(from 『オルタナティブ運動情報メーリングリスト』 改行位置等若干変更)
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Date: Sun, 4 Apr 1999 10:18:17 +0900
From: Toshimaru Ogura <ogr@nsknet.or.jp>
Subject: [aml 11681] ガイドライン反対FAX通信36号
小倉です。FAX通信最新号です。本日4日と明日に集中行動があります。ぜひご参加く
ださい。
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全国 YY YY YY YY YY 通信
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'97ガイドライン安保・有事法に反対する
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●「'97新ガイドライン安保・有事法に反対する全国Fax通信」の、ファクシミ
リと郵送での購読料は半年間3千円です。
●この「電子版」は、より多くの方々に読んでいただきたいという趣旨から公
開していますが、*是非カンパをお送りくださるよう*お願いいたします。
下記の郵便振替口座をご利用ください。
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'97新ガイドライン安保・有事法に反対する 全国FAX通信【電子版】
No.36 1999年4月2日(月2回発行)
東京都千代田区三崎町3−1−1 近江ビル4階
TEL:03-5275-5989
FAX:03-3234-4118
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*〈Fax通信〉は情報の受け手が同時に発信者となるメディアを目指します。
*全国からの情報、企画、意見をお待ちしています。
*バックナンバーは
http://www.jca.ax.apc.org/~toshi/NoG_News/NoG.index.html
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目次
●「つぶそう! 周辺事態法 4/4・5全国共同行動」
〜〜「通すな! つぶせ! 新ガイドライン法案
4・15戦争協力を許さないつどい」を成功させよう!
−−「海上警備行動」=戦闘行為を糾弾し、加速化する特別委員会審議に
全国各地の闘いの力で強力な反撃を!
●「つぶそう! 周辺事態法 4/4・5全国共同行動」
●通すな! つぶせ! 新ガイドライン法案
4・15戦争協力を許さないつどい
●海自「海上警備行動」に各地で抗議の申し入れ!
●「日の丸」「君が代」の法制化に反対する共同声明への参加を!
●大阪・思いやり予算返還訴訟不当判決に抗議!!
約120名の原告・支援者の怒りのヒューマンチェーンで包囲される
●「非武装・非軍事国家=日本」実現への青写真を考えるシンポ
●交通関係労組と憲法学者が周辺事態法案に反対!
●沖縄ニュースクリップ 3/17〜3/29
●「思いやり」予算を返せ・東京 第5回公判
●自治体と市民のための「ガイドライン法案」速報が発行!
●新ガイドライン反対・祈りの座り込み
●安田弁護士の公判日程(予定)
●立川自衛隊基地に抗議!
●各地集会・行動予定(4/4〜4/28)
●Fax通信・事務局からのお知らせ
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「つぶそう! 周辺事態法 4/4・5全国共同行動」
〜〜「通すな! つぶせ! 新ガイドライン法案
4・15戦争協力を許さないつどい」を成功させよう!
−−「海上警備行動」=戦闘行為を糾弾し、加速化する特別委員会審議に
全国各地の闘いの力で強力な反撃を!
