『ドキュメント 「日本国憲法」』
浦部法穂、中北龍太郎 編著
1998年5月3日 日本評論社
本体2000円 ISBN4-535-51148-9
◆目次◆
序論●「事実」から憲法を考える 浦部法穂
長沼ナイキ基地訴訟●自衛隊違憲判決から四分の一世紀 水島朝穂
砂川事件●勝利した砂川闘争 島田清作
地位協定●米兵による事件・事故 海老原大祐
沖縄における米軍用地強制使用●戦後日本の構造的沖縄差別 新崎盛暉
沖縄県知事代理署名拒否裁判●国益と県益との鋭い対立 池宮城紀夫
国労バッジ事件●〃職場に思想をもちこんでばいけない〃 鎌田慧
夫婦別姓間題●国立大学教授の通称使用をめぐって 福島瑞穂
部落地名総鑑事件●労働権を奪う企業の差別体質を糺す 黒田伊彦
外国人の権利●続く差別と新しい局面 田中宏
二風谷事件●「違法ダム」ば残った貝澤耕
子どもたちの「ゲルニカ」処分事件
●学校現場で踏みにじられた子どもの人権 木村真昭
愛媛玉串料違憲訴訟●慰霊という名の宗教観念を問う 安西腎誠
教科害裁判●三二年に思う 家永三郎
表現の自由と天皇制●富山県立近代美術館事件をめぐって 中北龍太郎
「日の丸」裁判●押し付けられた「日の丸・君が代」 知花昌一
震災被災者の個人補償
●震災被災者の「生活基盤回復」に対する「公的援助」を 小田実
在韓被爆者補償と被爆者援護法●日本の被爆者行政における内外人不平等 市場淳子
えん罪●三四年六か月目の無罪 免田栄
報道と人権●松本サリン事件 河野義行
死刑●殺しをめぐる人々の意識 中山千夏
高齢者福祉・公的介護●福祉サービスの地域格差と基本的人権 中井清美
日本の障害者●その実態と課題 楠敏雄
寄せ場の人権●釜ケ崎があぶり出すもの 小柳伸顕
学校と子どもの人権●バタフライナイフと所持品検査 瀬戸則夫
「従軍慰安婦」と戦後補償●記憶と記録の責任 西野瑠美子
環境権●地球温暖化、ダイオキシン問題からみた日本国憲法 山田國廣
水俣病事件●終わらぬ構造的人権侵害 谷洋一
情報公開とプライバシー●情報化社会における新しい人権 奥津茂樹
薬害エイズ事件●政府、企業、専門医の非人間的構造 花井十伍
小選挙区制度●国民の意思は正しく反映されたか 岡崎宏美
池子米軍住宅問題と九○年代市民運動●分権・地方政府・市民社会 富野暉一郎
住民投票●産廃処分場をめぐる御嵩町からの報告 柳川喜郎
官僚支配と政治改革●憲法から逸脱する官僚の権限 石川真澄
裁判官任官拒否事件●「人権の砦」における思想差別 神坂直樹
政治監視と官官接待●市民感覚からの問いかけ 野村孜子
あとがきにかえて−−出版までのいきさつなど 中北龍太郎
3月、4月、5月、6月、7月、