こんにちは。京都の比嘉明子です。
心に届け女たちの声ネットワーク（代表 真志喜トミさん）が
京都にいらしていたので、お話をきいてきました。
以下は真志喜さんのお話。
比嘉のメモからおこしてまとめたものですので、文責は比嘉にあります。
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真志喜トミさんの話し 19980411 京都・西京極生協コープパリティにて
今、わたしは久志の道に花を植えています。花がとてもすきなものですから、
花を植えながら久志の未来のことを考えています。
政府が海上基地計画のために行った事前調査では、辺野古の海にはサンゴは
あまりないということをいっていました。わたしたちは、引き潮の時、シュワ
ーブ沖の平島にわたって貝拾いをしますが、そのとき、足をどこに置いたらい
いか、困るくらいのサンゴがたくさんあります。政府の調査の報告を聞いたと
き、じゃあ、あのサンゴはいったいなんなの？と思いました。
辺野古でのおとうさんたちの調査では、辺野古のサンゴは80％なんだそうで
す。サンゴの80％というのは、サンゴがそだって円を描いて丸くなりますが、
これが１重になっているのを80％といい、２重になってサンゴが２枚重なって
いるのを100％、３重になっているのを200％というふうにいうんだそうです
が、それでいうと辺野古は80％、つまり１重のサンゴがそだっているというこ
となんだそうです。それにあの写真をごらんいただけれはお分かりのように、
辺野古の海のサンゴは非常にすばらしいもので、ジュゴンのたべる琉球アマモ
もたくさんあるのです。
辺野古の海では、そのジュゴンが泳いでいる姿をみることができましたが、
これまでも、例えば、マンタと沖縄では呼んでいるエイのようなもの、それか
らクジラが遊泳しているのも確認しています。
わたしたちは二見以北10区の会の女性部ということで「ジャンヌの会」を結
成していますが、最初は10区の会のおとうさんたちの活動の補助、例えば炊き
出しとかそういうことをしていたわけですが、宜野湾の女性の方達がヘリ基地
のことで活動されているのをみて、びっくりして、もうこれはなにかしなけれ
ばいけないと思って、ジャンヌの会をつくりました。それで結成が遅くなった
のです。
結成してから、毎日戸別訪問をしてきましたが、あの時期は雨が多くて、仕
事もしながらなので、夜も遅くなり大変な毎日でした。特におばあちゃんたち
の反応が良くて、やはり大戦をくぐり抜けてきた女性たちは基地の恐さをしっ
ていると思いました。戸別訪問には、宜野湾や恩納村の女性たちが協力してく
れました。
名護市街で道ジュネーをしたとき、推進派の人達に水をかけられたりしまし
たけど、頑張りました。沿道で推進派の人達とすれ違うときに、向こうがこち
らをやじって来るんですが、ジュネーの先頭に立っていた子どもたちに対して、
推進派の女性が、「こどもをまきこまないでください、わたしも２児の母です
。」といってきました。でもわたしたちは、後で悔やむよりは今出来ることを
やろうと思っているのです。
自分の国に外国の基地をおいてもらって泣いて喜ぶのは橋本さんら日本の政
府だけではないでしょうか。政府は、海上基地に反対なら代替案を示せと県知
事にせまっているそうです。自分たちのやるべきことなのに、責任を沖縄に押
しつけています。基地の問題は日本の問題でしょう。沖縄はNOといっているの
に、県内移設以外は無理、県外に移設するのは無理だというのなら、アメリカ
に引き取ってもらえばいい。ハワイやグアムにひきとってもらえばいいでしょ
う。
それをせずに、代替案を考える責任を沖縄の知事に押しつけるなんて、政府
としてやるべきことをやっていない。政府は責任のがれをして沖縄に責任を押
しつけている。政府としてできないなら橋本さんは首相をやめるべきではない
でしょうか。
５月８日から９日には、「女の声ネットワーク」で、東京に行って直接訴え
るための行動を計画しています。「女の声ネットワーク」は、一個人として、
一母親として参加できるネットワークで昨年の比嘉市長が突然受入をした直後
に結成しました。９日には銀座で道ジュネーをしますが、名護でやったのと同
じように、シュプレヒコールもエイエイオーもない、静かにわたしたちの思い
を訴えていきたち思っています。１０日にはグループに分かれて街頭で道行く
人達を捕まえて直接訴えてみようと思って今いろいろな企画を考えています。
