ピースネットニュースの吉永です。
18日に東京ビッグサイトで不当逮捕された、グリーンピースの3人の勾留が
続いています。
長文ですが、要旨は釈放要求と激励(できれば英文)のお願いです。
転載OKとのことですので、よろしくお願いします。
GREENPEACE Environmental News ========================================
グリーンピース環境情報
第15号・臨時号1999/03/22(毎月5日発行・臨時号も随時発行予定)
読者の皆様に緊急のお願いです
グリーンピース・ジャパンのホームページhttp://www.nets.ne.jp/GREENPEACE/
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【グリーンピース環境情報・第15号臨時号目次】
■1 緊急のお願い ● 1999年03月23日
グリーンピースのボランティア3人の釈放要求について
■ 2 関連プレスリリース ● 1999年03月18日
東京おもちゃショーでグリーンピース脱塩ビをアピール
有明ビッグサイトの屋上から大横断幕「大好き・おもちゃ。やめよう!
塩
ビ」
■ 3 関連プレスリリース ● 1999年03月18日
東京おもちゃショーでのグリーンピースの抗議行動は
玩具メーカーに対し塩化ビニルを使わないことを主張した正当な言論行為
警察による逮捕は不当、即刻解放されるべき
■ 4 関連プレスリリース ● 1999年03月20日
グリーンピース「正当な主張に対する不当拘束」と全面抗議
子どもに安全なおもちゃを!! アピールに対し捜査機関は不当に身柄拘束
を継続
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■1■ 読者の皆様へ緊急のお願い● 1999年3月23日 ■■■■■■■■■■■■■■
■
■ グリーンピースのボランティア3人の釈放要求について
3月18日、グリーンピース・ジャパンは、子どもを塩化ビニルから守るという目的の
ために、「大好き♪おもちゃ やめよう!塩ビ」と書かれた横断幕をおもちゃショーの
行わ
れていた東京ビッグサイトに掲げました。その結果、横断幕を掲げた3人が警察に逮捕
されてしまいました。その上、最長で4月9日までの勾留の可能性があります。
この20メートル四方の大きな横断幕を、自らの体重を重りにして、建物の壁面に
掲げたのは、グリーンピースのボランティアである、カースティ・ハミルトン
(女性、オーストラリア)、マーク・ワトソン(男性、ニュージーランド)、
リチャード・ピアソン(男性、ニュージーランド)の3人です。彼らは、日本の
子どもを塩化ビニルの害から守るという目的のために、普段の仕事を休んで、
ボランティアで、このアピール行動に参加しました。普段はそれぞれの仕事を
持っています。リチャードはボートの整備の仕事、マークは出版社、カースティは
ロッククライミングのインストラクターです。
3人は、今、代用監獄に入れられています。代用監獄は、裁判が開かれる前に、拘束
しておくための施設です。日本以外の先進国では、この施設は警察署とは別のところに
おかれ、不当な取り調べがおこなわれないようになっています。しかし、日本では警察
署の中にあり、これまでさまざまな人権侵害が行われてきました。そのため、国際的
人権保護団体のアムネスティ・インターナショナルなどから、非難を受けています。
警察が彼らを逮捕した理由は、建造物侵入、威力業務妨害としています。しかし、
横断幕を掲げたのは東京ビッグサイトの正面玄関の屋上からで、そこは一般市民が自由
に
出入りできるところです。その屋上から建物の外側にロープをたらして横断幕を掲げた
のです。ですから、建造物侵入にはあたりません。また、グリーンピース・ジャパンは
この行動の後、日本玩具協会の会長及び事務局長と面談し、行動の説明を行いました。
その際同氏らから、グリーンピースの行動が日本玩具協会の業務を妨害したとの発言は
なく、当然告訴もされていません。今回の行動は、塩化ビニルのおもちゃの危険性を
訴えることだけを目的としたものでした。グリーンピースでは、海外でも、同じような
アピールを行っていますが、ここまで長期に拘留された例はありません。詳しくは、
■4のプレスリリースの参考資料”海外の例”をご覧ください。
グリーンピース・ジャパンでは、クリスティ、マーク、リチャードをできるだけ早く
代用監獄から出すように、要求をしています。読者である皆様にも、お力をお貸し
いただきたいのです。
以下のところに、電話、手紙、Fax、E-mailのいずれかの手段で、「現在、拘留
されているグリーンピースのボランティアのクリスティ、マーク、リチャードの釈放を
要求します。」という主旨のご意見をぜひお送りください。
また、グリーンピース・ジャパンのメールアドレス(gri@interlink.or.jp)宛に
クリスティ、マーク、リチャードの3人への激励のメッセージを送ってください。
簡単なメッセージでも結構です。3人にお届けしますのでぜひよろしくお願い致します
。
釈放要求先
東京地方裁判所 刑事14課
TEL 03-3581-5411(03-3581-1149休日)
FAX 03-3581-5639
東京地方検察庁 野口検事(担当検事)
TEL 03-3592-5611
警視庁 警視総監
TEL 03-3581-4321
http://www.keishicho.metro.tokyo.jp/
法務大臣 陣内 孝雄
TEL 03-3580-4111
FAX 03-3592-7011
webmaster@moj.go.jp
総理大臣 小渕恵三
TEL 03-3581-0101
FAX 03-3581-3883
jpm@kantei.go.jp
外務大臣 高村 正彦
TEL 03-3580-3311
FAX 03-3592-0364
http://www.mofa.go.jp/mofaj/mail/index.html
■2■プレスリリース ●1999年03月18日 ■■■■■■■■■
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■ 東京おもちゃショーでグリーンピース脱塩ビをアピール
■ 有明ビッグサイトの屋上から大横断幕「大好き・おもちゃ。やめよう!