●石川県能登沖で「不審船」へ巡視艇が1953年以来という威嚇射撃、さらに自衛
隊のP3C、2機が警告用の爆弾12発を投下。こういう事態が3月23日から24日(早
朝)に発生。小渕首相の自衛隊法82条に基づく海上警備行動の発令は異例のス
ピードであったという。
3月29日の『朝日新聞』は以下のように報じている。
「日本海で領海に侵入した二隻の不審船が発見され、日本側が追跡する事態が
起きる前から、防衛庁と海上保安庁が朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)などの
船による領海侵犯を想定し、共同で対処するマニュアル化に向けての協議をして
いたことが分かった。今回、護衛船が早い段階から追跡を始め、途中から巡視船
と交代したが、事前の想定が実施に移される形で、海上自衛隊による初の海上警
備行動に進んだ可能性が浮上している。防衛庁幹部は不審船侵入を『格好の教材
だ』としており、防衛庁と海上保安庁は近く今回の事例を検証したうえで、本格
的な共同対処マニュアルの作成に乗り出す」。
「不審船」は、今までもよく発見されているが、こんな軍事行動を自己目的化
したような動きははじめてであったわけだが、やはり政府は戦闘すること、戦闘
を展開する危機管理システムを作動させることをねらっていたのだ。軍事的緊張
をうみだし、海上保安庁の軍事化をも含めた本格的な海上軍事行動マニュアルづ
くりとは「有事(戦時)体制」づくりである。
これは周辺事態法などの新ガイドライン安保関連法案が、いま国会で審議され
始めている状況に対応する、あるいはそれを先取りする事態であることは明白
だ。日本国家は戦争を呼び込む体制に突き進んでいるのだ。
3月24日、NATO(北大西洋条約機構)軍はユーゴスラビア空爆(ミサイル
攻撃)を開始した。この空爆に対しても日本政府は「やむをえずとられた措置と
理解する」との表現で支持を表明している。軍事同盟国であるアメリカへの側面
的支援である。
日本政府は、軍事力による「平和」という実質的には、戦争(戦闘)を日常化
し、力で世界を支配しようというコースに、大きく踏み出しているのだ。
日本の力(軍事)=侵略・支配論理のゴールが大空襲であり原爆投下であっ
た。その悲惨で残酷な歴史体験の反省の上に戦後がスタートしたはずであった。
しかし、戦後はとうとうここまで来てしまったのである。しかし、かつてのよう
に戦争体制へ、あらかたの人々が積極的に翼賛しているわけではない(そのこと
は新聞の世論調査ですら確認できる)。
全国各地で、力強く、戦争協力に反対する多様な動きは、つくりだされ続けて
おり、その抵抗をつなぐ闘いも、それなりの蓄積を持ちだしている。
全国の共同した行動の第三派、「つぶそう!周辺事態法4/4・5全国共同行
動」に全力で参加し、新ガイドライン安保体制づくりに抗するさらなる運動をつ
くりだそう!
(事務局・天野)
●3月24日深夜に発令された、自衛隊始まって以来の「海上警備行動」=護衛艦
とP3C哨戒機による「不審船」への公海上での砲爆撃は、新ガイドラインが想定す
る自衛隊の武力行使の現実性を、多くの人びとに実感させるものとなった。すで
に、戦争体制は一つ一つ着実にテストされている。
4月に入って、統一自治体選の第一ラウンドの終了(11日)を受けて、ガイド
ライン特制委員会の審議は一挙に加速されようとしている。この間、特別委員会
の総括質問は3月18日、26日、31日、4月1日と行われ、4月7日に参考人質疑
を行った後に、自民党側は12日以後、毎日でも審議を行いたいという意向を特別
委員会の理事会で述べている。実際にどのくらいのペースで進行するかは、与党
と、民主、公明との間の「修正」折衝の進展にかかっている、政府の思惑通り29
日の首相訪米前に「法案成立のメドをつけたい」というのなら、かなりのハイ
ペースで審議が入ることになるのは確かである。
この間、私たちは「戦争協力を許さないつどい」の枠組みで、特別委員会の審
議のたびに衆議院議員面会所で院内集会を行い、共産党と社民党の議員から報告
を受けてきた。また毎週火曜日には「国会プロジェクト」の行動をセットし、と
りわけ民主、公明両党への働きかけに重点を置いて、議員個々人や、両党政策審
議会関係者への訴えを進めてきた。これからも審議日には、特に予想される12日
以降の展開には、全力で議面行動に取り組む必要がある。
もちろん共産、社民を除く各党のガードは固いが、少しでも可能性をこじあけ
るために今後も活動していきたい。その際、各地からの運動のメッセージ、情報
を伝えることが大きな力となるので、ぜひそうした資料を寄せてください。
こうした国会状況の緊迫の中で、4月15日(木)には「通すな! つぶせ!
新ガイドライン法案 4・15戦争協力を許さないつどい」(午後6時開場、東
京・日比谷野会音楽堂)が開かれる。この「つどい」は2月14日の「春一番」集
会を継承した実行委員会を結成して行われるものであり、集会後には国会デモも
準備されている。
各自治体のレベルでは、法案審議とともに新ガイドラインの危惧が拡大してお
り、議会での反対意見書採択などを広がっている。また海・空・陸の交運関係の
労組による新ガイドライン法案反対の共同声明もナショナルセンターの枠組みを
超える形で発表されている。こうした気運を広げ、「春本番」の4月に廃案への
ステップを!
