>Subject: [aml 10465] イラク爆撃外務省対応速報
> 今日もまた、 年賀状の宛名書きを後回しにして、 外務省に電話をし た。
> 皆さんにもしてほしいから、まずは代表番号を記す。03-3580-3311.
> 皆さんも、電話料金と時間を少し だけ使って、 官僚教育
>をしてみませんか。
私も夕方ごろ外務省に電話をしましたが、「米英のイラク爆撃の事実関係」
と言うと中東2課に回されて、そこでは「いまそのことでてんてこ舞いで応対
できる人がいない」という返事。しかし外務省、電話は何時にかけてもいいと
いうことなので、皆さん夜中にでもチャレンジしてください。
しかしホントは北米課につないでもらったほうがいいのです。何故かという
と在日米軍もイラク攻撃に参加しているから。読売新聞はこう伝えています。
(一部抜粋)
沖縄の在日米軍海兵隊渉外部は十七日午前、読売新聞の取材に対し、現在、
湾岸地域に派遣されている米軍兵力のうち、在日米軍の兵力は、沖縄の海兵
隊から二千人、長崎県佐世保の海軍から千九百人の計三千九百人であること
を明らかにした。(12月17日13:15)
上の記事の中で「佐世保の海軍」とあるのは次の三隻の揚陸艦を指していま
す。USS Belleau Wood USS Dubuque USS Germantown いずれも佐世保母港。こ
れが沖縄の海兵隊を載せて中東に展開しているのです。現在中東に展開中の米
兵力については国防総省よりも以下の方が詳しく便利です。
http://www.fas.org/man/dod-101/ops/desert_fox_orbat.htm
沖縄タイムスはこう書いています。
<12月17日 夕刊 5面>(一部抜粋)
米国と英国がイラク空爆を開始したが、沖縄駐留の海兵隊と空軍は湾岸地域
に展開している。特殊作戦能力を持つ在沖米海兵隊の第三一海兵遠征部隊約二
千人と空軍嘉手納基地所属のF15戦闘機五機。第三一海兵遠征部隊は十一月、
勝連町のホワイトビーチから米海軍第七艦隊所属の強襲揚陸艦ベローウッドに
乗り込み、湾岸地域に配置されている。
武力行使に備えた動きで、米国防総省の命令に基づく。在沖米海兵隊報道部
は「巡航ミサイルによる攻撃なので、同部隊が直接攻撃にかかわっていること
はない」とした上で「今のところ沖縄海兵隊に出動命令はない」としている。
私の知り得た限り、今回の攻撃には横須賀を母港とするトマホーク艦は今中
東にいないようですが、これは正確でしょうか。現在主な在日米軍基地の動き
はどうなのでしょうか。直接出撃はしなくても、「報復テロ」警戒で回りの様
子が一変しているとかあるかもしれません。新ガイドラインでは、こういう場
合の米軍基地警備は日本の仕事なのです。基地の近くにお住まいの方は、ぜひ
情報を提供していただきたいと思います。
今回のイラク爆撃関係の情報源で、「スタート地点」として適当なところは
http://www.fas.org/man/dod-101/ops/iraq.htm
と
http://headlines.yahoo.com/Full_Coverage/World/Iraq_U_S_/
でないでしょうか。またイラク爆撃の抗議行動などについては、Iraq Action
Coalitionのページ
http://leb.net/IAC/
それから以下は、あるMLからの転載で、この問題に関して有益な情報を提供
しいているサイトのリストの中から、私が主観的にピックアップしました。ま
だ個人的には全部チェックできてないのでやや無責任ですがご覧になってくだ
さい。
*IraqNet News Center Links to online news, radio, and business
news in Iraq and the Middle East
http://www.iraq.net/
*Gulf Daily News
Daily news, Commentary and business.
http://www.gulf-daily-news.com/
*The Middle East Institute Contains up-to-date
policy briefs on all
areas of Middle East politics.
http://www2.ari.net/mei
* Weapons of MassDestruction in the Middle
East Country-by-country
data on nuclearchemical and biological
weapons programs,
capability, deliverysystems, and treaty membership
in the
Middle East from Monterey Institute's Center for
Nonproliferation
Studies.
http://cns.miis.edu/research/wmdme/index.html
*United States Central Command
Militaryheadquarters for Middle
East, Southwest Asia and Northeast Africaincluding the
Arabian Gulf
http://www.centcom.mil/
それから恥ずかしいおまけですが、イラク爆撃に関する「総理コメント」全
文。オブチ君はさすがにいつものようにメモを見ながらということはありませ
んでしたが、まるで学芸会の挨拶をする学級委員のように、暗記したこと(官
僚の作文)を間違わないで反復することだけを気にしている様子でした。「理
解」でなく「支持」というのは、今までの日本の態度という意味からも、今回
の爆撃での世界の反応という点からも突出には違いありません。しかしその反
応の速度から見て、この日本政府の態度は、11月の時点で決めていたものに
違いありません。「支持」と言ってしまうと、在日米軍にもできる限りの援助を
与えなければいけないことになって、例えばアメリカからBill(クリントンでは
ない。請求書)が来たら日本人の税金を使わないといけない。
「イラク国民の窮状が速やかに是正されることを強く希望する」というので
すが、空から巡航ミサイルが降ってくることは「窮状」ではないのでしょうか。
それからイラク爆撃クリントン声明全文が以下にあります。「ラマダンにか
からないように爆撃を早めた」というまるで評論家みたいな台詞を大統領自ら
言っているのには驚きました。
http://www.pub.whitehouse.gov/uri-res/I2R?urn:pdi://oma.eop.gov.us/
1998/12/16/12.text.1
−−−−以下官邸ホームページから転載−−−−−−−−−−
米国等による対イラク武力行使に関する内閣総理大臣コメント
平成10年12月17日
1.17日午前7時前(日本時間)、 米国及び英国の合同軍が、イラク国
内の軍事目標に対する爆撃を実施したと承知している。
2.UNSCOM(大量破壊兵器の廃棄に関する特別委員会)の報告書に
もあるように、 イラクのUNSCOMへの協力再開は不十分であると言
わざるを得ず、 イラクの対応は、91年の湾岸危機の際の停戦条件を定
めた国連安保理決議687を含む一連の関連安保理決議、
及び本年2月
にアナン国連事務総長とイラク政府との間で合意された了解覚書に対す
る重大な違反である。
3.これまで、 国連安保理及び関係各国は、イラク政府が、UNSCOM
及び国際原子力機関(IAEA)に対し完全かつ無条件に協力するよう
働きかけるとともに、 関連安保理決議を完全に履行するよう最大限の外
交努力を行ってきた。 我が国もイラク政府に対し、申入れを繰り返し行
うとともに、 安保理での対応を含め、関係国と協力しつつイラク側の対
応是正を求めるべく努力してきた。 しかし、誠に遺憾ながら、UNSC
OMに対するイラクの協力が得られず、このような事態に立ち至った。
4.我が国としては、 上記のような経緯に鑑み、今回の米国及び英国によ
る行動を支持する。
5.我が国は、 イラク政府が関連安保理決議上の義務を即時かつ無条件に
受け入れることを強く求める。 これにより、国際社会との関係が正常化
され、 国際の平和と安全が一日も早く達成されることを改めて強く希望
する。 また、あわせて、イラク国民の窮状が速やかに是正されることを
強く希望する。
(了)
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Masahiko Aoki
青木雅彦
btree@pop11.odn.ne.jp
メールアドレスが変わりました
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