(from 『オルタナティブ運動情報メーリングリスト』 改行位置等若干変更)
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From: "Yakushige Yoshihiro" <ysige@hotmail.com>
Subject: [aml 22462] 今年の心に刻む集会
Date: Fri, 29 Jun 2001 19:35:11 -0000
「アジア・太平洋地域の戦争犠牲者に思いを馳せ、心に刻む集会」実行委員
会事務局です。
以下、今年の「心に刻む集会」および関連行事の案内です。
「朝鮮植民地支配−最後の清算に向けて」をテーマに各地で集会を行います。
大阪・名古屋・東京のでは、朝鮮民主主義人民共和国から戦争被害者を招き、
証言集会を行う予定です。大阪・名古屋では、ジャーナリストの伊藤孝司さ
んの『平壌からの告発 日本の朝鮮植民地支配 (仮題)』(風媒社)の出版
記念を兼ねて、写真展も行います。
最後に、集会趣意書を添付してあります。
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●福岡 第15回アジア・太平洋地域の戦争犠牲者に思いを馳せ、心に刻む福岡集会
「また戦争をはじめるのですか?」
−靖国神社公式参拝、 わい曲歴史教科書を許さない
日 時:7月7日(金) PM7:00〜PM9:00
会 場:光円寺
<地下鉄天神駅から徒歩7分、「天神北」信号西> tel 092(741)4747
主 催:福岡集会実行委員会
連絡先:福岡市城南区友丘三の三の十三 妙泉寺 木村真昭
tel 092(871)0064 fax 092(871)9279
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●三重
伊藤孝司取材報告を聴く──講演と写真展──
日 時:7月22日(日) PM2:00〜5:00
会 場:三重県民交流センターイベントホール
<JR津駅東口下車すぐ> tel 059(222)5995
主 催:心に刻む会・三重 「近現代史講座」
連絡先:三重県津市丸之内一の一八 宮西いづみ tel/fax 059(229)7997
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●四国
講 演:上杉 聰さん ※詳細は下記まで
日 時:7月25日(水)〜28日(土)
会 場:松山・高松・宇和島・新居浜など
連絡先:新居浜市泉宮町四の三九 坂田進 tel/fax 0897(37)1660
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●姫路 第3回アジア・太平洋地域の戦争犠牲者に思いを馳せ、心に刻む集会
IN 姫路
講 演:伊藤孝司さん
日 時:7月28日(土)PM1:30〜4:30
会 場:姫路カトリック教会
<JR山陽電鉄姫路駅から徒歩20分または神姫バス姫山公園美術館前下車徒歩
2分> tel 0792(22)0043
主 催:同実行委員会
連絡先:姫路市広峰二の二の六 久貝登美子 tel 0792(82)5084 fax 0792(82)5090
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●大阪 第16回アジア・太平洋地域の戦争犠牲者に思いを馳せ、 心に刻む集会
日 時:8月7日(火) PM6:30〜9:00
会 場:ドーンセンター7Fホール
<京阪・地下鉄天満橋駅1番出口から東へ5分・JR東西線大阪城北詰駅2号
出入口から西へ550m> tel 06(6910)8500
主 催:同実行委員会
連絡先:大阪市浪速区塩草二の六の四の五一八 tel 06(6562)7740
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●名古屋 朝鮮民主主義人民共和国の戦争被害者に思いを馳せ、心に刻む名古屋集会
日 時:8月9日(木) PM6:30〜PM8:30
会 場:名古屋市女性会館ホール
<地下鉄東別院駅1番出口から東へ5分> tel 052(331)5288
主 催:心に刻む集会なごや実行委員会
連絡先:名古屋 名古屋市中区新栄町二の三 名古屋YWCA tel 052(961)7707
fax 052(961)7719
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●千葉 朝鮮人強制連行の事実を学ぶ
講 演:鄭雲模さん
日 時:6月23日(土) PM1:30〜4:30
証言ビデオと伊藤孝司さんの講演
日 時:8月10日(金) PM1:30〜夜、2部構成
両日ともに船橋市中央公民館
<JR総武線・京成 船橋駅から徒歩10分> tel 047(434)5551
主 催:戦争責任を考える千葉8月の会