(事務局・国富)
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「つぶそう! 周辺事態法 4/4・5全国共同行動」
◆4月4日 午後1時〜宮下公園(渋谷・集会・デモ)
午後5時〜全国交流会(渋谷勤労福祉会館)
◆4月5日 国会行動(12時〜衆議院第二議員会館第一会議室)
*4月5日には、午後2時〜3時30分に「とめよう日米新ガイドライン つくろ
う女たちのピースライン」があります。衆議院第2議員会館前集合/主催:止め
よう「戦争協力法」女たちの連絡会
◆発言予定◆
●メインスピーカー:松井やより、舟越耿一
●全国各地から:【函館】大場一雄(非核平和函館市民条例を実現する会)、
【小樽】小林(米空母に反対する市民の会)、【横須賀】新倉裕史(非核市民宣
言運動ヨコスカ)、【厚木】厚木基地を考える会、【浜松】NO! AWACS
の会、【名古屋】山本みはぎ(不戦へのネットワーク)、【大阪】中北龍太郎、
海老原(関西共同行動)、【大阪】服部良一(ひびけ沖縄のこころ・関西のつど
い(予定))、【呉】三木のり子(ピースリンク広島・呉・岩国)、【北九州】
村田久(新ガイドラインに異議あり! 北九州行動会議)、【長崎】ピースバス
長崎、【大分】山下恭子(米軍基地と日本をどうするローカルNET大分・日出
生台)、【沖縄】三宅俊司(弁護士)
●首都圏各地から:【大田区】石川進(大田共同行動)、【中野区】佐野恵美
(新ガイドラインに反対する! 中野)、【練馬区】井上澄夫(つくろう平和!
練馬ネットワーク)、【世田谷区】(予定)、【三多摩】大洞俊之(新ガイド
ラインに反対する三多摩連絡会)
●各団体:日本キリスト教協議会(NCC)、内田雅敏(4・15戦争協力を許さ
ないつどい実行委員会)、日本山妙法寺、組織犯罪対策法案や住民基本台帳法改
悪に反対の取り組みを行っている諸団体、日の丸・君が代の問題、不当逮捕され
た安田弁護士の救援などに関っている諸団体などからの参加/発言も予定されて
います。
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通すな! つぶせ! 新ガイドライン法案
4・15戦争協力を許さないつどい
●4月15日(木) 午後6時開場・6時半開会
日比谷野外音楽堂 7時半〜国会デモ
●発言予定:沖縄(浦添から)、周辺事態法案等を憂慮する憲法研究者(憲法研
究会有志)、労働組合(全港湾、全日空)、韓統連、宗教者、静岡から、アピー
ル文(韓国、フィリピン)
●主催:4・15戦争協力を許さないつどい実行委員会
●連絡先/沖縄・一坪反戦地主会関東ブロック(090-3910-4140、Fax03-
3386-2203)、憲法を生かす会(03-3226-8765、Fax03-3551-6406)、'97ガイ
ドライン安保・有事法に反対する全国FAX通信(03-5275-5989、Fax03-
3234-4118)、戦争への道を許さない女たちの連絡会(03-3816-2057)
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海自「海上警備行動」に各地で抗議の申し入れ!
3月23〜24日にかけての「不審船」問題に関連して、海上警備行動に出動した
自衛艦2隻の母港(舞鶴基地)がある京都府舞鶴市の市議会が、26日の3月定例会
で新ガイドライン関連法案についての意見書を全会一致で可決した。政府に対し
て「自治体の意見を十分聴取し、意向を尊重されるよう強く要望する」との内容
で、意見書に抵抗していた保守系議員が護衛艦の警告射撃と爆弾投下で一転、賛
成に回った結果の可決だという(朝日・大阪版、3月27日付)。この記事は、
「護衛艦が出払っていると思ったら、日本海でバンバン撃っている。ショック
だった」という「ある保守系議員」の声も伝えていた。
政府がいかに「危機」を煽りたてようとも、現実に「自衛隊」という名の日本
軍が武力行使=戦闘行動を行なった、その基地を抱える自治体での反応だ。
「沖縄の反基地闘争に連帯し、新ガイドライン・有事立法に反対する実行委員
会」が呼びかけて、26日夕方に行なわれた首相官邸・総理府への緊急の抗議申し
