旧「ガイドライン」の比較が面白い。これで800円はお
買い得。
もう一冊は、田巻さん(脱軍備ネットワーク・キャッチピース)のお書きになっ
た新ガイドラインの解説。40頁の小冊子でわかりやすく問題点を説明しています。
まだ新ガイドラインや周辺事態法について知らない人々(残念ながらいっぱいいるん
だよね)に説明するのにぴったり。
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本当に戦争がしたいの!?
対談 新ガイドラインの向こうに見えるもの
新崎盛暉・天野恵一、凱風社、1999年4月20日
本体 800円 ISBN4-7736-2309-8
もくじ
第1章 このままでいいのか
参戦可能な国家へ向けて走り出した日本
安保案約を飛び越しちやっている
条約でも法律でもないガイドライン
「ゆでがえるの話」
総動員態勢のあと、戦闘の指揮権はどこに?
安保再定義の本質とは
米軍基地の沖縄県内移転の意味するもの
地方分権委員会は中央集権をめざす
国家再編の動きはいつ始まったのか
戦争のできる国家への分岐点
無法国家になりつつある日本
第2章 抵抗のネットワーク
市民の連帯で自治体を動かし中央の暴走にN○!
自治体を動かして国家の暴走をくい止めよう
それぞれが孤立せず連帯を広げよう
沖縄の抵抗が住民運動に与えた影響
沖縄の住民投票が示唆する、民意に添う政治
運動のネットワークの構築に向けて
第3章 沖縄と戦後日本の休験
わたしたちはなぜ、武力の行使に反対するのか
非戦闘員の戦争があった沖縄
戦争の絶対的否定――プライス勧告反対闘争の記憶
中野好夫さんの実証主義――沖縄資料センターのこと
琉球弧の住民運動から一坪反戦地主運動ヘ
非戦闘員の被害から具体的に平和の問題を考える
第4章 本当の安全を考える
武器のない平和な理想社会に一歩でも近づこう
社会の非軍事化を構想する――湾岸戦争以降の生き方
理念・理想にどこまでにじり寄れるか
軍隊は本当に住民の生活を守るのか
韓国の反基地運動とも連帯
破局へ向かうのか、それとも理想をめざすのか
経済発展を自明の価値と考えるのはやめよう
豊かさより平等を求めよう
【資料】
・新旧ガイドラインの比較
・周辺事態に際して我が国の平和及び安全を確保するための措置に関する
に法律(周辺事態法)・案
・日本国の自衛隊とアメリカ合衆国軍隊との間における後方支援、物品又
は役務の相互の提供に関する日本国政府とアメリカ合衆国政府との間の
協定を改正する協定(有事ACSA協定)・案
・日本国とアメリカ合衆国との間の相互協力及び安全保障条約(日米安保
条約)・案
・日本国との平和条約(サンフランシスコ講和条約)
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新ガイドラインの問題点
ストップ!周辺事態法
田巻一彦(脱軍備ネットワーク・キャッチピース)
ピースネットニュース、1999年3月、本体 300円
はじめに
1.日本がまるごと米軍基池になる
2.日米共同戦争マニユアルー新「ガイドライン」の問題点
3.条文とキーワードで読む――ここが危ない!「周辺事態法」
4.すで動員されている民間の能力
5.民間港の軍事利用と自治体
おわりに
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・ピースネットニュース
東京都文京区本郷3-37-3 フジミビル303
電話:03-3813-6490、 ファックス:03-5684-5870
電子メール:peacenet@jca.apc.org
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MARUYAMA K. kaymaru@jca.apc.org
2GO GREEN
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