(from 『オルタナティブ運動情報メーリングリスト』 改行位置等若干変更)
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Date: Fri, 20 Nov 1998 14:50:34 +0900
Subject: [aml 10157] 反ガイドライン全国FAX通信J11/18
From: "Toshimaru" <ogura@eco.toyama-u.ac.jp>
小倉です。'97新ガイドライン安保・有事法に反対する全国FAX通信の最新号です
。バックナンバーは下記のウェッブページをご覧ください。
http://www.jca.ax.apc.org/~toshi/NoG_News/NoG.index.html
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全国 YY YY YY YY YY 通信
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'97ガイドライン安保・有事法に反対する
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●「'97新ガイドライン安保・有事法に反対する全国Fax通信」の、ファクシミ
リと郵送での購読料は半年間3千円です。
●この「電子版」は、より多くの方々に読んでいただきたいという趣旨から公
開していますが、*是非カンパをお送りくださるよう*お願いいたします。
下記の郵便振替口座をご利用ください。
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'97新ガイドライン安保・有事法に反対する 全国FAX通信【電子版】
No.27 1998年11月18日(月2回発行)
東京都千代田区三崎町3−1−1 近江ビル4階
TEL:03-5275-5989
FAX:03-3234-4118
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購読料 3000円(半年間)
郵便振替 00110-4-408708 全国FAX通信
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*全国からの情報、企画、意見をお待ちしています。
*バックナンバーは
http://www.jca.ax.apc.org/~toshi/NoG_News/NoG.index.html
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目次
●全国の力を新ガイドライン・「戦争協力法案」阻止へ!
秋の行動の上にさらに広がりを持った闘いを準備しよう
●地域・自治体には抵抗と拒否の運動の大きな可能性がある
●【国会】国会対策プロジェクト(仮)発足とその充実を!
●【東京】「思いやり」予算訴訟第3回弁論報告
●【国会】12・8、超党派女性議員との対話集会へ!
●ていこうせん
●【関西】12・19シンポ、1/21大集会から国会闘争へ!
●【福岡】ニュージーランド海軍入港に抗議!
●抗議と監視を! 南九州で日米共同訓練
●98反戦反核東京集会へ!
●沖縄ニュースクリップ 10/29〜11/11
●【東京・三多摩】自治体アンケートその後
●【浜松】AWACS夜間飛行に抗議 そして、月末には清水港に米軍艦が寄港
●ガイドラインと自治体−−抵抗の足場を探る
●沖縄県知事選挙報告集会
●米海兵隊は日本にいらない! 米紙意見広告が実現へ
●「教えられなかった戦争・沖縄編」上映運動に協力を!
●各地集会・行動予定(11/19〜12/6)
●Fax通信・事務局からのお知らせ
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全国の力を新ガイドライン・「戦争協力法案」阻止へ!
秋の行動の上にさらに広がりを持った闘いを準備しよう
「11・3全国共同行動 新ガイドラインに反対の声を!」は、長崎、広島、関
西、静岡、浜松の仲間たちの代表をふくめて300人以上の参加でかちとられた。人