入れ行動には、約30人が集まった。総理府に申し入れ書を手渡し、シュプレヒ
コールを叩きつけた。以下、この時の申し入れ書ほか、各地からの抗議・申し入
れ書などの抜粋をまとめた。(文責・Fax通信編集部)
* * * * * * * * * *
●内閣総理大臣 小淵恵三殿
私たちは、今回の「海上警備行動」の発動が法的正当性を欠くものであると考
え、強く批判します。それは紛争の平和的解決をうたった憲法の趣旨を真っ向か
ら否定するものであり、自衛隊法の要件すら満たしていません。まして、今回の
事件を口実に、新ガイドライン関連法案の成立を急ぎ、さらに有事諸法制の整備
を準備しようとする動きを絶対に認めるわけにはいきません。それは自ら戦争へ
の道を掃き清める行為です。(3/26、自衛隊の武力行使に反対する申し入れ行
動参加者一同〈連絡先:反安保実3〉)
●内閣総理大臣 小渕恵三様、防衛庁長官 野呂田芳成様、運輸大臣 川崎二郎様
相手がただちに日本の「人名、治安、財産」に脅威を与えるとはいえない状況で
あるにもかかわらず、「発砲」という方法を採ったことは、そこにきわめて政治
的な意図を感じざるをえません。現場でなにが起こっているかは私たち国民には
全く分からないなかで、政府は恣意的な判断で法を適用したわけであり、この対
応事態については、過剰な反応として抗議します。(3/24、ピースリンク広
島・呉・岩国)
●内閣総理大臣 小淵恵三殿
日本政府のこのような武力行使を歓迎する国が、アジア太平洋諸国にあるだろう
か。小淵首相らの念頭から、日本国憲法の基本である平和主義はとっくに消え失
せている。政府首脳の頭脳を支配しているのは、軍事でことを決する、武力解決
思想そのものである。私たちは、政府による今回の暴挙を許さない。(3/26、
つくろう平和! 練馬ネットワーク)
●防衛庁長官 野呂田芳成様
……以下の具体的要請をします。
1、今回の「海上警備行動」発動に関る全ての情報を開示すること/2、「海上
警備行動」名目の武力行使の誤りを認め、謝罪及び再発防止措置をとること。/
3、「領域警備」「武器使用拡大」のための法改悪という方針を撤回すること。
/4、軍事的緊張を高め、自衛隊の参戦及び日本社会の戦争協力体制のシステム
をつくる「周辺事態法案」などの新ガイドライン法案を撤回し、更に新ガイドラ
イン自体撤回すること。/5、東北アジアの真の平和に向けた具体的措置をとる
こと。(3/26、ピース・チェーン・リアクション)
●立川基地司令殿
1、立川基地司令は、海上警備行動の発動が違法であったことを認め、防衛庁、
小渕首相に対して抗議せよ
2、立川基地司令は、周辺事態法案に反対し、万一成立してもそれに基づく軍事
協力の司令をすべて拒否すること(3/28、3・28緊急行動参加者一同〈連絡
先:新ガイドラインに反対する三多摩連絡会〉)
●海上自衛隊自衛艦隊司令殿 ヨコスカ地方総監殿
「海上警備行動」は横須賀の自衛艦隊司令部から発令されました。また横須賀地
方総監はこの件に関連して、新ガイドライン関連法の早期成立を強調する発言を
行っています。本日月例デモ参加者として、私たちは両者に対し抗議の文書を提
出します。(3/28、非核市民宣言運動・ヨコスカ)
●内閣総理大臣 小渕恵三様、防衛庁長官 野呂田芳成様、運輸大臣 川崎二郎様
政府内部からはいち早く武器使用の制約再検討や有事法制促進などの声があがっ
ていますが、いま最も政治に必要なことは、北朝鮮「脅威論」をこと更に言い立
て、危機を拡大する道ではないはずです。/私たち婦人民主クラブは、すでに再
三にわたって新ガイドライン関連法案反対の意思表示をしてきましたが、平和憲
法の理念を踏みにじって、軍事的対応強化の政治がいちだんとすすんでいる事態
に、強い憂慮を禁じません。(3/30、婦人民主クラブ)
●民主党 菅直人殿,羽田孜殿
民主党はいち早く、政府の一連の行為を容認する声明を発表しました。……対話
なき過剰な抑止政策をとりがちな政府に対し私たちは、野党第一党として、より
慎重な態度を期待いたします。(3/30、婦人民主クラブ)
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「日の丸」「君が代」の法制化に反対する共同声明への参加を!
