昨日の朝日新聞(asahi.com)に「世界遺産の白神山地で戦闘機が低空飛行」との記
事が載っていました。既に更新されて記事は残っていないので一部引用します。
=================== 一部引用 =====================
世界遺産の白神山地で戦闘機が低空飛行
秋田、青森両県にまたがる世界自然遺産の白神山地でここ数年、米軍と見られる戦
闘機の低空飛行訓練が、地元でたびたび目撃されていることが分かり、環境庁や青森
県、秋田県藤里町は24日までに、巡視員からの聞き取り調査に乗り出した。白神山
地には世界最大級のブナ原生林が広がり、クマゲラなど貴重な野生生物が生息してい
る。巡視員らは「爆音が生息環境に影響を及ぼしかねない」としており、両県とも何
らかの対応を考えている。
(中略)
遺産地域の沢沿いを南北に低空飛行し、山の手前で急上昇する飛行を繰り返してい
る。急上昇する際、ごう音で地響きがするという。
(後略)
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また、「しんぶん赤旗」にも記事が掲載されたようです。この記事は日本共産党の
ホームページで読むことができますので、見出しだけ紹介します。
http://www.jcp.or.jp/Day-akahat/9902/990225_teiku_wasi.html
白神山地の上空を戦闘機が飛行
「繁殖失敗」「イヌワシより低空」
環境庁聞き取りで6巡視員が証言
1999年2月25日「しんぶん赤旗」
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これらの記事と関連した報告が『軍事研究』3月号に載っています。
・三沢のF−16、猛烈な低空飛行(石川巌)
この1月に日米両国政府の文書によって初めて公式に認められた米軍機低空飛行訓
練。報道されないため表面化することの少ない低空飛行の実態を、宮城、岩手両県で
ルポルタージュ。驚いたのは、宮城の水鳥保護条例指定地を超低空で飛んだ三沢のF
−16の存在を、米空軍も仙台防衛施設局もいまだに認めていないことだ。一方では
、岩手の気象観測ロケット観測所が米軍演習を中止させた事実もあるのだ。その直後
、米軍機の墜落事故が立て続けに起きた!
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イヌワシやハクチョウ、あるいはジュゴンに頼る反基地闘争というのは少々情けな
いという気がしないではないが、かつて飛鳥田一雄横浜市長が「車両制限令」をつか
って米軍の戦車輸送を止めたように、自然保護条例なんかをつかって米軍の低空飛行
をやめさせるなんてのも悪くないな〜。
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上記以外にも『軍事研究』3月号には次のような興味ある記事が載っています。
・「デザート・フォックス」 湾岸に出撃した在日米軍(森豹太)
・米軍が一方的に支配する危険 GPSと地図(野木恵一)
・ソ連原潜開発と「大事故!」(徳永盛一)
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MARUYAMA K. kaymaru@jca.ax.apc.org
2GO GREEN
http://www.jca.ax.apc.org/~kaymaru/2GG_JCANET.html