数の面から言えば、2・1、4・29、9・20の行動よりも参加人数は確かに減っ
ている。これには、国会で新ガイドライン関連法案の審議が宙づり状態にあるこ
と、当日には首都圏の各地でも幾つかの企画が立てられていたことなどが要因で
あろう。それでも、首都圏の市民運動の各層が広く参加していたことは、2月1
日以来の行動形態が一定程度の定着を見せているということもできるだろう。そ
れは、新ガイドラインや「危機対応」を名目にしたTMD、偵察衛星導入、ホン
ジュラスへの自衛隊の「緊急援助隊」初派遣などのいっそうの社会の軍事化に対
して抵抗線を拡大していく上での足がかりとなるものである。
しかし、当面する新ガイドラインと周辺事態法案などとの国会攻防に関して、
私たちはこれまでの枠組みに自足するのではなく、私たちの運動と重なり合い、
協力しながらも別々に集会を行ってきた人々との共同した取り組みの努力を進め
ていこうと考えている。そのための提案も近々発せられるだろう。
現在進められている自民・自由の連立協議では、新ガイドライン関連法案の早
期成立への努力での合意がすでに形成されており、年内の臨時国会での審議・成
立は困難であるにしても、通常国会での成立のための議会内的条件がさらに煮詰
まっていくことは間違いないといってよい。
私たちは、すでにこの間提起してきたように、新ガイドラインに基づく戦争協
力を拒否するための自治体レベルでの取り組み、国会議員への直接の働きかけ、
防衛庁の武器調達汚職の真相の徹底した究明と軍事予算の大幅な削減、米軍への
「思いやり予算」の拒否、米軍の実弾演習や日米共同演習、自衛隊の三軍統合演
習に対する抗議、普天間基地の即時・全面返還と沖縄の新しい基地建設に対する
反対などの行動をさらに広げ、「軍隊によって保障される平和や安全」の考え方
への批判を深めていくとともに、各地、各課題に即した闘いのネットワーキング
を通じて、「新ガイドライン・戦争協力法国会」への共同した集中した行動を実
現するために知恵と力を出し切っていかなければならないだろう。11月、12月を
そのために使っていこう。
11月19日にはクリントン米大統領が来日する。ここでは沖縄知事選の結果を受
けたヘリ基地建設問題や戦争協力法案成立へのスケジュールなども論議の対象に
なっていくだろう。それは国会での審議をスピードアップするための大きな圧力
になっていくだろう。もちろん自民党政府のプランが予定調和的に進められるも
のではないことは、この間の審議の遅れをとってみても明らかであるが、法案そ
のものに対する運動は私たちにとっても「時間との闘い」である。再度、新ガイ
ドラインに対する批判・疑問の声を行動へと絞り込んでいくために力を出し切ろ
う。 (事務局・国富)
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地域・自治体には抵抗と拒否の運動の大きな可能性がある
新ガイドラインと「周辺事態法案」に対するたたかいは、私たちの側から戦線
をできるだけ多重的・多元的に作ってそれらを有効に組み合わせていく方法で展
開される必要がある。
その中でも、周辺事態法案の国会審議に対する行動とならんで、私が最も重要
な戦線の1つとして考えるのは、地域や地方自治体の場で抵抗と拒否の運動を持
続的に展開していくことである。
新ガイドラインと周辺事態法案は、米軍による空港・港湾・公立病院などの使
用という形での対米軍事協力を地方自治体に「義務」づけようとしているが、こ
のことが地域や自治体を攻防の重要な舞台に変えている。地方自治体は国家の下
請け機関となり下がって軍事協力を受け入れるのか、それとも住民の人権・生存
権を守るべき地方政府として自治権・拒否権を行使するのか。この攻防は、華々
しくはないが、休みなく続けられている。
1つには、米軍の側が、自治体の管理する港湾の軍事使用に向けての既成事実
づくりを積極的に行ってきていることがある。米軍は、昨年9月に空母「インデ
ィペンデンス」を小樽に初めて入港させたことをはじめ、昨年だけで空母・駆逐
艦・強襲揚陸艦など20雙を11の民間港に入港させた。そして、目立つのは、非核
証明書の提出を求めることによって米艦船の入港を拒んできた「神戸方式」を標