「日の丸」「君が代」法制化・強制に反対。この一点で賛同される方々ととも
に大きな反対の声をつくり出していきたいと思います。そして、同法案の国会上
程は絶対にやめさせなければなりません。この共同声明への賛同と、参加をお願
いします。できるだけ多くの「日の丸」「君が代」反対の意思を、共同声明とい
う形で表明していきましょう。同時に、参加・賛同されたみなさんとともに集会
などの行動をつくりだすことも検討しています。ご意見、ご協力をお願いしま
す。
●この共同声明は、今国会終了前(6月下旬)に参加・賛同者を集約し、発表予
定です。
「『日の丸』『君が代』の法制化に反対する共同声明」運動
連絡先:日本基督教団靖国・天皇制問題情報センター(tel.03-3205-7363
fax03-3207-3918)、落合BOX(tel&fax:03-3368-3110)
■参加・賛同費:1000円
次回会議:4月10日(土)15時〜 日本基督教会館4階
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大阪・思いやり予算返還訴訟不当判決に抗議!!
約120名の原告・支援者の怒りのヒューマンチェーンで包囲される
裁判官忌避事件の最高裁決定を待たず、3月29日異例の判決言い渡しがありま
した。
「原告らの各請求をいずれも棄却する」。不当な結審から不当の判決。埋め尽く
した傍聴席からの怒りの声は閉廷後もしばらく続きました。退廷後は予定通り私
たちの思いを書き込んだ黄色いふろしきを手に手に、裁判所を包囲し、無謀な司
法に対する抗議をしました。
判決の内容の要約は、
1、財産権の侵害について
憲法上租税の賦課、徴収と予算に基づく国費の支出とは、まったく別物であり、
その関連性はない。だから仮に国費の支出が違憲、違法だとしても財産権の侵害
にはならない。
2、税金を適正に使用される利益の侵害について
●国費の支出は国会の決議によるものなので、問題があれば、議会制民主主義の
道筋に基づいて是正を求めるべきである。
●地方自治法上での違憲、違法な支出の返還についても、それは個々の住民が自
己の権利侵害を理由に自己に対する損害賠償はできない。国家賠償法上もしかり
である。
3、消費税原告について
消費税の納税義務者は事業者であり、消費者ではないので、原告不適格である。
予想通りの判決ではあったのですが、腹立たしい限りです。今後控訴審で引き
続きがんばって闘い続けます。ご支援を! (異義あり!思いやり予算・関
西)
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「非武装・非軍事国家=日本」実現への青写真を考えるシンポ
3月21日、「提言:新ガイドラインを問う」事務局主催により、標記のシンポ
ジウムが東京の渋谷勤労福祉会館で開かれた。
開会に先だって、主催者を代表して太田昌国さんが、できたての「第二次提言
−−新ガイドラインをあらためて問う」を紹介した。シンポはまず、平和資料共
同組合の梅林宏道さんが、新ガイドライン−−周辺事態法への対抗構想として、
彼の持論である東北アジア非核地帯構想を語った。次に沖縄のヘリ基地いらない
二見以北十区の会の浦島悦子さんが名護でのヘリ基地反対の闘いから北部全域で
の「新たな基地はいらない、やんばる女性ネット」へと拡大してきた取り組みを
紹介した。最後に、山口大学教員で、「サンダーバード国際救助隊」立案者の一
人である立山紘毅さんが、「安全保障論」の本質からの問題提起を行なった。討
論も活発に行われ、内外の厳しい情勢の中で、非武装・日軍事国家=日本を追求
していく契機となった討論集会であった。参加者は60名。 (山本英夫/派兵
チェック)
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交通関係労組と憲法学者が周辺事態法案に反対!