塩ビ」
■
■http://www.nets.ne.jp/GREENPEACE/library/98dio/19990318.html
国際環境保護団体グリーンピースは、本日(3月18日)午前10:30頃日本玩具国際
見本市協会主催の「99東京おもちゃショー」が行われている有明の東京ビッグ
サイトで、「大好き・おもちゃ。やめよう! 塩ビ」という20m四方の大横断幕を
広げ、おもちゃショーに参加している約150社の玩具メーカーに対し脱塩ビを訴
えた。地上55mの屋上から十分に経験を積んだ3人のグリーンピースのクライマ
ーが、自身の体重をおもりにして横断幕とともにぶら下がった。
また、本日グリーンピースは各国の玩具メーカーが塩ビ玩具に対し現在どのよ
うな取組を行なっているのかを調査しまとめた成績表一覧を世界同日発表した。
柔らかい塩化ビニル玩具は発がん性の恐れのあるフタル酸エステル類などを可
塑剤として使用している。塩化ビニル玩具をなめたり噛んだりすると可塑剤が
より溶出しやすくなるため、子ども達の健康を脅かしている。また塩ビは生産
および廃棄焼却する時にダイオキシンを発生させるので、グリーンピースは玩
具から塩ビをなくすよう国際的に脱塩ビキャンペーンを行なっている。
グリーンピースが今回行った調査した企業の半分以上が、子どもの玩具から塩
ビをなくしていくという明確な方針のもとに前進していたことが明らかになっ
た。しかしながら、大手の玩具メーカー、ハスブロやディズニーが、塩ビの使
用を続け、子ども達を不必要な危険にさらしているという、非常に後ろ向きな
方針である。また、日本の大手玩具メーカーのバンダイ、タカラ、トミーなど
からは、質問に対する回答がなく、また、消費者の不安に答えて脱塩化ビニル
に正面から取り組もうとする姿勢が表明されなかったことは残念である。
塩化ビニル玩具の方針について、成績の大変良いグループには、レゴ、プレイ
モービル、レーベンスバーガー、アップリカ葛西(株)(日本)、サシィー、アン
ビトイズ、キッコ、ファーストイヤーズなど、それに準じるグループには、た
とえば日本ではピープルが挙がっている。
中程度のものでは、世界最大の玩具会社マテルとブリオがいる。
成績の悪かったグループではワーナーブラザーズ、ディズニー、(株)バンダイ
(日本)、(株)タカラ、(株)トミー(日本)、セーフティー・ファースト、ハスブ
ロなどが挙げられる。これらの中には、塩化ビニルの使用に関して、対策をと
っていない企業あるいは方針を表明していなかった企業、「私共の製品は安全
です。」とこれまでの声明を繰り返しているだけの企業などが入っている。
現在塩ビ製品をなくしていくという玩具業界からの明確な方向性が示されない
状況のなかで、いくつかの国々で消費者は有害な軟質塩ビにさらされている。
両親や消費者は、自分達が購入する玩具が軟質塩化ビニルかどうかということ
を知る権利があり、よりよい製品を購入しやすくするため、グリーンピースは、
玩具メーカーの方針について成績表という形で今回情報を提供した。
グリーンピースが97年歯固め、ガラガラ、ほ乳瓶の乳首、子どもの玩具を分析
し有害な可塑剤が製品重量の約半分近くも含まれているものがあったというこ
とを指摘して以来、軟質塩ビ問題は世界的に注目されている。フタル酸エステ
ル類のような可塑剤は、塩ビを柔らかくするために使用されているが、動物実
験では発ガンの可能性があり、肝臓、腎臓、生殖系への悪影響が現れることが
示されている。
これまでのところデンマーク、オーストリア、スウェーデン、ギリシャ、イタ
リア、ノルウェー、メキシコ、フィンランドが国レベルでのなんらかの規制を
制定あるいは現在制定準備中の国々である。他の国では、米国、カナダ、オラ
ンダ、フィリピン、ベルギー、ドイツは、玩具メーカー対し自主的レベルで市
場から塩ビあるいはフタル酸エステル類を含んだ製品をなくしていくよう要請
している。一方日本では、フタル酸エステル類について耐容一日摂取量が設定
されておらず、対玩具への塩化ビニル使用を禁じる規制やガイドラインもない。
対策としては大きく遅れをとっている。