的にして、これを骨抜きにしようとする企てである。例えば、米軍の輸送艦「ケ
ープ・インスクリプション」は、山口県岩国港に4月に入港した際には県の要求
に応じて積み荷明細書を提出したにもかかわらず、7月には日米地位協定を盾に
とって明細書を出さないまま入港した。また、神戸でも5月に、カナダ海軍の補
給艦「プロテクター」が、非核証明書を提出しないまま入港した(着岸したのは
、神戸市の管理権の及ばない自衛隊基地であったが)。
神戸方式は、新ガイドラインの成立以来全国の自治体からの問い合わせが神戸
市に殺到したり、高知の橋本知事が神戸方式の条例化を試みて自民党の妨害にあ
ったりと、にわかに脚光を浴びている。米軍やカナダ艦の行動は、自治体が軍事
協力を拒否する手段として神戸方式を活用・普及しようとする動きに対して、神
戸方式を骨抜きにするべく先手を打ってきたものであろう。
外務省や防衛庁は、日米地位協定をもってすれば神戸方式など吹き飛んでしま
うと吹聴している。だが、同じ政府内でも運輸省は、「空港や港の使用は管理者
の以降を尊重して行う以外にありえない。地位協定第5条も、強制あるいは優先
的使用を定めていない」、「周辺事態法案は『必要な協力を求めることができる
』というだけだから、使用を許すか否かは自治体の判断。もちろん断れる」(鷲
津政策課長、『朝日』98年6月26日)という立場をとっている。
2つ目の動きは、軍事利用される可能性の高い空港や港をかかえる地方自治体
の首長の不安や不満が広がっていることである。渉外知事連絡会や全国基地協議
会などは再三政府に質問状を出し地元の意向尊重を申し入れているが、政府側か
らの具体的な説明は行われていない。そのため、安保支持派の市長からも、次の
ような「過激」な発言が飛び出してきている。「周辺事態に協力することによっ
て住民が福利厚生面で制限を受け、危険な目にさらされるならば、市長として、
国に対してきっぱりと断らざるをえない。そのことによって、基地交付金の削減
など何らかの『制裁』があるならば、市民からの基地の縮小や撤去を求める声が
高まることにもなりかねない」(貴舩岩国市長、『朝日』6月23日)。
こうした不安や不満の広がりを無視できなくなったのであろう。政府は、対米
軍事協力をさせる施設を空港と港湾に絞り、公立病院などを外すという対応策を
決めたようである。このように、国家と地方自治体との力関係は、けっして固定
不変ではなく、少しづつであれ流動化しはじめているのだ。そして、自治体のこ
うした抵抗の動きを顕在化させ、横に広げるオルガナイザーの役割を発揮してい
るのが、全国の地域の運動なのである。
3つ目の、かつ最も重要な動きは、自治体に空港や港や病院の軍事使用を拒否
する態度表明をさせることを目標として持続的に展開されている地域の運動にほ
かならない。例えば、9月に行われた広島県内の87市町村を回るキャラバン行動は
、資料集を持参して周辺事態法案を読んだこともない多くの自治体に説明し、約
30の自治体から勉強や対応の検討を行うという表明を引きだした。「ファイト神
奈川」は、5月に県内38自治体すべてに法案についてのアンケートを行い25もの
自治体からの回答を得ている。そこでは、8市が市民生活に影響あり、県と12市
町が自治体の意向を尊重すべきだと答えている。
それ以外に、このFax通信で紹介されたものを拾ってみただけでも、小樽、新潟
、山口、下関、北九州、福岡、長崎などで、首長や議会に軍事協力を拒否する態
度表明を行わせる運動が取り組まれている。
これらの運動は、(1)戦争への加担を拒む反戦平和の論理と住民の人権や生
存権を守る自治体・地域の自治の論理が結びつくこと、(2)自治体の側の反応
を具体的に引きだすことができ、小さいながら政治的ダイナミクスが生まれてい
ること、(3)私たちの側から時期を選んで能動的に、また持続的に運動を組め
ること、といった特徴を持つ、と私には思われる。
地域と自治体に芽生えている新ガイドラインに対する抵抗と拒否の運動の大き
な可能性を、今こそ全国に広げていこう。(白川真澄)
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【国会】国会対策プロジェクト(仮)発足とその充実を!
