Mime-Version: 1.0
X-Sender: yufukiri@fat.coara.or.jp (Unverified)
Date: Mon, 1 Mar 1999 21:12:55 +0900
To: keystone@jca.ax.apc.org, localnet@ml.coara.or.jp
From: Ryuji Urata <yufukiri@fat.coara.or.jp>
Subject: [keystone 1137]  1999・2・28 日出生台ピースアピール
Sender: owner-keystone@jca.ax.apc.org
X-Sequence: keystone 1137
Precedence: bulk
Reply-To: keystone@jca.ax.apc.org

大分県湯布院町の浦田です。
こんにちは。

2月28日、午前中、日出生台での実弾砲撃演習を終えた米海兵隊の後発隊
20人が日出生台演習場をあとにしました。

同じ日の午後、私たち日出生台周辺の住民は、この海兵隊滞在期間中、
連続で取り組んで来た「日出生台ピースアクション99」の一連の取り組みの
締めくくりとして、沖縄より大工哲弘さんをお招きして、コンサートを
開きました。

コンサートステージのバックには、「命どう宝 みるく世願てい」と書かれた
大きな綿のシーツを出しました。

以下は、そのコンサートの前に、発表した「日出生台ピースアピール」の
全文です。

=============================================================
           「日出生台ピースアピール」

 99年、2月、ここ湯布院町と玖珠町、九重町の3町にまたがる日出生台
演習場において、米海兵隊による実弾砲撃演習が、住民の反対の声の中、
強行実施されました。これで沖縄から本土5カ所への米海兵隊の移転が一巡
しました。これらの演習によって、本土への移転が、政府の言うような
「沖縄の痛み」を減らすことではなく、米軍演習の拡大強化であること、
また民間や自衛隊まで米軍に協力を強いる「新ガイドライン」の先取りとも
言える演習であったことが明らかになりました。

 私たち日出生台周辺の住民は、地域の暮らしを守る視点からこの問題を考え、取り
組んできました。今回の米軍の演習に対して無関心で見過ごしてしまう
ことは、結果として米軍の戦争に協力することになるのではないかとの
思いから、この海兵隊滞在期間の一ヶ月間、「日出生台ピースアクション
99」として、様々な抗議と監視、講演会、学習会等をおこなってきました。

 沖縄から宮城康博名護市議、伊波洋一沖縄県議、大田昌秀前沖縄県知事等を
お招きして、沖縄の米軍基地被害と基地がもたらす問題について話をして
いただきました。また、韓国から米軍犯罪根絶と土地取り戻しをめざす2つの
市民団体より、それぞれキムヨンハンさん、キムドンシンさんに来て
いただき、韓国の米軍基地被害の現状とそれに対する取り組みについて
報告をしてもらいました。また、米軍人・軍属による事件被害者の会の代表
であり、息子さんを米兵による交通事故で亡くした海老原大祐さんに、
米軍の事件、事故に巻き込まれた際の、法的な問題について話して
もらいました。また、アメリカから元海兵隊員のアレン・ネルソンさんも
かけつけ、みずからマイクを握り、海兵隊員らに「あなた方に誰かを殺して
ほしくないし、誰かに殺されてほしくない」、「あなたの命も大切にして
ほしい」、「日本で演習をしないで、アメリカに帰り、家族とともに平和に
暮らしてほしい」と直接、呼びかけました。
 この他にも、期間中、同じ米軍演習移転地の北海道矢臼別や、昨年、
海兵隊と自衛隊の日米共同訓練の行われた熊本県大矢野原、鹿児島県
霧島など、全国から多くの思いを同じくする仲間が視察と激励に訪れ、
住民のつながりが強化されました。

 米軍基地の問題は、いまや日本はおろか国外においても、大きな問題と
なっています。また、同時に、この大きな問題が私たちに、各地で同じ思いで
この問題に取り組んでいる多くの人々との出会いをもたらしてくれました。

 今こそ、軍事による「国家の安全保障」にかわる、軍事によらない
「民衆の安全保障」を私たち市民の手で築きあげるときです。
強大な軍事基地の存在によって周辺住民に犠牲を強いるのではなく、
国益や個人の利益を越えた、人類の共通の利益となる「平和」を
今こそ実現せねばなりません。

 今日、大工哲弘さんの三線の音色を通して、平和を希求し続けてきた
「沖縄のこころ」が、この会場に来られた皆さんの心に響くように、また
皆さんを通して、この「沖縄のこころ」が、日出生台や周辺の町、日本全体、
世界全体へと伝わっていくように、祈りたいと思います。

                        1999年2月28日

===================================================================
 
 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 
    浦田龍次(うらたりゅうじ) Ryuji Urata
    〒879-51大分県大分郡湯布院町川上1525-12
       〔e-mail〕 yufukiri@fat.coara.or.jp
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜



 
  • 1998年     3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月
  • 1999年     1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月

  • キーストーンメーリングリスト 目次