At Tue, 02 Mar 1999 22:15:17 +0900
加賀谷さんwrote:
> 三沢には戦闘機F2(初の部隊配備用量産機)が、この春(若干のびるようですが)
>3機配備されますが、一機あたりの単価が132億2300万円。(中期防で計45機
>、今年度までで試験機を含めて39機)。
> キャッシュではないでしょうから、利息はどうなるんだろうか。自衛隊員が汗水たら
>して働いて納めたゼイキンも入っているとはいうものの、わざわざ災難なゴミを買わな
>くてもお金の使い道なんてことかかないのに・・
「平成11年度防衛力整備の概要」という防衛庁の文書(防衛庁のホーム
ページにあり)によるとF2の配備計画は以下のようなものです。
戦闘機等の勢力推移
年度
6年 7年 8年 9年 10
11 12 13 14年
勢力 度
度 度 度 年度
年度 年度 年度 度
(機)
F−2 ―― ――
―― ―― ―― 5
22 31 39
中期防の計画では
○ 中期防衛力整備計画の達成状況
中期防
主要装備 平成8年
平成9年 平成10 平成11 平成12 整備数
度 度
年度 年度 年度
量
支援戦闘機
(F−2) 11機
8機 9機 8機
45機
ということなのですが、実はこの引用している文書にも
(3)F−2の開発期間の延長
○ 概要 10年度末の開発終了を目途としてきたが、要改善事項の判明と改
善に伴う試験の遅延等により、11年12月頃まで開発期間を延長する。
となんか上品に書いてありますが、「要改善事項の判明」というのは実は、試
験飛行で、ある程度スピードを上げると主翼が振動して千切れそうになる致命
的な欠陥があることが分かったということなのです(ちなみに自自が成立を切
望している有事立法ができればこういう「国防秘密」を書くだけで臭い飯を食
わされます)。
低空飛行など無理な飛び方をするまでもなく墜落するということなので大変
です。 これだけカネをかけたのだし、アメリカと共同開発(ベースはF16)と
いう手前、配備中止というわけにも行かない。 もうF-2を見たら防空壕に避難
するしかない。これが「日本の安全を守るため」とは・・・トホホ
それにしても、1機130億円という単価はずば抜けて世界1高価な戦闘機
(攻撃機)です。外国から見れば日本の政治家や軍人は頭がおかしいと思うで
しょう。しかも欠陥機なんだから、予算を議論する国会は何をやっているのか。
支払いは「後年度負担」ということで5年ローンです。頭金は数億円と楽な
のですが、いったん発注してしまうと、政権が代わってからも払い続けないと
いけない。
> なお、米軍三沢基地と航空自衛隊三沢基地は2月19日までに、三沢市消防本部に対
>し、航空機墜落事故の際、住民は現場から約610M以上離れたほうがよいとする見解
>を文書で示したそうです。
>同本部が、事務上の都合で文書化を求めていたもの。610Mという距離について、「
>訓練で実弾を搭載するのはまれだが、それも勘案したのでは」(空自三沢基地広報室)
>と説明。(河北2月20日)
610mとは中途半端だと思ったら、これは2000feetということですね。つまりア
メリカがアメリカ基準を自衛隊に伝えて、それを共同で採用するということな
のでしょう。しかしちょっと待ってと言いたいのは「訓練で実弾を搭載するの
はまれ」という発言。私は訓練では決して搭載しないと思っていました。時々
は爆弾積んで墜落するから、そこんとこヨロシク、ということでしょうか。こ
れは自衛隊も米軍もそうだと言っているのか、少なくとも自衛隊はそうだと言
っているのか、そこんとこもハッキリさせてほしい。
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Masahiko Aoki
青木雅彦
btree@pop11.odn.ne.jp
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