柴田@福岡です。
> もしもこの記事とそれについての考察が正しいとしたら・・・恐ろしいこと
> がこの国で現在起きていることを示します。脅威を捏造し、演出し、さらに危
> 機を煽って国民世論を誘導しようという「宣伝相」がいるというわけです。
私は、24日の深夜0時過ぎから2時頃まで、海上保安庁の無線交信の様子を受信(
傍受)していました。追跡劇の本部が置かれたと思われる新潟海上保安部と各巡視船
との交信でした。詳しい内容はこちらも記録を取っていないし、また電波法に抵触す
る恐れがある(特定相手方への通信の内容を明らかにしてはならない)ので書きませ
んが、あれだけ報道で大騒ぎしている割には、さして緊迫感を感じられないものでし
た。同時刻に同交信を受信した他の方の中にも、同様の印象を持たれた方がおられる
ようです。
交信内容からだけで状況を判断するわけにはいきませんが、海上保安庁と防衛庁・
自衛隊の関係者(と米軍)以外の国民は、現場を見ていないワケですから、「大本営
発表」よろしく恣意的な報道管制がおこなわれる可能性を排除しきれるものではない
と思います。
もう一件。昨日のラジオニュースでさりげなく伝えられていたものですが、今朝の
西日本新聞にも載っていたので、こちらから。
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■七管が超高速艇導入
第七管区海上保安本部は二十五日、海上保安庁所属船艇の中で最速の新造監
視取締艇「りんくす」(約五トン)を長崎県・対馬の厳原海上保安部に、同
「たうらす」(同)を比田勝海上保安署に、それぞれ配備した。
最高速力は約五十ノット(時速約九十三キロ)。対馬沖で頻発する密漁や、
日本の排他的経済水域(EEZ)内での違法操業取り締まり強化に向け、初導
入した。購入費は一隻約六千五百万円。
従来の取締艇は最高速力三十〜四十ノット。密漁船の中には四十ノット以上
で逃げる船もあり、取り締まりが難しかった。
(西日本新聞 1999年3月26日付朝刊社会面より)
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本気で「不審船」を追いかけるつもりなら、配備を2日繰り上げてでもこの2隻を
投入すればよかったわけですが、それはしなかったわけです。
「不審船」に最初に威嚇射撃をおこなった巡視船「ちくぜん」は第七管区海上保安
本部の所属のはずですが、七管がこの超高速艇導入と「不審船」との関連で何か言っ
たということは、今のところ伝えられていません。
柴田 一裕(Kazuhiro Shibata)
kshibata@mtci.ne.jp
http://w32.mtci.ne.jp/~kshibata/