Date: Wed, 13 May 1998 22:12:11 +0900 (JST)
Mime-Version: 1.0
To: "Mizuyosi Yosinaga" <faxnet@ppp.bekkoame.or.jp>,       "keystone" <keystone@jca.ax.apc.org>, <aml@jca.ax.apc.org>
From: tao@kiwi.co.jp (MIKA)
Subject: [keystone 192] Re: インド今日も核実験実施
Sender: owner-keystone@jca.ax.apc.org
X-Sequence: keystone 192
Precedence: bulk
Reply-To: keystone@jca.ax.apc.org
Status: U
 

for immediate release
1998.5.13

報道各位
 

原子力資料情報室 
CONTACT:大林ミカ(アジア問題担当)
東京都中野区東中野1-58-15
phone 03-5330-9520, fax 03-53309530
 

原子力資料情報室は、インド政府の本日の核実験に対し、以下の声明を発表いたします。

また、明日午前10時、原水爆禁止日本国民会議、ピースネット、その他の団体ととも
に、インド大使館に対して合同申し入れを行います。
 

===================================================================
 

インドは核開発を即刻停止せよ!
 

 原子力資料情報室は、世界中の抗議の声を無視したインド政府の再度の蛮行に、激
しい怒りをおぼえている。インド政府は、今後も核開発を続ける固い意志を示したと
言える。また、予告もなく連続して実験を行うなど、インド政府の行為は、国際社会
に無秩序をもたらし、かつ、世界を再び核開発競争の恐怖に晒している。
 インド政府の核開発は、原子力の「平和利用」と深く結びついており、脱原発、核
の恒久廃絶を訴え続けてきたわたくしたちにとって、耐え難く許し難いものである。
これによって、核兵器開発は禁止するが「平和利用」を推進するNPT体制の欠陥が非
常に明確となってきた。インドやパキスタンの核および軍事政策を入れ替わり支援し
、影響を与えてきた5大核保有国および原子力先進国は、自らが招いたこの結果を重
大に受けとめなくてはならない。
 原子力資料情報室は、インド政府とパキスタン政府に対して、NPTへの参加とCTBT
への批准を要求する。また、日本政府を含むNPT関係諸国が、「平和利用」を推進す
るというNPT体制の綻びを早急に改善することを強く要求する。同時に、CTBTに関し
ても、未臨界を含む全ての核実験を禁止するよう、改善されて行かねばならない。
 世界の平和を願う人々が、懸命に積み重ねてきた、核廃絶の流れを止めることは絶
対に出来ない。原子力資料情報室は、脱原発、そして核の恒久廃絶を目指して、これ
からも全力を尽くしていく。

************
E-mail: tao@kiwi.co.jp
 


  • 1998年
  • 3月4月5月、6月、7月、

    キーストーンメーリングリスト 目次