ガイドライン関連法案の廃案を求める声明が、交通運輸関係労働組合と、憲法
研究者からそれぞれ出された。
前者は陸・海・空・港湾の交通・運輸事業に携わる労働組合18単産・単組(27
万7千名)が3月19日に出したものだ。
「私たち交通運輸関係に働く労働者を知らないうちに戦争への協力者としてし
まう危険性が、日を増すごとに明らかになってきています」とし、「アメリカが
始める戦争に自動的に巻込まれる」「後方支援だから安全だという宣伝は欺瞞」
「日本国憲法や国際法などの法律と法の精神に違反している」「経済活動と国民
生活に計り知れない影響を与える」「自治体や民間への協力依頼は実質的な強
制」などの点で法案に反対している。
一方憲法研究者から出された声明は全国憲法研究会有志(3月16日現在、216
名)によるもの。
「多くの点で日本国憲法の基本原理に抵触する恐れのある周辺事態法案等に対
して、「平和・民主・人権」を基本原理とする日本国憲法を護る立場」(全国憲
法研究会規約第1条)に立つ憲法学者として、私たちは憂慮の念を表明する。国
会において問題点が解明されることを求めるとともに、憲法に基づく政治が行わ
れるよう、立憲主義の尊重を訴えるものである」と発している。
(文責・Fax通信編集部)
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沖縄ニュースクリップ 3/17〜3/29
【3月17日】本土移転された実弾砲撃訓練で全日空機が米軍の銃・弾薬を輸送し
た問題で、高村外相が参院予算委員会で、日米地位協定第5条の適用により問題
ないとの見解を初めて示した。
【3月18日】1995年6月に酒気帯び運転の元在沖米海兵隊員が駐留軍従業員儀保
マリ子さんを死亡させた交通事故で、父親の儀保清信さんが損害賠償を求めた訴
訟の判決が那覇地裁で。原告の請求通りの損害賠償を命じた
【3月24日】普天間基地代替基地の候補として与勝半島沖案や津堅島東海岸案な
どが出されていることに対し蔵当真徳勝連町長が改めて反対を表明。▼伊江村の
島袋村長らが那覇防衛施設局を訪ね、SACOで合意した読谷補助飛行場の米軍
パラシュート降下訓練の移設先について、受け入れを正式表明し、振興策を強く
国に求めた。
【3月25日】米軍嘉手納弾薬庫地区の読谷村域の一部約78.4ヘクタールが返還さ
れた。
【3月26日】政府が閣議で、首相による「代行裁決」などを盛り込んだ米軍用地
特措法の再改定案を含む「地方分権整備法案」を決定。▼新ガイドライン関連法
案に反対の姿勢を表明している石垣市の大浜長照市長が3月定例会最終日のこの
日、非核三原則の完全実施などを求める「石垣市平和港湾宣言」を提案、賛成多
数で議決。
【3月28日】沖縄タイムス社が周辺事態法案について、県議会8会派にアンケー
ト調査を実施。新ガイドライン関連法案については自民、県民の会が賛成、社
民・護憲、社大、共産、結の会、公明が反対。新進沖縄は態度を保留。▼代替ヘ
リ基地の誘致に反対する「ヘリ基地に反対し、島を守るチキンチュの会」の総決
起集会が勝連町で。
【3月29日】沖縄県文化環境部が、過去4年間にわたり嘉手納・普天間飛行場周
辺で実施した「航空機騒音による住民への健康影響」調査研究の結果を発表。騒
音の影響が広範囲に現れているという。▼米軍楚辺通信所(象のオリ)の金武町
への移設問題で、同町議会審査特別委員会が「町の経済振興を条件とした移設容
認陳情」を賛成多数で採択。▼登誠一郎内閣官房内閣外政審議室長が沖縄県庁で
稲嶺恵一知事と面談。登外政審議室長は嘉手納飛行場でのパラシュート降下訓練
について、伊江村の正式受け入れ表明を評価した。▼一方、「象のオリの移設に
反対する会」は、吉田勝広町長と照屋全吉町議会議長へ861人の反対署名を提出。
▼沖縄本島との架橋を条件に米軍ヘリ基地誘致運動を進めている「津堅島の未来
を考える会の活動を支援する会」の設立総会と総決起大会が沖縄市内で。建設業
を中心に中部地区の企業関係者、津堅島の漁民ら約150人が参加。▼与那城町の前
上門正進町長が、町議会3月定例会の一般質問で与勝半島沖への普天間基地代替
ヘリポート建設構想について、「絶対好ましくない」と反対の意向を示した。▼
沖縄県議会2月定例会の最終本会議。社大、社民・護憲、共産、結の会の野党4
会派ら19人が提案した「沖縄を危険に巻き込む『周辺事態措置法案』に反対する
意見書」は、公明党を含む野党の賛成少数で否決された。
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「思いやり」予算を返せ・東京 第5回公判
3月25日、駐留軍経費違憲訴訟の東京での第5回目の審理が行われた。原告は
佐賀県からかけつけた人など40名が参加。原告側は、「思いやり予算」と労務費
について、床井茂代理人が書面を提出した。
床井弁護士は、沖縄基地従業員からの手紙を引用し、「自分を解雇する権限を
もつ人の生活の多くを解雇される側の者がみるというのはありえないことであ
る」という矛盾をついた。もう一つは、米軍のホームページから抽出したデータ
をもとに、日本の思いやり予算が「同盟国」の中でもいかに金額、貢献度におい
て突出しているかを示した証拠を提出した。
今後、国側に反論させる展開にもっていけるかがポイントになろう。次回は5
月18日午後1時から、東京地裁民事713法廷にて。(米軍への「思いやり予算」を
返せ! 訴訟・東京 事務局)
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自治体と市民のための「ガイドライン法案」速報が発行!
