仲田です。
神奈川県座間市で、日の丸・君が代の性急な法制化に反対する意見書決議が僅
差で可決されました。
国家による統制の強化が叫ばれ、反対や疑義を唱えるものは非国民扱いにされ
かねない状況になりつつあります。例えば、サッカーブラジル戦で帰国した中田
への脅迫が相次ぎ、一部「思想集団」によるテロも示唆されています。このよう
な流れに棹さす重要な決議だと思います。
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議員提出議案第8号
日の丸・君が代の性急な法制化に反対する意見書の提出について
地方自治法第99条第2項の規定により、関係行政庁に対し、別紙のとおり
意見書を提出する。
平成11年3月26日提出
提出者 座間市議会議員 沖永 明久(市民派議員クラブ)
賛成者 座間市議会議員 竹市 信司(市民派議員クラブ)
山崎 芳広(市民派議員クラブ)
佐々木由子(無会派 神奈川ネット)
中沢 邦雄(共産党)
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日の丸・君が代の性急な法制化に反対する意見書
政府は、広島県立高校校長の自殺事件を契機として、日の丸・君が代の法制
化を性急に押し進めようとしている。本年2月まで政府は、「日の丸・君が代
は国民の中に定着しており、法制化の必要はない」としていたものを一転して
ひるがえしているが、今回の悲劇的事件の本質は、国民的議論を行わず、文部
省が学習指導要領で日の丸掲揚、君が代斉唱を押しつけてきたところにある。
国民世論の現実は、「日の丸・君が代は国旗・国歌である」という人から、
「日の丸はかつての侵略戦争のシンボルであり、君が代は主権在民の現憲法に
はそぐはない」という人まで様々である。こうした現状で法制化することは、
民主主義の原則に反するばかりか、更なる混乱を持ち込むことになりかねない。
よって、本市議会は国旗・国歌についての国民間の論議を行うことを先行す
べきと考え、日の丸・君が代の性急な法制化に反対する。
以上、地方自治法第99条第2項の規定により意見書を提出する。
平成11年3月26日
内閣総理大臣
自治大臣 あて
座間市議会議長 及 川 明 雄
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賛成 反対 退席
市民派 3 政和会 6 市政クラブ 4
無会派 3 新政会 3 (旧民社+旧社民)
公明 3 無会派 2
共産党 4
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仲田博康
nakada_h@jca.ax.apc.org