8月に実施した全国会議員アンケートに続き、懸案だった「小冊子」配布を、
11月11日にやっと終えた。婦人民主クラブメンバー6人と「新しい反安保実」男
性2名の計8名で衆参の全議員に配布。刷り部数は980部、議員数は750名なので
残部あり。希望者に送料80円+気持ちカンパで(切手可)で送付します(連絡先
:03-3402-3238/婦人民主クラブ、03-5275-5989/市民のひろば)。基地関連の
施設のある町や村の長や議員に配布するなど役立ててもらえれば嬉しい。
さて内容だが、山内敏弘さんに三法案の批判を。広瀬隆さんには、日米仏独英
の防衛費の推移をグラフで(日のみ軍拡)。軍需産業20社の売り上げ額他(三菱
がダントツ)。神奈川、広島の自治体アンケートの表およびその他地方の運動の
紹介。リムパック98概要、朝日新聞のトップ記事になった10月の在日米軍、韓国
軍、在韓米軍の合同演習。水田洋さんのインドネシア自衛隊機派遣抗議文。前田
哲夫さんのTMD導入批判。これでB5版8ページ。多忙で文字を読むのがしんど
い年齢も多い議員のため、4ページと半分は見ればわかる図を使用した。これに
(1)県民への情報の提供、(2)防衛庁不祥事の徹底解明、(3)詳しい法案
批判文書の用意があるのでご一報いただければ参上すること、などを書いた挨拶
文と冊子への感想、意見をFAXで送れる用紙も添付。
この冊子の配布をもってとりあえず、国会対策らしきものがスタートしたわけ
だが、家でいえば吹き曝しのバラックができたようなもの。法案が通ればトロイ
の木馬ではないが恐怖の軍事大国が再登場することを思うと、議員への働きかけ
にマジに取り組む陣営の強化を痛感する。11月末臨時国会でのTMD、偵察衛星
予算導入反対も早急の課題。来国会までに、多くの助っ人のネットの力で、憲法
調査会+三法案成立を図る自自連合を包囲したいものだ。
(大束愛子・婦人民主クラブ平和部会)
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【東京】「思いやり」予算訴訟第3回弁論報告
11月10日思いやり予算訴訟の第3回弁論が東京地裁713号法廷で行われた。原告
・傍聴者は25名。原告からは2つの弁論がなされた。
1つは根本代理人から、この訴訟が国家賠償請求である理由が述べられた。原
告らによる在日米軍駐留経費への国税の支出は防衛施設庁長官の責任でなされ、
それ以外の支出も公務でなされたものである。「国民」は納税者基本権によって
、憲法9条違反の米軍への支出に対して憲法の基本的人権、国民主権、永久平和
の三原則を守る権利と義務があるが、原告は憲法順守義務を怠っているから国民
への義務を怠っているので国家賠償を請求できる、というもの。
2つめは、風邪で欠席した床井茂代理人にかわり内田雅俊さんが、思いやり予
算が法的根拠のない違法な支出であることを歴史的経過を追って述べた。
次回以降は思いやり予算の具体額や個別の支出について争うことになる。裁判
は総論から各論に入る。弁論日程は99年2月2日午後1時10分より13号法廷。ま
た事務局では次回弁論にむけ拡大事務局勉強会を12月16日に市民のひろばで行う。
(吉田・思いやり予算違憲訴訟事務局)
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【国会】12・8、超党派女性議員との対話集会へ!
「止めよう『戦争協力法』8・29女たちの集い実行委」が、10月7日に沖縄県
で起こった米海兵隊員による女子高生ひき逃げ殺人に抗議し、日米地位協定の見
直しと人間の安全保障を求めて、去る11月6日首相官邸へ申し入れを行った。対
応した内閣官房長官は、「海兵隊にはいていただいている」と言い放ち、話にな
らないひどい態度だったという。引き続いて防衛庁への申し入れをおこなう。ま
た今後は、ガイドライン関連法案についての超党派女性議員との対話集会も予定
している(12月8日[火]15:30〜17:30、衆議院第2議員会館第1会議室)。
そのあと「戦争への道を許さない 女たちの連絡会」主催のデモが予定されてい
る(18:00、社会文化会館前集合)。
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ていこうせん
ギリシアの哲学者ディオゲネスは、周知のとおり樽を棲み家としていた。これ
また周知のとおり、その名声を聞いたアレクサンダー大王が彼を訪ね、何でも欲
しいものを申してみよ、と言った。「日蔭になるからそこをどいてくれ」という
のが答えだった。過日、国防群の船艦が、丹後半島沖の定置網に引っかかって、
最盛期の漁業に甚大な被害を与えた。「何でも欲しいものを申してみよ。補償は
怠らぬ」というのが軍側の言葉だった。補償費用は税金以外にないのだから、勝
手にそんなことを言ってもらっては困るが、それは別として、漁民の気持ちは当
然ながら、「とにかくそこをどいてくれ」である。「良い戦争」があるらしいこ
とは、一種の歴史観から推測できる。では「良い軍隊」というものは存在しうる
のか。いてもらっては迷惑だ。とにかく消えて無くなってくれ――これが、戦争
なき世界、いや「自然災害」なき世界に向けてのABCでありXYZである。(非)
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【関西】12・19シンポ、1/21大集会から国会闘争へ!
