島川です。
県知事選挙は残念でした。マスコミ報道によれば、「経済」が大きなテーマ
となり「県政不況」というアピールが効いたということのようですが、経済
不況の土台というのは、実は先日の参議院選挙で自民党が大敗したのと同じ
状況なわけですから、その主たる批判が中央政府へ向かわずに沖縄地方政府
への批判に向けられたとすれば、中央政府は自らの失政が得点に結びついた
というパラドックスにもなるわけでしょうか。
しかし、沖縄県の完全失業率が9%に達するという報道もありましたが、これ
は相当に大変な数字ですね。10%を上回ると暴動や革命が起こると言われたり
するわけですから。全国平均より高いというのは、風邪をひくと関節が痛む
ではないですが、症状は弱いところに強く出てしまうということでしょう。
陸上飛行場の建設工事などは一過性の需要で、根本的な解決にはならないで
しょう。外部からの資金導入によるイヴェント依存の体質にもなってしまい
ます。「経済的利益」の大きな部分は大手ゼネコンが吸い取って行くでしょ
うし。他力本願・補助金依存にならない自立した体力のある沖縄経済を目指
す、というのは言うは易く実は大変に難しいことであると思いますし、大都
市圏以外の日本の大部分が同じ問題を抱えていてまさに全国的・国政レヴェ
ルの問題であるわけですが。地域の自立のためには地方分権の大胆な試みも
必要でしょう。つけても、基地はいらない、邪魔である、ということだと思
います。
At 3:32 AM +0900 98.11.20, smori@jca.ax.apc.org さんwrote:
> こんにちは、森です。
> At 01:53 +0900 1998.11.20, 安里 努 wrote:
> > 沖縄のやんばるは世界遺産にしてもいいくらいだと思うのですが、そこを
> > 開発して潤おうというのは。。。
> 実はもう少し南ではないかという話しも耳にしたのですが、沖縄で風聞とい
> う形ででも流され始めている候補地はどこなのでしょうか。
候補地については、沖縄タイムスのWeb:
> <1998年11月17日 朝刊 1面>新県政の針路・稲嶺新知事の課題(1)
> http://www.ryukyu.ne.jp/~o-times/spe/sin981117.html
などに、政府が
「北部への軍民共用空港建設で政府が北部の二カ所に絞って移設先を検討している」
=「東村高江区」・「名護市のキャンプ・シュワブ陸上案」
という記事が出ています。
また、
> <1998年11月19日 朝刊 2面>
には「ヘリ基地反対協議会」記者会見の記事があり、
> 記者会見で宮城代表は、稲嶺氏が普天間基地問題の解決で「泥をかぶる」と発言
> していることに、「県民の利益のために判断することは泥をかぶることにならず、
> 正々堂々とやれば良いことだ。どこか一方を排除する立場にすでに立っている。こ
> の問題に対する向き合い方が最初から間違っている」と述べ、民主主義を踏みにじ
> るものと批判。十五年限定使用についても「十五年が県民の許容範囲と言っている
> が、だれがそう言ったのか。その根拠はない」と指摘している。
と述べられ、宮城代表が「各種世論調査で、県民が県外移設を求めているのは明ら
か」と、普天間基地無条件返還を求めた、と報じています。「東村当局に反対運動
を働き掛ける。シュワブ陸上案についても、岸本建男名護市長に反対表明するよう
求めていく」とのことです。
宮城さん、今後の闘いはますます困難なものになると思われますが、どうかお身体
を大事にされて息の長いご活躍をお願いしたいと思います。運動基金の呼びかけや
各種要請など、ここに出してください。
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島川雅史 mshmkw@tama.or.jp
mshmkw@jca.ax.apc.org
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