玩具から塩化ビニル使用を段階的に廃止していくためには、玩具メーカー自身
が前進しなければならないが、世界的にも有名な玩具メーカーは、全く積極的
な行動を見せていない。政府の規制がなければ、これらの企業は子どもの玩具
に今後も塩ビを使い続けていくことになるかもしれない。
今回の企業成績表一覧は、アルゼンチン、カナダ、デンマーク、ドイツ、イタ
リア、日本、オランダ、スペイン、スウェーデン、英国、米国の11カ国を対象
に調査しまとめた。
企業の成績は、5ツ星が一番高く、×が一番低い。基準は下記の通リ。
*****:塩ビ玩具を段階的に廃止する
****:いくつかの塩ビ玩具を段階的に廃止する/した
***:3歳以下の子ども向け玩具にはフタル酸エステル類を廃止する
**:子どもが直接口に入れる玩具のみフタル酸エステル類を廃止する
×:塩ビ使用の段階的廃止等に関する政策がない、または回答せず
■3■ 緊急プレスリリース ●1999年3月18日 ■■■■■■■■■
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■ 東京おもちゃショーでのグリーンピースの抗議行動は
■ 玩具メーカーに対し塩化ビニルを使わないことを主張した正当な言論行為
■ 警察による逮捕は不当、即刻解放されるべき
■
■http://www.nets.ne.jp/GREENPEACE/library/98dio/19990318_2.html
国際環境保護団体グリーンピースは、本日午前11:30過ぎ日本玩具国際見本市協会
主催の「'99東京おもちゃショー」が行われている有明の東京ビッグサイトで、
「大好き♪おもちゃ。やめよう! 塩ビ。」という20m四方の大横断幕を広げ、おもちゃ
ショーに参加している約150社の玩具メーカーに対し脱塩ビを訴えた。
地上55mの屋上から充分に経験を積んだ3人のグリーンピースのクライマーが、自身の
体重をおもりにするため横断幕とともにぶら下がった後、地上に降りたところを建造物
侵入、威力業務妨害で現行犯逮捕された。グリーンピース・ジャパンの事務局長
志田早苗とグリーンピースのスタン・ビンセントも任意拘束されている。
逮捕までの事実経過:
会場関係者からの警告を受けたグリーンピース・ジャパン事務局長志田早苗が、建物
屋上へ関係者と協議を行う為に昇っていき、グリーンピース側で自主的に、予定よりも
早く撤収作業を開始した。しかしその撤収作業の途中で、クライマー3人が深川警察署
によって逮捕された。
グリーンピースの本日の行動の目的は、あくまでも玩具メーカーに対し塩ビを使わない
ことを主張する正当な言論行為であり、暴力的でも破壊的な行為でもない。従って3人
のクライマーの逮捕と志田事務局長、スタン・ビンセントの拘束については全く不当な
ものである。5名とも即刻解放されるべきである。
グリーンピース・ジャパンは、昨年3月から、日本玩具協会並びに厚生大臣、環境庁
長官に、玩具に使われている塩ビの使用を早急に禁止するよう要請し続けてきた。
しかしながら、国レベルでの有害な物質については全く対策が取られておらず、
また大手の玩具メーカーも塩ビ玩具を段階的に廃止していくという方針を出していない
。
塩ビ玩具は発がん性の恐れのあるフタル酸エステル類などを可塑剤として使用している
ため、子どもがなめたり噛んだりする際に溶出することで子ども達の健康を脅かして
いる。また塩ビは生産および廃棄焼却する時にダイオキシンを発生させるので、
グリーンピースは玩具から塩ビをなくすよう国際的に脱塩ビキャンペーンを行なって
いる。
グリーンピースが今回調査した企業の半分以上が、子どもの玩具から塩ビをなくして
いくという明確なステップをとっていたことが明らかになった。しかしながら、大手の
玩具メーカー、ハスブロやディズニーが、塩ビの使用を続け、子ども達を不必要な
危険にさらしているという、非常に後ろ向きな方針であるという事実は、残念である。
現在塩ビ製品をなくしていくという玩具業界からの明確な方向性が示されない状況の
なかで、多くの国々で消費者は有害な軟質塩ビ玩具の危険にさらされている。