感性からの平和運動をめざした10/4平和ライブ「平和のシッポ−−オキナワの
方へ」は、1000人近くが集まり、最後に登場したソウル・フラワー・モノノケサ
ミットのライブで騒然と盛り上がり、夕暮れとともに幕を閉じた。ライブに参加
した全く新しい多くの参加者の中から持続的な平和運動の芽が育っていくに違い
ない。この秋の成果を滋養にして、来年通常国会における有事立法制定策動に抗
っていく。
11月11日「周辺事態法の廃案をめざす関西集会」(仮)第1回実行委員会が開
かれる。事前の相談会で、1月21日に大規模な屋外集会・行動を行うことも内定
している。この12月19日にはシンポジウムも予定されている。市民団体と労働組
合との連携の絆で、成功させて行きたい。市民運動にとって草の根の参加を地道
にできる限り拡大していくつもりだ。参加労組の幅もこれまで以上に広げていき
たい。
こうした関西の取り組みを全力で成功させながら、国会行動に攻め上っていき
たい。関西に限らず、全国各地で積み重ねられた運動のエネルギーを国会闘争と
して結集し、その爆発力で有事立法の制定を阻止したいものだ。こうした国会闘
争を実現していくために、各地の気を国会闘争に引き寄せる、魅力的な受け皿づ
くりが求められている。それぞれの運動が発展しながら、山場には大きく反対の
声がまとまっていくことで、全国の力を結集でき、反対運動が力強いものになる
。そうした吸引力のある合同の場を築く努力をこころから期待したい。
(中北龍太郎・関西共同行動)
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【福岡】ニュージーランド海軍入港に抗議!
10月27日、「ガイドラインに反対する」ネットワークは福岡県にある各政党地
方代表者に「周辺事態措置法案」などガイドライン関連法案について申し入れ行
動を起こしました。
同じ27日、18日に博多港に入港したニュージーランド海軍と港湾施設使用を許
可した桑原敬一福岡市長に抗議する文書を郵送しました。そのなかで、私たちは
今回の入港が「友好親善」ではなく朝鮮民主主義人民共和国への集団示威を行っ
た「朝鮮国連軍」の軍事行動の一環だと指弾しました。現に、内ニュージーラン
ド海軍など3ケ国の軍隊は21日に出港した後で博多港沖合などで自衛隊と共同訓
練を行ったのです。従来より、福岡市長(港湾管理者)自ら博多港は商業港・国
際貿易港だとしてきています。それゆえに度重なる軍事利用許可は福岡市民への
背信行為です。文書内容は、使用許可への抗議と港湾施設の軍事使用を許可しな
いことを求め、次の3項目となっています。
今回のニュージーランド海軍艦艇に関し、(1)水補給やゴミ回収など福岡市
が行ったサービスの明細と経費負担および職員動員の実態を明らかにする。(2
)岸壁など港湾施設使用料は徴収・減免の別を金額ともに明らかにする。(3)
今回の使用許可は市民の生命・財産を守市長の責任放棄ではないか。
また、ネットワークでは、11月20日、午後6時より福岡市天神岩田屋前で、ガ
イドライン関連3法案の廃案を訴える市内情宣を行います。
(脇義重・「ガイドラインに反対する」ネットワーク)
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抗議と監視を! 南九州で日米共同訓練
日本海では海上自衛隊演習(11/5〜12)が、霧島、岩手山、北海道では日米共
同演習(11/2〜13)が、硫黄島では初めての自衛隊3軍統合演習(11/16〜17)
が行われるなど、11月上旬は、日本列島の至る所で大規模な軍事演習が行われて
いた。これらは全国紙ではほとんど報じられることもなく終えたが、例えば南九
州の海兵隊と陸自の演習については「熊本日々新聞」がかなり詳細な報道を行っ
ている。同紙によると参加人数は総勢1400人、実弾射撃訓練、通信や救護、地雷
処理などに加え、毒ガス攻撃を受けた際の防護訓練も行っているという。付近の
小、中学校では、自家用車やバスを利用しての通学や集団登下校が行われるなど
、住民の不安は高まっている。そして、演習に抗議する反対運動も、3万人の反
対署名の提出(10/22)、7000人の集会(11/1)など、大規模なものが活発に取
り組まれている。
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98反戦反核東京集会へ!
