(from 『オルタナティブ運動情報メーリングリスト』 改行位置等若干変更)
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Date: Thu, 02 Apr 1998 00:10:00 +0900
From: 加賀谷いそみ <QZF01055@niftyserve.or.jp>
Subject: [aml 8108] 三沢ー賠償命令
青森県八戸市内で、昨年三月、米軍三沢基地海軍航空基地隊所属の元兵曹長による暴
行未遂の被害を受けた女性が、加害者に対して一千万円の損害賠償を求めていた訴訟の
判決が三月一八日に言い渡されました。
青森地裁八戸支部で、衣笠和彦裁判長は、元曹長に五百万円の支払いを命じました。
被告の元兵曹長側は、三回の法廷とも出廷も書面提出もしていませんでした。
裁判は被害者の氏名・住所を伏せたまますすめられました。被害者の代理人は「裁判
所が被害者の人権に最大限配慮してくれた。この種裁判の先例にもなると思うし、この
種の事件の抑止力にもなると思う」と話しているそうです。
以下、支援グル−プの声明です。
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三沢米兵による女性暴行未遂傷害事件の「米軍に慰謝料を完全に支払わせる」運動を
つよめましょう
一九九八年三月二〇日
八戸原水爆禁止の会
八戸市平和委員会
安保破棄八戸実行委員会
ちょうど一年前に八戸市で発生した三沢米兵による女性暴行未遂傷害被害事件は、九
七年七月、青森地方裁判所八戸支部において懲役三年の実刑判決が確定し、犯人は現在
、横須賀の刑務所で服役しています。
また、被害女性の慰謝料請求の訴訟は九十八年三月十八日、同裁判所は加害者の米兵
に慰謝料五百万円の支払いを命じました。
これらの判決は、もちろん被害を完全に回復するものではありませんが、この種の判
決では画期的なものと評価されています。また被害を受けた女性を匿名のままで裁判を
進行させたことも特筆すべきことです。
沖縄はじめ米軍基地被害続発のなかのこの事件に対し、被害者の毅然とした姿勢を中
心に、市民の会・連絡会や弁護団、全国の多くの人々が犯人の厳罰、再発防止、十分な
補償などを求めて結集しました。
また、この事件と運動の経過の中で、日米安保条約とそれによる日米地位協定がいか
に屈辱的なものであるかが明らかにされ、それとのたたかいでもありましたが、この問
題は引き続き重要です。
慰謝料判決確定後は「米軍に慰謝料を完全に支払わせる」ための声を高めましょう。
私たちは引き続き運動の強化に努めることを表明し、多くの団体・個人の共同を訴え
るものです。
以上
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