昨年11月に公表された「東アジア太平洋地域に関する米国の安全保障戦略」
の日本語訳が登場しました。
http://www.usia.gov/abtusia/posts/JA1/wwwh2506.html
アメリカ国務省の対外情報局の訳ですから、officialなものと言っていいと思
います。文字の量は約100Kバイト。
この訳による目次を掲げておきました。
この訳に目を通して気づいたのですが、米軍の「人道救済」として
「1995年に日本の神戸市が地震に襲われた際には、米国はこれに迅速に対応し、
神戸市民を支援した。」と自慢していました。でもこの時は毛布とテントを支給
してくれたくらいで、米軍の能力からすればあえて特筆するようなことではない
ような・・・
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序論
第1章 包括的関与の維持 --「プレゼンス・プラス」
1.0 アジアにおける米軍のプレゼンスの原則
1.1 戦力構成
1.2 アジアにおける米軍のプレゼンス -- 日本、韓国、東南アジア、オーストラリア
1.3 演習、訓練、有償軍事援助
1.4 技術革命
1.5 包括的関与
第2章 地域との関係強化
2.0 日米同盟の強化
2.1 韓国との恒久的な安全保障パートナーシップに向けて
2.2 協力の歴史の基盤の上に -- オーストラリアおよび太平洋地域
2.3 米タイ同盟 -- 機能するパートナー
2.4 基地の後に -- フィリピンとの同盟強化
2.5 中国への包括的関与
2.6 モンゴルとの新たな関係の強化
2.7 東南アジアとの協力の拡大
2.8 ロシアとの地域協力の拡大
2.9 安全保障における多元主義発展への支持
第3章 民主主義と地域安全保障の促進
第4章 大量破壊兵器の拡散
4.0 拡散防止
4.1 拡散対策
第5章 包括的安全保障を求めて -- 21世紀に向けての国際安全保障の課題
5.0 テロリズム
5.1 環境劣化
5.2 伝染病
5.3 麻薬取引
5.4 エネルギー
5.5 人道救済
5.6 包括的安全保障の手段
第6章 米国の関与の維持 -- 新世紀に向けた米国の戦略ビジョン
6.0 海外におけるプレゼンスの維持 -- 基地、アクセス、良き隣人
6.1 同盟パートナーシップの強化
6.2 中国への関与 -- 信頼醸成から協力へ
6.3 アジア太平洋地域の安全保障問題へのロシアの継続的関与
6.4 アジア太平洋地域の安全保障の戦略的革新 -- 重複かつ連動する組織ネットワーク
6.5 地域の金融危機への対処
6.6 透明性の促進
結論
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Masahiko Aoki
青木雅彦
btree@pop11.odn.ne.jp
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