日時:11月21日(土)午後6時開場・6時20分開会
場所:文京区民センター(都営三田線春日駅、丸の内線後楽園)
内容:報告と提起「日米新ガイドラインを阻むために」+パネル討論
※米空母の母港・横須賀から
−−新倉裕史さん(非核市民宣言運動・ヨコスカ)
※知事選直後の沖縄から
−−源啓美さん(基地・軍隊を許さない行動する女たちの会)
※各団体からのアピール
主催:反戦反核東京集会実行委員会(03-3263-9913)
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沖縄ニュースクリップ 10/29〜11/11
【10月29日】沖縄県知事選挙の告示。大田昌秀氏と稲嶺恵一氏による事実上の一
騎打ち。▼野中広務官房長官が、那覇防衛施設局の嘉手納町移転を正式発表。
【10月30日】那覇市内で米軍車両のワゴン車が停車中のミニバイクと衝突、運転
手の男性に軽傷を負わせて逃走。那覇署がキャンプ・シュワブ所属の海兵隊伍長
を逮捕(1日に書類送検)。▼高校三年生のひき逃げ・死亡事件で沖縄県議会米
軍基地関係特別委員会の9人が在沖米国総領事館を訪ね、抗議決議(27日採択)
を手渡した。
【10月31日】米空軍嘉手納基地のF15戦闘機約10機と隊員約百人が今週末に湾岸
地域に派遣されることが決まった、と沖縄タイムス。約3カ月間、イラク上空の
飛行禁止空域を監視する。同基地から湾岸地域に派遣されるのは1996年10月、98
年5月に続き3度目。▼韓国人戦没犠牲者慰霊大祭(韓国人慰霊塔奉安会主催)
が、沖縄県糸満市にある平和祈念公園内の韓国人慰霊塔前で。
【11月1日】「LOVEジュゴン・ネットワーク」が名護市役所久志支所でジュ
ゴン公開講座。国立三重大学の粕谷俊雄教授が1年間の分布調査の結果を発表、
沖縄本島中北部の海域にジュゴンが常に生息していると結論。
【11月4日】嘉手納基地内でのPCB入りの廃油投棄問題で、米国防総省の環境
専門家チームの調査を視察した日本側政府調査団が記者会見。米チームは35地点
とその周辺で、表土と、掘削機を使って深さ約1メートルの地中から計百十サン
プルを採取したという。
【11月5日】米海兵隊と陸上自衛隊による日米共同統合演習の開始式が、宮崎・
鹿児島県境の陸自霧島演習場で開かれた。南九州では初めての陸上共同演習。
【11月7日】6日に名護市を出発した「基地やならん!ちむぐくる大行進」のメ
ンバーが、米軍司令部のある北中城村のキャンプ・フォスターに到着。第一ゲー
ト前で、米海兵隊員にひき逃げされ、死亡した北中城高校三年の上間悠希さんの
追悼集会を行った。集会には高校生が多数参加。
【11月10日】阿波根昌鴻さんと喜代さん夫妻が訴えていた「反戦地主重課税取り
消し訴訟」の上告審判決(最高裁)。原告側の上告を棄却した。▼宮城県の王城
寺原演習場で19日から始まる在沖米軍の実弾砲撃演習を前に先遣隊約100人が民間
機で仙台空港に到着。同演習場での砲撃演習は30日まで。
【11月11日】飲酒によるひき逃げ事件が相次いだ在沖米海兵隊が、幹部下士官で
構成する特別専門委員会を設置、今月中、各ゲートで憲兵隊による運転手の検問
を行うとともに、基地間の移動にバスを使用することを決めた、と沖縄タイムス
。▼イラク情勢の緊迫を受け、特殊作戦能力を持つ在沖米海兵隊の第31海兵遠征
部隊約2千人が、沖縄県勝連町のホワイトビーチから出港した米海軍第7艦隊所
属の強襲揚陸艦ベローウッドに乗り込み、湾岸に向かった。▼小渕恵三首相が海
上ヘリ基地建設構想について、「県民の理解と協力がないと政策の遂行ができな
い」と述べ、同構想を見直す考えを表明した。
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【東京・三多摩】自治体アンケートその後
三多摩で、自治体に対する周辺事態法案アンケートを開始して3週間。現在、
11の自治体から回答が寄せられている。八王子からも11月16日に郵送するという
