秋田県に続いて、県議会がさっそくに「北朝鮮のミサイル発射に抗議」する意見書を
あげたもんだから、あちこちの議会が同様な意見書を今会期提出しています。ほとんど
が全会一致。某市では、自民議員と共産議員が仲良く提案して決議とか。
　政府見解に翻弄される自治体も気の毒なような気がしますが、頼りない自治体・議会
にいちばんメイワクするのは四囲に住む私ら庶民ですので、やっぱり近所付き合いは大
事にしてほしいです。お隣の庭から木の枝が出てきたからって、頭ごなしに怒鳴りつけ
るような人は、近所でもあんまり評判よくないもの。
　わが市の議員のみなさんも出そうといっていると聞きましたので、政府に軍事衛星を
つくれと言うようなものは出してほしくない、どうせ出すなら、隣の国に事情を直接聞
けるようにしてほしいとか、二つの朝鮮ともっと仲良くできるように努力してほしいと
かのほうが穏やかではないのか、などと言ってみたんですが、断りもなく打ち上げたの
は許せない、と。そりゃそうだけど、お隣に聞くもしないで、断ったの断らないのとい
うのもどうかと思うし、あんまりお隣の国は理解できないけれど（この国のやることも
、アメリカのやることも腑に落ちないのだが）、わたしたちは近所と仲良くしたいしと
思っているし、安心して幸せに暮らしたいと願う気持ちはどこの市民も同じだというこ
とをくれぐれも忘れてほしくないと伝えたんですが、わかってもらえたかどうか。
　長銀事件関係の発言で「国民が理解できなくとも、政府は断行すべき」なんて言うひ
とがいる政府に、こんなもの出したらどう誤解するかわかんないわ。こんな発想で周辺
事態法を強行する気じゃないでしょうね。
　
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北朝鮮のミサイル発射に抗議し「平和と安全の実現に向けて」
　　　　　　　　　　　　　努力されるよう要望する意見書

　防衛庁は、八月三十一日深夜の記者会見で、北朝鮮（朝鮮民主主義人民共和国）が、
同日午後零時過ぎ、同国東部沿岸から発射した弾道ミサイルが「三陸沖の公海に着弾し
た可能性がある」と発表した。
　さらに、九月一日午後になって弾道ミサイルは二段式で、一段目が日本海、二段目が
三陸沖、弾頭がその遠方の太平洋に着弾した可能性が高いとの見方を示した。
　この防衛庁の記者会見に続いて、日本政府は弾道ミサイルが発射去れたことを発表し
た。
その後、米国は、中距離弾道ミサイル、テポドン一号を使った衛生打ち上げの失敗と発
表したが、ミサイルを使っての打ち上げには変わりはなく、民間の船舶や航空機が多数
往来している公海に対して、何の事前の通告もなしにミサイル発射を行うことは、きわ
めて危険で乱暴きわまりないことである。
　しかも、この弾道ミサイルが太平洋に着弾したことが事実であるならば、それは日本
領土の上空を通過したもので、我が国日本の領土を横切ってのミサイル発射であり、我
が国日本の主権と安全を脅かすものである。
　また、北朝鮮は、二回目の弾道ミサイル発射の準備をしているとの情報で、日本政府
は「警戒態勢を整え、緊張感をもって臨んでいる」と述べている。
　秋田県一の漁獲高を誇る本市としては、漁業関係者のみならず市民がこぞって同国の
常軌を逸した行為に対し、大きな不安と脅威を覚えている。
　非核平和都市として、世界の恒久平和を希求している本市としては、このたびの同国
の暴挙に対し、深い憂慮の念を抱いている。
　本市議会は、北朝鮮の弾道ミサイル発射に対して、厳しく抗議する。日本政府は、事
態を冷静に判断し、しかるべき手段で北朝鮮に事態の全容を明らかにするよう求めるこ
とが必要である。加えて日本と北東アジアの平和と安全の実現のために、努力されるよ
う要望する。

平成十年九月二十五日
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　秋田県男鹿市議会

内閣総理大臣　小渕　恵三　様
外務大臣　　　高村　正彦　様
防衛庁長官　　額賀福志朗　様
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（追加提案・提案議員八名）
 

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