仲田です。
香港と中国の合作映画「南京一九三七」の上映が、右翼団体の妨害で流動的です。
以下、朝日新聞神奈川面の記事より要旨。
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◎見出し
南京1937上映
許可の判断なお示さず
川崎市
実行委側いらだち募る
◎要旨
「南京一九三七」上映計画をめぐって右翼団体による上映反対の街頭宣伝が続く
中で、会場を管理する川崎市が揺れ続けている。
実行委は飯村富子市民局長らに文書を提出し、「この映画は平和の尊さを訴える
映画だ」と主張、「言論・表現の自由は民主主義社会の基本。川崎市長は市民の
言論・表現の自由を守る立場に立つのか、反社会的・暴力的な妨害活動を容認す
るのか立場を明確にしてほしい」などと訴えた。
飯村局長は、最終的に許可するかどうかについては」検討していく」と述べるに
とどまった。
経過
七月上旬
実行委がエポック中原の使用許可を申請
その時点では申込書類に「映画の上映」と書くだけでいいと職員が説明
茅ヶ崎の上映後
「著作権への配慮から映画のとイトルを書き込んでほしい」との連絡があ
り、「南京一九三七」の上映会とした
9月9日から
右翼団体による周辺での街頭宣伝が始まり、館長から数回の接触があった
9月28日
飯村局長が「申請の取り下げまたは会場変更」を求める要請書を手渡す
実行委のメンバーは「ただ映画を見るだけの企画のなになぜ私たちが会場を変え
なければならないのか」と述べている。
川崎市は「(上映2日前の)7日ごろには結論を出したい」としている。
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上映2日前に結論を出すという「役人」の自己保身の発想。そもそも、行政が守
るべきものは何か解っていないのではないか。いや、何を守るのか、解っている
のかもしれない。
ここのところ、厚木基地周辺では昼夜を問わず騒音がひどい。
わが政府は、「一部のNLPは厚木基地でやらざるをえない」と米軍に理解を示
したそうな。
住民からのダイオキシン対策についてはにべもなく無視し続けていたにもかかわ
らず、米軍の要請は二つ返事で受け入れる政府。彼らも守るべきものは解ってい
るらしい。
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◎見出し
厚木NLP
「一部厚木で」政府容認
衆院委傍聴の訴訟原告団 期待はずれの声
◎要旨
米軍厚木基地で先月下旬実施された夜間発着訓練(NLP)について、政府は2
日の衆院外務委員会で、「一部のNLPは厚木基地でやらざるをえない」と説明
し、米軍に理解を示した。
防衛施設庁の萩次郎長官は「硫黄島は約1200キロと遠方で、足の短い飛行機
や緊急の訓練は、若干、厚木でやらざるをえない。そこをご了解いただきたい」
と答えた。
NLPの回数について、先月18日から24日まで、「硫黄島では2410回、
厚木基地では20回だった」と答え、「逆を言えば硫黄島でやった2410回が
厚木基地に来る可能性があった」と厚木基地でのNLPが減っていることを強調。
厚木基地に隣接する民間の産業廃棄物処理施設の改修工事を国費から出す問題で
は「米軍から強い要請が出されて、なんらかの措置が必要と考えた。米軍基地内
には家族住宅や幼稚園などもあり放置するわけにはいかない。綾瀬市の一部の人
に被害がでないようにすることも考えた」と答えた。
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これぐらい徹底して衆愚の民のことを考えてもらえたら何も言うことはないのだ
が。
仲田博康
nakada_h@jca.ax.apc.org
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