返答を得ているので、12は確実。さらに増えていくだろう。
開始した時は、基地関連の自治体中心に回れればと考えていたが、西多摩地域
もアイム89(東京・西多摩地区教職員組合)の仲間が担当、全て回ることができ
た。
返ってきた内容は「住民の安全を第一に」という基調を中心にした、比較的模
範回答が多い。「薩長はきらい。日野は新撰組出身者が多い」などわけのわから
ぬ対応をした馬場市長の日野市も、文書回答はわりにまともである。基地問題で
は、基地のない自治体は割に冷淡な対応である。多分、うちは関係ないと思って
いるのだろう。
11月一杯で集約、来年1月24日(日)午後に三鷹の武蔵野芸術劇場でシンポジ
ウムを開く予定だ。ぜひ参加を。
(大洞俊之/新ガイドラインに反対する三多摩連絡会)
●同じ東京・三多摩地域で活動する「海外派兵に反対する立川市民の会」では、
立川市議会に提出する「新ガイドラインにもとづく有事立法への反対を求める請
願」の賛同人を募っている。集約は11月末、問い合せは「立川自衛隊監視テント
村/電話&FAX:042-525-9036」まで。
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【浜松】AWACS夜間飛行に抗議 そして、月末には清水港に米軍艦が寄港
浜松基地では、11月9〜11日にAWACSの夜間飛行があり、基地北側地域に
騒音が響いた。「NO!AWACSの会」の抗議に対し、基地側では「騒音の件
は防衛施設庁の方へ」などと返答した。同会では11月12日付で抗議声明を出し、
また来年2月には全国集会を予定している。
また、米第7艦隊所属で横須賀基地を母港とするミサイル駆逐艦カッシングが
11月21〜23日に清水港へ初寄港する予定で、静岡県は既に受け入れに向けて準備
を進めている。「NO!AWACSの会」では11月21日(土)午前7時半に清水
港マリンビル前に集合、午前8時から同港・日の出埠頭で抗議集会を予定してい
る。●問い合わせ・連絡先:NO!AWACSの会(FAX:053-422-4810)
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ガイドラインと自治体−−抵抗の足場を探る
日時*12月12日(日)13:00〜/場所*全水道会館(総武線水道橋駅)/パネリ
スト*新倉裕史、田巻一彦、山下修子、鈴木保、新ガイドラインに反対する三多
摩連絡会、山本英夫、遅塚令二/1000円/主催*同実行委(03-5275-5989)
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沖縄県知事選挙報告集会
日時*12月1日(火)18:30〜/場所*東京江戸博物館・会議室[予定](JR
両国駅北口すぐ)/参加費*700円/講師*新崎盛暉/主催*沖縄・一坪反戦地主
会関東ブロック(030-910-4140)★場所の確認については直接お問い合わせくだ
さい。
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米海兵隊は日本にいらない! 米紙意見広告が実現へ
「米海兵隊は日本にいらない!」米紙意見広告運動98への賛同は、11月10日現
在で802万1600円となった。ニューヨーク・タイムズ紙には今週中にも掲載見込み
という。同事務局では、賛同者への「報告」の制作・発送などのための費用が不
足しており、引き続き賛同カンパを求めている。ぜひ協力を!
●連絡先:「米海兵隊は日本にいらない!」米紙意見広告運動98事務局/〒879-
51大分県大分郡湯布院町川上1525-12/電話&FAX:0977-85-5003
●賛同カンパ:1口1000円より/郵便振替:01710-3-57680/口座名義:米紙意見
広告を実現する会
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「教えられなかった戦争・沖縄編」上映運動に協力を!
