京都の比嘉です。こんばんは。
ヘリ基地NO!女性たちの会 高江洲あやのさんから。
「ヘリ基地NO!女性たちの会」は、発展解消して、新たに
「基地はいらない御万人(うまんちゅ)ネット」を立ちあげるそうです。
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真の平和で豊かな社会を実現するために
頑張っている皆さんへ
高江洲 あやの
1997年の11月。運動、活動に縁の無かった私たちが、名護市民投票前に
「ヘリ基地NO!」の新聞意見広告を出そうと、声を上げていました。
知らぬ強みとは良く言ったもので、1か月も無いというとときに何の躊
躇も恐れもなく突っ走っていました。お蔭様で全国から、また県内でもた
くさんの協力が得られ、大成功に終わりました。名護市民投票でも勝利し
たし、めでたし、めでたしで、正直に言えば、ここで終わりにするつもり
でした。
けれど、たくさんのメッセージや激励と共に、全国のいろんな市民グル
ープから連帯のお便りと同時に、各地で起こっているさまぎまな問題を知
らせていただき、今まで知らなかった出来事も含めて、本当にどうしたら
変えられるのかと、考えはじめていました。
この社会が何に付けても経済最優先で特定の人々に富と権力が集中する
ような構造に成っていることを、いまさらながらに思い知らされ愕然とし
てしまいました。
このまま終わりにするわけにはいかないという気がしはじめていたとき、
前比嘉名護市長が海上基地を受入れ、辞任すると言うニュースが飛び込ん
できました。やはりこのまま何も無かったように、黙っているわけにはい
かないと、また無我夢中で動きはじめていました。その中でも98年5月の
「心に届け女たち声ネットワーク」で呼びかけた東京行動(銀座での道ジ
ュネー)は今思えば短期間で実現できた事が不思議なほどエネルギーが
沸き上がっていました。
内向的で消極的だった私が、必要にせまられてとはいえ、大勢の人前で
話をするようになり、ハンドマイクで道行く人に訴えるようになったり、
我ながら一年で凄い変わり万だと思うほどです。
でも、もう知事選も終わったし、もっと家族の事も考えなければいけな
いし、そろそろ潮時かもしれないとの思いと、託された責任との狭間で葛
藤してしまいました。
私は、この一年さまぎまな体験をさせていただき、たくさんの事を知り、
学びました。すると逆に、激流に飲み込まれてしまいそうな、恐れ、おの
のきのようなものを感じて、足がすくんでしまっているような感じで、私
がやらなくても、他の誰か強力なリーダーシップを発揮してくれる人が現
れて、新たな運動を展開してくれますようにと願ってしまいました。
しかし、今一人でも多くの人たちで、何とかしなければ、瞬く間に新た
な基地が作られてしまいそうです。平凡な私たち一人1人が、自分の限界
をのり越えて立ち上がらなければ、この沖縄の現状はいつまでたっても、
変わらないような気がします。
1月23日「ヘリ基地NO!女性たちの会」は発展解消ということで幕を閉
じました。
ささやかながら「基地はいらない御万人(うまんちゅ)ネット」を新
たにスタートさせます。基地のない平和で豊かな未来を21世紀へと引き
継ぐために、この小さな渦を大きなうねりへと、しっかり地に足を付け
て確実に前を見て動き始めたところです。
共に頑張りましょう。どうかよろしくお願いいたします。
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比嘉明子 higa@jca.ax.apc.org http://www.jca.ax.apc.org/~higa/
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