At 04:21 98/05/15 +0900, you wrote:
>
> keystoneからの転載ファイルに関連する質問です。
> #798の「[key]改定.日米物品役務相互提供協定」とは、[keystone 143]
new ACSA
> のことです。
>
> どなたか、回答をいただけますでしょうか。
>
> シンガポール『ストレートタイムズ』5月12日号に、"Warning on Malacca
> Straits"という記事があり、自民党の山崎卓政調会長(?)は、日本を訪問
> 中のインドネシアの経済財政調整相 Ginandjar Kartasasmita氏に対して
> インドネシア国内の騒擾の結果、マラッカ海峡の航海の安全が侵されると
> すれば、米国との防衛ガイドラインの適用範囲を拡張し、行使することに
> なるだろうと警告した、と、報じられています。
>
> http://straitstimes.asia1.com/pages/sea16_0512.html
>
>
> 沖縄の海兵隊が、オーストラリア北部に出かけて、インドネシアへの牽制
> を行っているという話を、どこかで聞いたような気がするのですが、この
> 辺りはどうなっているのでしょう・・。
>
例えば下のような報道があります。「牽制」なのか支援なのか・・・とにかく軍を
引き上げさせたということは、アメリカがスハルトを見限ったということでしょう。
倒れる寸前の独裁政権の軍と共同演習をしていたとなるとこれはヤバイと。
これに関連して、国防総省の記者会見
DoD News Briefing
Thursday, May 14, 1998 - 2:15 p.m. (EDT)
Mr. Kenneth H. Bacon, ASD (PA)
を読むと、大略以下のようなことをベーコン報道官が報道陣に言っています。
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重要でない政府関係者の職員とその家族はジャカルタから出るように命令した。そ
のための艦船をチャーターした。空母を使う予定は今のところない。必要な(軍事的
)保護を与える用意はある。
Q:軍用機を使う予定は? 検討中だが主として民間用の航空機を使うことになる。
Q:スタンバイは? 私の知る限りない。
Q:インドネシアで訓練していた特殊部隊(沖縄のグリーンベレーのこと)が出国した
ということだが? そのとおりだ。
Q:どれくらいのアメリカ人がいるのか? 正確な数字は国務省が調べているが、
10000から15000というところだろう。大部分はジャカルタだ。
Q:他の国との調整はあるのか? 過去にはしてきたが、今回はまだ。
Q:インドネシアとの軍事演習は縮小されるのか? これまでもあまり大きな訓練は
やっていない。こんな混乱の最中に訓練はやるものではない。
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日本では、拓チャンとかが「自衛隊機だ!いや軍艦も出せ!自衛隊法改正だ!」と
はしゃいでいるのですが、「本家」のアメリカは「まっ、民間機で十分ね」と落ち着
いているコントラストが面白いです。
しかし問題は空港や港湾にたどり着くまでが危険なわけで、本当に「邦人の安全」
を軍によって確保したいのなら、「地上軍」か特殊部隊を投入しないとだめのはずで
すが(全面的軍事介入)、それを言わないのは自衛隊のパフォーマンスとしてしか考
えてないからです。
それで実際、日本がインドネシアに軍を送る際には、必ずアメリカの海兵隊などの
戦力を当てにする。だから日米共同作戦が前提です。
ところで、邦人の空輸に一番適していると思われる政府専用機は、以下のような事
情で使えません。
政府専用機は橋本龍太郎首相が18日までバーミンガム・サミット(主要国首
脳会議)出席で使用、23日からは天皇ご訪欧に使われることになっている。このた
め、今回の邦人輸送に使用するのは今のところ難しい見通し。(時事通信)
「赤子(せきし)」を犠牲にして、悠々と専用機で「ご訪欧」とは何という「大御
心(おおみこころ)」。・・・・・
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青木雅彦
Masahiko Aoki
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