グリーンピースは97年歯固め、ガラガラ、ほ乳瓶の乳首、子どもの玩具を分析し有害な
可塑剤が製品重量の約半分近くも含まれているものがあったということを指摘して以来
、
軟質塩ビ問題は世界的に注目されている。
フタル酸エステル類のような可塑剤は、塩ビを柔らかくするために使用されているが、
動物実験では発ガンの可能性があり、肝臓、腎臓、生殖系への悪影響が現れることが
示されている。
玩具から塩ビを段階的に廃止していくためには、玩具メーカー自身が前進しなければ
ならないが、世界的にも有名な玩具メーカーは、全く積極的な行動を見せていない。
政府の規制がなければ、これらの企業は子どもの玩具に今後も塩ビを使い続けていく
ことになるかもしれない。
東京おもちゃショーでのグリーンピースの抗議行動は玩具メーカーに対し塩化ビニル
を使わないことを主張した正当な言論行為であり、警察による逮捕は不当で、3名は
即刻解放されるべきである。
■4■緊急プレスリリース ●1999年3月20日■■■■■■■■■■
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■ グリーンピース「正当な主張に対する不当拘束」と全面抗議
■ 子どもに安全なおもちゃを!! アピールに対し捜査機関は不当に身柄拘束を継
続
■
■http://www.nets.ne.jp/GREENPEACE/library/98dio/19990320.html
国際環境保護団体グリーンピースは、3月18日11:30過ぎ「'99東京おもちゃショー」が
行われている東京ビッグサイトで、「大好き・おもちゃ やめよう! 塩ビ」という20m四
方の
大横断幕を広げ、おもちゃショーに参加している約150社の玩具メーカーに対し脱塩ビ
を
訴えた。地上55mの屋上から充分に経験を積んだ3人のグリーンピースのクライマー、
Kirsty Hamilton(オーストラリア), Mark Watson(ニュージーランド)、
Richard Pearson(同)が、自身の体重をおもりにするため横断幕とともに
ぶら下がった。これに対し、捜査機関は建造物侵入、威力業務妨害を理由として
3人を逮捕したが、東京地方検察庁は本日午後2時半、東京地方裁判所に3人の身柄の
拘留請求を行った。
グリーンピースは、「今回のアピールは乳幼児の健を脅かす有害質の入っている
塩化ビニルを玩具に使用しないよう求めることが趣旨であり、違法な目的は一切存在
しない」とし、捜査機関が3人の身柄を不当に拘束し続けていることに全面抗議して
いる。グリーンピースはこれまで各地で様々な環境保護を訴える行動を行ってきたが、
常に非暴力を根本的な原則としている。今回の行動も塩ビのおもちゃの危険性を玩具
メーカーや一般市民に訴えることを唯一の目的としており、平和的行動に徹していた。
建造物侵入と業務妨害は逮捕理由として不当である
子ども向けの軟らかい玩具には塩化ビニルが使用されているものがあるが、塩化ビニル
は
フタル酸エステル類や重金属などの有害物質を多量に含んでいる。このような物質の使
用
を止めるよう求める今回のアピールは、子どもの健康を守るという真摯な動機に基づく
表現行為である。3人は、一般公衆が出入りできる建物屋上から外側へロープを垂らし
て
降りたものであり、建造物内部に侵入してはいない。また、横断幕は「大好き・おもち
ゃ
やめよう! 塩ビ」とあり、今回の主張が玩具を否定するのではなく、安全な玩具を求め
る
ものであることは明白である。主催者である日本玩具協会からの被害申告もでていない
。
今回の表現行為は、まさに環境保護の要求に他ならず、海外の同様の事例でも、平和的
アピール行動に対してこれほど長期間不当な拘束が続けられている事例はない
(添付資料)。
人の健康、環境保護の問題に国境はない。21世紀に向け環境保護活動が今こそ必要な
日本で、健康、環境保護を求める表現行為が許されないことは、今後の環境保護活動
への市民参加の道を阻むものとなりかねない。グリーンピースは3人の不当な身柄拘束
に対し、国際的に全面抗議を展開する意向である。
参考