「ピースデポ(平和資料協同組合)・ガイドライン法案プロジェクトチーム」
では、「周辺事態」において協力要請を受ける可能性のある自治体や、自治体労
働者、港湾・輸送・医療関係者などの関心に応え、ガイドライン関連法案の国会
審議状況や速報を発行します。
●予約者に無料で、ファックスまたは電子メールで一斉にお送りします。
●平均して3日に1回、A4版3〜5ページ。
●バックナンバーはホームページ(http://www.jca.ax.apc.org/peacedepot/)、
あるいはファックスでとり出せます(03-3813-8180にダイアルし、ボックス番号
800#でバックナンバー一覧、810#で最新号)。
●プロジェクトを支えるカンパを募集します。個人・小グループ1口5000円、自
治体・団体1口10000円。
郵便振替:00280-0-38075・加入者名:平和資料協同組合。「ガイドラインカン
パ」と明記を。
●連絡先:ピースデポ(電話:045-563-5101/FAX:045-563-9907)
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新ガイドライン反対・祈りの座り込み
「宗教者たちの『平和を求める』集い実行委員会」では、3月下旬に引き続
き、4月12日(月)〜16日(金)まで、毎日午前10時〜午後5時まで衆議院第1
議員会館前で座り込みを行う。ぜひ参加を! また、参加できなくても激励や差
入れも大歓迎だという。
●連絡先:日本キリスト教協議会(NCC)電話:03-3203-0372
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安田弁護士の公判日程(予定)
この通信の第30号(1月6日発行)1、2面で触れた安田好弘弁護士の不当逮
捕問題で、既に東京地裁(104号法廷)での裁判が始まっている。今後の公判につ
いては、4月21日、5月24、25日、6月9日、7月1、2、27、28日、8月25、
26日、9月20、21日が予定されている。全て全日(10〜17時)。
●傍聴などについての問い合わせ先:安田さんを支援する会(044-865-1851)
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立川自衛隊基地に抗議!
3月23日夜から24日朝にかけての自衛隊始まって以来の自衛隊法82条「海上警
備行動」発動という事態に、こんなことで新ガイドライン体制とそれを当然とす
る世論がなし崩しに作り上げられてはとんでもない、と急遽立川基地への緊急行
動が計画された。主体は「新ガイドラインに反対する三多摩連絡会」。公園を借
りてデモ申請、プラカードや横断幕作り、ビラの郵送……と慌ただしく作業が進
み、28日の当日には30数人が立川駅近くの公園に集まった。
参加者がいろいろと意見を言い合えるように集会の時間を長めにとった。公園
の外を通る人々が関心をもって見ていて、ビラを配ると受け取りがいい。寒い日
だったが、デモは日本山妙法寺のうちわだいこと朝鮮のどらを交えてにぎやかに
進んだ。自衛隊の前で一時止まって、申し入れ書を読み上げて手渡す。警衛司令
が一人で門の外に出てきて受け取った。
解散後、立川駅頭で宣伝カー情宣とビラ配り。人々が関心を持っているから
けっこうよく受け取ってくれる。酔っ払いが「おれは昔、警察予備隊だった」と
戸締り論でからむ。この問題では広く議論されることが必要だが、関心が集まれ
ばそれだけ、議論を吹っかけられる場面も増えるだろう。それにきちんと答え、
説得する私たちのことばが必要だ。そしてまた、事が起きたときにすぐに反応し
て行動し、訴えることのできる、生きのいい運動も大切だと思う。(河野/立川
自衛隊監視テント村)
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各地集会・行動予定(4/4〜4/28)
4月4日(日)・5日(月)つぶそう!周辺事態法 全国共同行動 → 別掲
4月5日(月)女たちのピースライン → 別掲
4月9日(金)米軍用地特措法の再改悪を許すな!土地の取り上げ放題はいや!
