京都の比嘉です。
[keystone 245] OKINAWA:Yanbaru eco-net tyura
で紹介しました、「エコネット美」のパンフ詳細を二見以北10区の会の
ページにのせましたので、ごらんください。
http://www.jca.ax.apc.org/~higa/OKINAWA/futami-10/eco-net/eco-net.html
ところで、
http://www.jca.ax.apc.org/~higa/
にインデックスページをおきました。
ワンクッションの後に「名護・市民投票〜在日米軍・海上ヘリ基地に関する情報のペ
ージ」
(http://www.jca.ax.apc.org/~higa/OKINAWA/NAGO.INDEX.html)に行けるように
なってます。
仲田さんが取り扱いされている「くさてぃ(公開審理闘争の記録 沖縄軍
用地違憲訴訟支援共闘会議編)」を、わたしも買いました。
B5版、厚さ2センチくらい、二段組の紙面に、ぎっしりと文字がつまって
いて、はっきりいって、開いて見た瞬間読む気がしなくなる感じはあるので
すが、内容は、元が話し言葉であるだけに、非常によみやすく感動的でした。
これ、なんとかして、もっと広めることはできないものかなあと思います。
または、マンガか小説か、もっと読みやすいものにできたらいいなあと思います。
「われらの大地を返せ!炎の反戦地主」とかさ。
原発井戸端会議・神奈川ネットワーキングニュース「I*do」(98.5.15)に感想文を
書きましたので、了承を得て、紙面の関係で削除された分を追加して転載します。
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「語られなかった米軍基地の歴史」が問うもの
くさてぃ 公開審理闘争の記録 沖縄軍用地違憲訴訟支援共闘会議編
沖縄の土地の米軍用地強制使用の問題は、95年の大田知事の代理署名
拒否以降、大きくクローズアップされたが、それがいったいどういう意
味をもつものなのか。米軍の存在の根拠とされる「安保」が、見えにく
い現在、この国に住む人々の多くは、この問題を十分に理解できる状態
にはないのが現状である。
「くさてぃ 公開審理闘争の記録」は、沖縄県収用委員会が約10カ月間
11回にわたり開催した米軍用地強制使用に関する公開審理において、地
主、弁護士などの代理人、防衛施設局職員ら、のべ134人による厖大な
意見陳述をまとめたものであり、沖縄の米軍用地強制使用、そして見え
にくい「安保」の実態をあますことなくわたしたちに伝えている。
公開審理で具体的事例をもって明らかにされたのは、米軍は「日本を守
る」ための「安保」さえもすでに逸脱し、世界中いたる地域で戦争行為
をし、これに日本を利用し、「有事」「平時」に関係なく、事件事故、
環境汚染、人権侵害など危険をばらまき、さらに基地を抱える市町村の
自立的産業振興の障害になっているという事実であった。
それだけではない。驚くべきは、米軍基地の強制使用をめぐる米軍や日
本政府の行為の違法性、非人間性である。驚きを通り越してあきれ果て
るのは、米軍と日本政府の癒着ぶり、というより、独立国家とは思えな
い政府の主体性のなさである。防衛施設局職員は地主、代理人らが釈明
を求めるのに対し「本審理になじまない」と繰り返すのみで全く審理に
参加せず、とにかく強制使用は当然という態度であった。米軍を前に思
考が全く停止しているのである。
一方、強制使用に抵抗する地主、特にこれまで表にでてこなかった女性
の方々が、たどたどしい話し言葉のまま精一杯の語るその思いには心を
打たれる。地主たちがなぜ、米軍に土地を貸さないのか。沖縄戦で米軍
や日本軍に家族だけでなく生活していた土地さえも奪われた悲しみ、基
地被害の恐ろしさ、そして基地を米軍に提供させられ加害者にされる痛
みの故であった。そして、彼らの言葉から次々と明らかになっていった
のは、米軍はもちろん、戦中の日本軍さながらの態度で土地収奪を行う
防衛施設局の醜い本性であり、それは決して住民の立場にたつものでは
ないということであった。彼らの言葉のひとつひとつがまさに「語られ
なかった沖縄の米軍基地の歴史」である。
日本の安全のために米軍が必要としながら、自らは米軍基地の危険を引
き受けず沖縄を米軍基地の置き場にしておけばいいと「漠然と」考える
人々にこれを読んでもらいたい。ここで語られている現実は沖縄だけの
問題ではない。政府はその無能ぶりのあげくに、米軍の戦争行為への住
民の強制動員を骨子とする「有事法制」の整備を進め日本中に米軍基地
建設を行える状況を用意しつつある。沖縄が強いられてきた米軍の危険
性は、すでに沖縄だけのものはなく日本中に拡大しているのである。
憲法の前に「安保」がある日本の現状では、実践を伴なわない「9条」
など幻である。沖縄の体験は日本の今後の姿を映していることは間違い
ない。これまで、この状況を許してきたのは他でもないわたしたち自身
である。多くは無知と無関心のためであった。しかし、知らなかったで
はもう済まされない。沖縄の体験が本土で現実のものとなった時、わた
したちはどう行動すべきなのか、彼らのように抵抗できるのか。その事
が今「くさてぃ」が伝える地主の語る言葉を通して鋭く問われている。
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比嘉明子 higa@jca.ax.apc.org
☆名護・市民投票〜在日米軍・海上ヘリ基地に関する情報のページ(5月26日更新)
http://www.jca.ax.apc.org/~higa/OKINAWA/NAGO.INDEX.html
☆みるくの会 みるくゆー新聞14号
http://www.jca.ax.apc.org/~higa/miluku-index.html
☆幸せへの黄色いはがき 大田知事を激励するメッセージを送ろう!
http://www.jca.ax.apc.org/~higa/cards.html
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