10区の会では、基地問題が振興策にすり替えられてしまったことを受けて、
基地がなくてもやっていける村おこしを考えています。各字の伝統芸能や昔話、
歌の掘り返し、グラスボートで辺野古の美しいサンゴの色をみる観光、ハーブ
園を持っている人がいますから、ハーブやアロマテラピーなどによる産業おこ
し、ランなどの花づくり、ゴーヤーやピーマンなどの産直など。６月中旬から
はエコ・ツアーができるように準備しています。都会で疲れたら、辺野古に来
て下さいといえるような村づくりをしていきたい。
わたしの勤めている知的障害をもつ方の施設、名護学院は、基地の北側にあ
るわけですが、沖縄は南風がふく季節が長くて、もし基地ができたら、基地の
騒音、排気ガスがもろに流れてきます。院生たちにそのことを知ってもらうた
めに、基地のことを描いた紙芝居で説明しました。その紙芝居が非常によかっ
たものですから、他の地域の小学校でもやろうとしていたんですが、名護市の
教育委員会から基地の問題を学校でやるなという通達が来て、平和教育として
もとても良い内容なのにできなくなってとても残念でした。
さきほど、子どもを利用するなという推進派の方がいたことを話しましたが、
基地ができたら、長く被害を受けるのは子どもたちなのですから、子どもたち
が先頭にたって反対することは大切なことです。
北部は沖縄の水瓶です。その北部に基地を作れば、その汚染がすぐに拡がり、
沖縄中に被害が及びます。これは沖縄の未来の子どもたちにかかわる問題です。
これはへんな話しですが、基地の計画が来てよかったなと思うことがありま
す。なぜなら、久志地域が運動によって一つになれたこと、沖縄の他の地域の
人々と協力できたこと、全国の方からと協力できたこと、村おこしにみんなで
知恵をしぼることができること、久志の自然の良さに気がつけたこと。そんな
たくさんのことがあったからです。
これからも力をあわせて基地に反対していきたいと思います。今日よんでく
ださった京都のみなさん、ありがとうございました。
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ジャンヌの会の活動の様子は、石川真生さんの最新の写真集「ヒューマン・ドキュ
メント沖縄 海上ヘリ基地 拒否と誘致に揺れる町」（高文研）に詳しく載っています。
それにしても、紙芝居を止めさせた教育委員会の通達っていったいなんなんだ。
子どもたちが世の中のことを学ぶ機会を奪うのが仕事なのか、教育委員会ってのは。
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「女たちの道ジュネー（パレード）東京大行動」（５月８日（金）〜５月10日（日）
http://www.jca.ax.apc.org/~higa/OKINAWA/heli_NO!/women's_voiceNO.1.html
東京行動への参加申し込みとお問い合わせ
TEL・FAX 098-864-1539 すぺーす結内「心に届け女たちの声ネットワーク」
〒900-0015 沖縄県那覇市久茂地3-29-41-402
名護・宜野湾から沖縄から多くの女性を東京行動に参加していただけるように
カンパをお願いします。
【振込先】
口座番号 琉球銀行坂田支店（普通） 60019
沖縄銀行坂田支店（普通） 1312813
郵便局 （記号）17080 （番号）9129351
口座名義 心に届け女たちの声ネットワーク 国政美恵（会計）
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比嘉明子 higa@jca.ax.apc.org
☆名護・市民投票〜在日米軍・海上ヘリ基地に関する情報のページ（4月6日更新）
http://www.jca.ax.apc.org/~higa/OKINAWA/NAGO.INDEX.html
☆みるくの会 みるくゆー新聞14号
http://www.jca.ax.apc.org/~higa/miluku-index.html
☆幸せへの黄色いはがき 大田知事を激励するメッセージを送ろう！
http://www.jca.ax.apc.org/~higa/cards.html
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3月、4月、5月、6月、7月、