(from 『オルタナティブ運動情報メーリングリスト』 改行位置等若干変更)
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Date: Thu, 12 Nov 1998 15:18:28 +0900 (JST)
From: "NOMURA; Osami" <peace-st@jca.ax.apc.org>
Subject: [aml 10054] [OMIIYARI YOSAN(Tokyo)] koutoubenron No.3
野村修身です。
このお知らせは、"aml","G-BRAIN"に投稿します。転載を歓迎致します。
ダブッテ見ている方には、申し訳ありません。
「日本政府による米軍駐留経費負担を裁け!」とキャッチフレーズした、「思い
やり予算」違憲訴訟(東京)第3回口頭弁論が、11月10日に東京地裁713
号法廷で開かれました。今回は、代理人を引き受けて下さっている、床井茂弁護
士と根本孔衛弁護士がそれぞれ執筆された準備書面を元にして、法理論から米軍
駐留経費負担の違憲性と実害を述べられました。真に残念ながら、床井弁護士は
体調を崩されて、法廷には出席出来なかったのですが、内田雅俊弁護士がピンチ
ヒッターとして熱弁を振るわれました。
被告席には、国側の代理人等が20人以上も並んでいました。ひょっとしたら負
けるのではないかとの危機感を持っているのでしょうか。裁判長も感じたのでし
ょうか、原告側の主張がある程度出てきたら纏めて反論をして下さいと、被告側
に助け船を出していました。
口頭弁論のあとは、場所を変えて事後集会を行い、原告以外の方も交えて、今後
の進め方について討論をしたのですが、残念ながら私は所用のために欠席しまし
た。出席した方の補足をお願いします。
今回提出された2つの準備書面は、近日中にウェブページで公開します。「思い
やり予算違憲訴訟(東京)」のホームページよりリンクしますのでご利用下さい。
ホームページは"http://www.jca.ax.apc.org/peace-st/no-omoi-t/"です。
次回の口頭弁論は、来年の2月2日です。いよいよ実態審理のために、様々な証
拠を提出しなければなりません。資料集めや傍聴に出席など、皆様のご支援をよ
ろしくお願いします。
最後に、口頭弁論で印象に残った言葉を記述します。聞き違いなどがあろうと思
いますので、出席した方々の訂正をお願いします。
○安保条約自身が違憲なのは当然であるが、「思いやり予算」は、その安保条約
にも明らかに違反しており、全く支出根拠が無いものである。実態を明らかにす
ることが重要である。
○日米安保の事前協議事項がどのように発効しているのかを、実態審理を通して
明らかにして、現状に即した判決を要求する。
○特に、周辺事態法は憲法違反であることは明白である。例えば、公海上の臨検
は戦闘行為にほかならない。しかも、国費支出に対する規定が全くない。
○国・政府の行為に対しては、地方自治体のような住民監査請求規則が無いので、
いまのところ国家賠償請求をする他はない。国家に住民監査請求制度を作るよう
に運動するのも必要であるが、こちらの方からも運動を進めて、実際上の権利を
勝ち取る必要がある。
○日本政府は憲法を順守する義務がある。日本国民は憲法の規定にあるように平
和を守る努力義務がある。この訴訟はこのために起こしたものである。
NOMURA, Osami
e-mail ; peace-st@jca.ax.apc.org
http://www.jca.ax.apc.org/peace-st/no-omoi-t/
<米軍への「思いやり予算」を返せ!訴訟(東京)>
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