河北新報（8・28）によると、五城目町に浮上していた、陸上自衛隊射撃場の移転問題は
、移転経費が国の十一年度当初予算案には計上されていないことが、８月２７日明らか
になりました。駐屯地では「上級部隊には移転を重点的に考えてもらっている」とはし
ていますが、地域の中で賛否が激しく揺れたこと、町議会が６月定例会で誘致計画の中
止を求める意見書が可決したことで、駐屯地側は「議会の意見は無視できない」とし、
「五城目町では射撃場誘致の合意形成が不十分」との意見を付け、議会の意見書を東北
方面総監部に報告し、改めて「移転自体が依然、白紙状態」としています。これは町長
の借財問題も絡んでいますが、債権者側は約束を破ったとして、いま町長とけんかして
います。どちらにも経緯があるようですが、地元の土地が、よそ者の手にわたるとろく
なことがないので、どうなるかちょっと心配。

　不景気で就職難がワザワイしてか、自衛隊への入隊も狭き門のようで、私の地域では
隊友会が、公民館を借りて、試験に備えて数学の塾を開いているそうです。退職教師が
指導するとのことで保護者の評判はいいとのこと。自衛官の募集のさいは、市役所から
該当者の情報を得るようです。自衛隊では、まず家族を説得します。好んでいく生徒は
少ないらしく、またこちらの公立高校の教師もあまり積極的ではないので（進学校は、
防衛大には目がないですが）、教師が踏み込めない親権をもってる保護者から口説くと
いうことで、身分が保証されていること、資格が取れること、除隊後の就職先を確保し
てくれることをもっていくと、親も、だらしない生活をしているよりは少し、パリッと
なってくれるのではないかという期待をもたせられるようです。企業でもそういうパリ
ッとしたのが一人入ると風紀が整うからって快く受け入れる。女子にも「いまはボタン
一つで何でもできる時代だから大丈夫だ」とすすめるとか。ボタン一つで殺されたらた
まんないわ。

　先日、誘致が予定されている製紙企業が、県が環境審議会で「環境への影響軽微」と
答申したからと、大きな顔で住民説明会をしました。総量規制でないからかき回して薄
めればいいだけですから、企業ではそれにあわせれば、「企業責任」を果たしたつもり
でしょうが、１０年２０年先のことは解らないと口をすべらしたため、住民は大フンガ
イ。企業が安全性を説明すればするほど住民の不信感がつのり、ついには県の環境アセ
スメントそのものがおかしいのではないかという結果になりました。企業はそれは県が
やったことだからこちらには責任がないと平然としたものでしたが。その後、これから
は山ごと買って木を植えて紙の材料にするから自然保護にも貢献するし、リサイクルが
最も進んでいる業界だから、製紙産業は最も環境破壊が少ない業界だとぬけぬけといい
添えました。このず−ず−しさは私の比ではないわ。帰りにすれ違った時、こっちがさ
ようならって言ったのにプイッだって。紳士顔が台無し。説明会を聞きながら、国も私
たちの命を何年先まで考えてくれてるんだろうと心細くなってしまいました。

　三沢では、９月１３日に基地航空祭があるんですが、訓練中の隊員二人が犠牲になっ
たことで、「隊員の死を無駄にしたくないので予定どおり行いたい」んだそうです。私
逆だと思ってた。２日からは、中止になっていたＦ１支援戦闘機の訓練も再会されたそ
うです。行ってみたいけど、体力と財力に自信がないから、地元の土崎駐屯地公開（２
５日）にいってみる。

　防災訓練の記事に地元紙が「住民一丸、有事にそなえ」だって。去年も同じ見出しだ
して、注意してあげたのに。「何考えてんの！」「なんにも考えてないんじゃないです
かねえ」とそら恐ろしい返事。「有事」と「事変」の意味を辞典から移して拡大して送
った。
　某所で北朝鮮の報道テレビを見ながら、「三沢が標的じゃないか」「ミサイル射つ金
があったら食わせろよな−」とかってわやわや話してたら、一人が「おまえら、天井み
て鉄砲の玉眺めるヒマあったら、オレに仕事さがしてくれ」、んで全員「んだな（そう
だな）」。そういうこと、小淵さんに教えてあげたい。「毅然とした態度」で何をする
気か知らないけど、わたしら民衆って、けっこうだまされやすんだよね、そういうのに
。自信ない、私にも。

最近マイナ−思考気味でだめだわ、天気のせいかしらん。
きのうはお天気雨だった。秋になってしまった。
 

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