4・9集会 時間*18:30〜/場所*シニアワーク東京(飯田橋駅)/報告*
池原秀明(反戦地主会)ほか/主催*沖縄・一坪反戦地主会関東ブロック(090-
3910-4140)
■小林よしのり「戦争論」の検討 時間*18:30〜/場所*文京区民センター
(都営三田線春日駅)/講師*越田稜(アジア民衆法廷準備会)/700円/主催*
金曜連続講座(03-3221-4668)
4月15日(木)通すな、つぶせ! 新ガイドライン法案 4・15 戦争協力を許
さないつどい → 別掲
4月17日(土)鶴見良行の国境の越え方 時間*14:00〜/場所*上智大学中央
図書館/講演*花崎皋平/パネラー*ダグラス・ラミスほか/1000円/主催*ア
ジア太平洋資料センター(03-3291-5901)
■一切の戦争立法反対 盗聴法・団体取締法はいらない池袋行動 時間*14:30
〜/場所*中池袋公園(池袋駅・豊島公会堂前)/13:00デモ出発/主催*組織
的犯罪対策法制定阻止!有事立法反対!北部集会実行委(03-3931-9615 芝崎)
ほか
■三多摩労争連春季集会 アジアの民衆と日本 時間*18:00〜/場所*国分寺
本多公民館(中央線国分寺駅北口10分)/講師*辺見庸(作家)/500円/連絡先
*三多摩労組争議団連絡会議(042-525-9036)
4月18日(日)エコネット・美(ちゅら)出前交流会 時間*13:30〜/場所*
シニアワーク東京(総武線・東西線飯田橋駅)/名護で活動を続けるエコネッ
ト・美の出前ゆんたく/サンゴ白化現象のビデオ、写真展示などあり/連絡先*
03-3202-3010(堀内)、090-3913-6353(青崎)
4月24日(土)軍港・ガイドラインいらないうまんちゅTalk&Live 時
間*18:00〜/場所*シニアワーク東京(総武線・東西線飯田橋駅)/出演*ま
よなかしんや(一坪反戦地主会浦添ブロック)/700円/主催*基地はいらないう
まんちゅネット(090-4022-9337 山本)
■戦争をする社会−−ベトナム戦争後のアメリカ 時間*14:00〜/場所*立川
中央公民館(中央線立川駅南口7分)/講師*ダグラス・ラミス/連絡先*市民
のひろば・憲法の会(042-535-1339 きど)
4月25日(日)周辺事態法を廃案に!集会・デモ 時間*13:00〜/場所*井の
頭公園野外ステージ(中央線吉祥寺駅)/主催*新ガイドラインに反対する三多
摩連絡会(042-525-9036 立川自衛隊監視テント村)
4月28日(水)命どぅ宝・平和世コンサート9 時間*18:00〜/場所*上野水
上音楽堂(JR御徒町駅)/出演*寿、垣花暁子、まよなかしんや/前売2500
円、当日3000円/主催*命どぅ宝ネットワーク(03-3905-1579)
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Fax通信・事務局からのお知らせ
★国会も含めて緊迫した状況が続いています。事務局では最低限、周辺事態法案
の国会での決着までは、この通信を継続するとの申し合せとなりました。
★本来ならば今号(No.36)をもって第3期終了となるはずでしたが、とりあえず
期間を決めないままで走り続けることとなります。
★これにともなって財政も厳しくなってまいりました。今後どの程度発行するか
も決らないところで心苦しいのですが、皆様のカンパをどうかよろしくお願いい
たします。
★すでに第4期相当分の購読費をいただいている方の宛名ラベルには(4)マー
クが付いています。
★今後送付が不要な方は事務局まで御一報を。
★また、第3期の会費未納の方には請求書を同封させていただきました。ご送金
をよろしくお願いいたします。講読費とカンパはこちらへ!
郵便振替:00110-4-408708「全国Fax通信」
★領収証の必要な方はご連絡を。
(事務局)
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MARAPROBU LA LEG^PROJEKTO DE S^TELAU^SKULTO!!
NO!! WIRETAP BILL
** toshimaru ogura **
** ogr@nsknet.or.jp **
** http://www.jca.ax.apc.org/~toshi/
**
NE!! TEKSAJ^O TAKSO
NO!! WEB RATING
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