1) 塩化ビニルとフタル酸エステル類の有害性
塩ビに軟らかさを出すためにはフタル酸エステル類などの化学可塑剤が添加されている
。
この化学物質には発がんの可能性や、腎臓・肝臓、生殖系への悪影響が現れる恐れが
ある。子どもが軟質塩化ビニルでできた玩具をなめたり噛んだりする際にはフタル酸
エステル類がより溶出しやすくなり、子どもがこの化学物質を相当量摂取してしまう
恐れがある。また塩ビは生産および廃棄焼却する時にダイオキシンを発生させるので、
グリーンピースは塩化ビニル依存をなくすよう、国際的に脱塩ビキャンペーンを行な
っている。
2) グリーンピースがこれまでに諸外国で行った、おもちゃの塩ビを求める同様の
アピール行動と警察の対応。添付資料参照
3) 3人のクライマーについて
3人はともに、クライマーとしての訓練を積んているが、別にそれぞれ職業があり、
今回はグリーンピースのアピール行動のためにボランティアとして来日していた。
■■■■■添付資料■■■■■
これまでに各国で行った、おもちゃの脱塩化ビニルを求めるアピール行動と警察の対応
オランダ:
1997年9月19日
グリーンピース・オランダが世界的な玩具メーカーマテル社の欧州本社ビルディングに
30m×5mの横断幕(バービー人形やくまのプーさんやアヒルなどの図柄に
"STOP TOXIC TOYS [有害なおもちゃをやめて]"というメッセージがついている)
を掲げた。このアピール行動では4人のクライマー(高所での作業に訓練を積んでいる
人)がこの横断幕を高所で支えていた。アピールは約4時間続き、その際マテル社の
ディレクターが出て来、グリーンピースはディレクターと話をし、脱塩ビ玩具キャン
ペーンの要望を伝えるなどした。その話し合いが終わった後、グリーンピースは自ら
横断幕を撤収した。混乱はなく、この間警察の車が一台通りかかったが、そのまま
通過した。他に警察は一切来なかった。
オランダ:
1998年6月30日
グリーンピース・インターナショナルはエクソンのフタル酸エステル製造プラントで
24時間、有害化学物質の輸送を阻止するアピール行動を行った。その際、クライマー
の持つ横断幕を輸送庫とエクソンのタンクとにそれぞれ掲げた。警察は来たが、干渉
しなかった。
オーストラリア:
97年1月
「バットマンとロビン」に扮したグリーンピースのクライマーが、オーストラリア
おもちゃショーの開かれているメルボルン見本市会場から「Go PVC Free
(めざせ脱塩ビ)」と書いた横断幕を下ろした。逮捕された者はなく、アピール行動に
参加したスタッフらもその間会場の外にあって、見本市にくる人たちと話したり
リーフレットを配ったりしていた。
カナダ:
1997年11月27日
グリーンピースがトロントのトイザらスの店舗に横断幕を掲げた際、誰も逮捕されな
かった。横断幕が掛ってから約30分〜1時間後に店舗の管理者がその横断幕をはずした
。
スペイン:
1997年12月
グリーンピース・スペインがマドリッドにあるスペイン保健省の前で抗議を行った際
には、警察とのトラブルは一切なかった。抗議行動は、保健省の前で横断幕を掲げ、
庁舎に出入りする人々にリーフレットを配るものであった。この時保健省の
General Directorがグリーンピースを中へ招き入れ、メンバーは会談を行い要望書を
手渡した。会談の後、グリーンピースは抗議行動を終了した。その間警察は来て、
グリーンピースが抗議活動を行うのを見ていたが、一切逮捕はせず、そこにいた
のみであった。
米国:
グリーンピース・アメリカでバットマンとロビンに扮したクライマーがおもちゃショー
の会場内の天井に上って横断幕を掲げた時にクライマーが逮捕された。しかし起訴は
されず、その日の夕方解放された。アピールに使用した装置も返却された。
*グリーンピースが、玩具の脱塩ビを求めるキャンペーンにおいてこれまで行って来た
アピール行動で逮捕されたのは米国一例のみである。その場合でも起訴はされず
その日の夕方に解放されている。
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