相模原の仲田です。
比嘉さん、亀山さんからお声がかかったのですが、なかなか書けなくてすみま
せん。
当然のことですが、以下の意見はキーストーンとは関係なく、仲田個人の意見
としてご理解ください。
私自身は、現在の政党の中では新社会党と共産党のみが反戦平和・軍事基地撤
去の闘いを組み得る政党だと思っています。同時に、共産党に対しては大きな
疑問を持っています。しかし、種々の運動の中でともにやっていくことは、や
ぶさかでないし、いろいろな場面で呼びかけたり、呼びかけられたりしていま
す。
今回、唐突に提起された「連合政権においては、安保廃棄を凍結する」という
方針にも大きな疑問を抱くものです。連合を組む場合に相手の政党との関係で
全てに自らの政策を降ろさざるを得ないというのは理解できます。しかし、い
ま共産党が連合を組もうとしている民主党はどういう政党でしょうか。また、
その中心人物にしても昨年の特措法改悪のときにどのような態度をとったのか、
改めて言う必要もないでしょう。
70年代ロッキード事件を契機に白日にさらされた、自民党の腐敗堕落。その
中で、模索された保守二党制。新自由クラブの設立と一時的なブームの到来、
保守勢力の盛り返し。そして役目を終えた新自由クラブの自民党への吸収。そ
の後、権力の座に酔いしれた自民党の腐敗堕落はまたもや、リクルート、佐川、
共和、そして金丸問題を通して明らかになる。再度保守二党制が持ち上がる。
日本国家の理念をめぐる基本政策に差異を生じてはならない、これは命題であ
った。うたかたのごとく現れては消え、離合集散を繰り返し現在の民主党が作
られる。当然にもその政党の役割は、「反自民党」ではあっても、「反体制」
であってはならないものとして位置づけられているのである。それ故、民主党
は体制の補完物であり、第二自民党としてのみ存在が許されていると言えよう。
このような政党に、しかも相手から何の働きかけもない段階で、自党の根幹た
るべき政策を降ろし、敵の「敵」は味方とばかりに擦り寄っていく共産党の姿
勢こそ問題にされなければならないと思います。
議論を散漫にさせないために、今回は連合を組むべき政党の資質・体質につい
て提起しました。はたして民主党は「安保廃棄の方針を凍結」してまで連合を
組むに値する政党でしょうか。
仲田博康
nakada_h@jca.ax.apc.org
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