野党と公明党議員団による「那覇軍港の浦添移設促進意見書」の市議会決議を怒りを
もって糾弾します
浦添新軍港建設に道を拓く宮城健一市長の施政方針演説に強く抗議します
一、三月八日開会した浦添市議会三月定例会の冒頭、野党議員と公明党議員団は、共
同で「那覇軍港の浦添移設促進の意見書」を提案し、同日それを市議会は賛成多数で
可決しました。私たちは、過去四度の那覇軍港の浦添移設に反対する決議をも覆して
強行されたこの決議に怒りを禁じえません。戦争に反対し平和を願う浦添市民、沖縄
県民の多くの声を踏みにじるこの暴挙を決して許すことはできません。
二、野党と公明党議員団は、この共同提案を「西海岸開発」を促進するために「那覇
軍港の浦添移設」を受け入れるかのように主張しています。しかしそれが軍港の移設
を受け入れる詭弁でしかないことは言を待ちません。
それは、米軍が九四年と九六年に日本政府に提出した浦添軍港計画の要望書や、日
本政府の「那覇軍港の浦添移設」のための並々ならぬ決意をみれば明らかです。まさ
にこの決議こそ、アメリカ政府の要請を受けた日本政府による、那覇軍港の浦添移設
=浦添新軍港建設を浦添市議会の名において認めるものであるといわなけれぱなりま
せん。
市議会が、われわれ市民の声を十分にくみ上げて、再度の審議をおこない、浦添新
軍港建設を認めるものでしかない「那覇軍港の浦添移設」に反対の決議をあげられる
よう強く要求するものです。
三、宮城健一市長は、施政方針演説で「那覇軍港そのものの浦添移設」については「
反対」だ、と主張しながらも、浦添商工会議所提言の「那覇軍港の機能(一部)の移
設」、「『多目的埠頭』を『日米共同使用』する案」については「前向きにかつ具体
的に検討する」ことを謳っています。
だが、この二つの主張は全く矛盾するものです。浦添商工会議所の『提言』は、那
覇軍港の浦添移設そのものの推進であり、大型空母さえ接岸可能な軍港の建設として
計画されているのです。米軍当局と日本政府の意向を代弁するものが商工会議所の『
提言』ではないでしょうか。
実際、宮城市長の施政方針演説をうけて日本政府は、「一歩前進」「心から歓迎」
(野中官房長官)と絶大なる評価を与えています。また高村正彦外務大臣は「(代替
施設が)米軍専用でないのは難しい」と述べ、米軍専用の軍港建設をも公然とうたい
あげています。
四、したがって私たちは、宮城浦添市長の三月八日の施政方針演説に対して強く抗議
するものです。
一九九九年三月十二日
浦添軍港建設反対! ヘリ基地建設反対!
あらゆる基地の建設・強化に反対するネットワーク
代表 妹尾活夫(牧師) 代表 崎浜秀司(退職教師)
代表 安里武泰(浦添市民・元中学校長) 代表 渡久山勇(団体役員)
代表 當山全治(浦添市民・退職教師) 高作正博(琉球大学教官)
代表 宮城清子(久志十三区女性の会・会長) 安里昌栄(退職教師)
連絡先:浦添市当山 四四四の二 098−878−5099)
浦 添 市 長 宮城健一 殿
浦添市議会議長 棚原 宏 殿
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沖縄・一坪反戦地主会 関東ブロック
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