「教えられなかった戦争・沖縄編」が完成した。製作者高岩仁さんは「マレー
・シンガポール編」「フィリピン編」をとおして、日本の侵略の残虐な実態、そ
して侵略と日本の経済成長が密接に結びついていること、その侵略は今も続いて
いることを描いた。私たちはその二作によって「誰が何のために戦争を起こすの
か」を知った。沖縄編はさらに「今、なにをなすべきなのか」を伝えている。
高岩仁さんは伊江島に生活の拠点を移し取りくんだ。資料・記録をほりおこし
、全て目を通し、聞き取り、各地を歩き出会い、2年半を費やした。上映の呼び
かけに、「阿波根さんの闘いは、徹底して非暴力闘争です。どのように凶暴な相
手に対しても自分たちは農民で、立派な人間だよ、という態度を貫き通し、相手
を優しく教育し勝利するというやり方です。その生き方、ものの考え方・世界観
をじっくり据え証言を伝えることで、現在を生きる人々に、一つの生き方を示し
たい」と記している。(島袋陽子)
−−−上映スケジュール−−−
●12月18日(金)14:00、19:00/シニアワーク東京(飯田橋)
●12月19日(土)14:00、18:00/豊島公会堂(池袋)
●12月20日(日)14:00/シニアワーク東京(飯田橋)
主催:映像文化協会(045-981-0834)
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各地集会・行動予定(11/19〜12/6)
11月19日(木)クリントン来日に抗議する11/19デモ 時間*18:30〜/場所*宮
下公園(渋谷駅)/主催*新しい反安保実3(03-3368-3110)
11月20日(金)日米ガイドライン周辺事態法に反対する! わいわい市民トーク
時間*18:30〜/場所*静岡労政会館/発題*松谷清、竹内康人ほか/主催*
新ガイドラインに反対し、平和を創る市民ネット(054-286-2986)
11月21日(土)アジアから問う新ガイドライン 時間*18:30〜/場所*中小企
業センター(名古屋駅毎日ビル東)/お話*都裕史/700円/主催*不戦へのネッ
トワーク(052-881-3573)
■命どぅ宝・平和世コンサ−ト 詩人・山之口獏をうたう 時間*16:30〜/場
所*浅草雷5656会館ときわホ−ル(浅草駅)/出演*高田渡、佐渡山豊、大工哲
弘ほか/当日3000円、前売2500円/主催*命どぅ宝ネットワ−ク(03-3905-1579)
11月23日(月・休)「戦争協力はイヤダ!」の声を地域から11・23集会&デモ
時間*13:30〜/場所*世田谷公園(東急三軒茶屋駅15分池尻小学校側)/集会
後デモ/主催*「戦争協力はイヤダ!」の声を地域から南西部実行委(03-3715-
1064 坂本)
11月27日(金)沖縄の未来・日本のゆくえ 時間*18:30〜/場所*かながわ県
民センター(横浜駅西口)/講師*金城朝夫、今郁義/500円/主催*沖縄の自立
解放闘争に連帯し、反安保を闘う連続講座(045-241-4096 鈴木・夜間)
■国連・憲法問題研究会講演会・地方自治脅かす「周辺事態法」 時間*18:30
〜/場所*文京シビックセンター(水道橋駅7分)/講師*白川真澄/700円(会
員600円)/主催*同研究会(03-3264-4195)
11月28日(土)現代寺子屋・岡崎 日米安保/新ガイドラインを考える 時間*
14:00〜/場所*岡崎勤労福祉会館/600円/連絡先*0564-23-3882(森山)
■反天連連続講座 戦争責任と戦後責任 時間*17:30〜/場所*文京区民セン
ター(三田線春日駅)/パネラー*栗原幸夫、太田昌国、天野恵一ほか/800円/
主催*反天連(03-3368-3110)
11月29日(日)空母を考える市民の会結成設立総会 時間*13:30〜/場所*ベ
ルグよこすか(横須賀中央駅7分)/問い合せ*0468-41-8202(清水)
11月29日〜12月5日 沖縄フェスティバルIN土浦 写真展・物産展・ライブな
ど/主催・問い合わせ*同実行委(0298-21-9092 井坂)
12月6日(日)日米関係から考える普天間基地移設問題 時間*14:00〜/場所
*シニアワーク東京(飯田橋駅)/お話*我部政明/700円/主催*名護ヘリポー
ト基地に反対する会(030-913-6353)
■フォーラム90s分科会 新ガイドライン安保と沖縄・天皇制 時間*13:00〜
/場所*東京大学農学部1号館/講師*武藤一羊、舟越耿一、天野恵一、国富建
治/前売1200円、当日1500円/主催*フォーラム90s(03-3814-3861)
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