連絡先:浦安市美浜二の二の三〇四 大島孝一 tel/fax 047(353)6585
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●東京 2001 平和のための証言集会−朝鮮植民地支配の爪痕
日 時:8月11日(土) PM1:30〜5:00
会 場:星陵会館
<地下鉄 「永田町」駅下車徒歩4分> tel 03(3581)5650
主 催:2001平和のための証言集会実行委員会
連絡先:目黒区目黒本町三の十五の十六 谷川透 tel/fax 03(3712)5202
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●新潟 第15回アジア・太平洋地域の戦争犠牲者に思いを馳せ、心に刻む新潟集会
講 演:伊藤孝司さん
日 時:8月12日(日) PM2:00〜4:30
会 場:新潟市万代市民会館6Fホール
<JR新潟駅から徒歩5分>
025(246)7711
主 催:心に刻む新潟集会実行委員会
連絡先:新潟市沼垂西一丁目七の二二 まゆずみただし tel 025(245)1032
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●岩手 アジア・太平洋地域の戦争犠牲者に思いを馳せ、心に刻む岩手集会
11月頃、伊藤孝司さんの講演を検討中
連絡先:宮古市田鎖三の二八の三 岩間 滋 tel/fax 0193(69)2083
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●岐阜 第15回アジア・太平洋地域の戦争犠牲者に思いを馳せ、心に刻む高山集会
証 言:徐元洙さん
日 時:7月30日(月)PM7:00〜9:00
会 場:高山別院庫裡ホール
<JR高山駅から徒歩15分>
0577(32)0688
主 催:高山集会実行委員会
連絡先:高山市上二之町五五 中垣卓子 tel/fax 0577(35)0978
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●広島 被爆56周年原水爆禁止世界大会・広島大会
日 時:8月4日(土) 広島大会開会総会
PM5:20〜7:30
会 場:県立体育館グリーンアリーナ
<JR広島駅南口、 路面電車 「原爆ドーム前」> tel 082(228)1111
日 時:8月5日(日) 分科会 AM9:00〜PM0:30
*上記集会に、 共和国からの被害者が参加発言を予定
主 催:同大会広島県実行委員会戦
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●マレーシア 「心に刻む会」は毎年、海外現地集会を開いています。
私たちがアジアの戦争犠牲者と直接出会おうと思えば、まずこちらから出
向いて追悼すべきと考えるからです。
マレーシア現地集会は、8月15日にクアラルンプールで地元の方たちと共
催で追悼集会をもちます。8月6日出発、17日帰国の十泊十二日間。シンガ
ポールから北上する予定です(詳細はチラシ参照)。
マレーシア現地集会および「東南アジアの戦争の傷跡に学ぶ旅」は毎年、
琉球大学教授の高嶋伸欣さんにコーディネートしていただいています。
高嶋さんは1975年以来、毎年東南アジアへ出かけ、このツアーでは、初め
て現地を訪れる日本の人にもわかりやすい内容を組んでくださいます。現地
で生の声を聞く貴重な機会ですので、ぜひご参加ください。
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●写真展「平壌からの告発」
国交のない共和国に過去五回足を運び、戦争被害者を取材してきた伊藤孝
司さんがこのたび、取材をまとめた写真パネル展と書籍『平壌からの告発
日
本の朝鮮植民地支配 (仮題)』(風媒社)を発表します。
被害者の来日とあわせて、 伊藤さんの写真展と講演会を各地で企画してい
ます。
◆三重県 三重県民交流センターイベントホール(059-222-5995)
JR・近鉄 「津」 駅東口下車すぐ 7/18 (水)〜23 (月)
【開催時間】午前9時〜午後10時
(最終日は午後5時まで) 入場無料
*7/22 (日) 午後2時から同会場で伊藤孝司さんの講演あり
【問合せ先】心に刻む会・三重 tel/fax 059−229−7997 (宮西)
◆大阪府 大阪府立女性総合センター(ドーンセンター)1階(06-6910-8500)
京阪・地下鉄 「天満橋」 駅1番出口より東へ徒歩5分 8/4 (土) ・5
(日)
【開催時間】4日/午前11時〜午後7時
5日/午前10時〜午後4時 入場無料
【問合せ先】心に刻む会・大阪事務局 tel 06−6562−7740
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第16回「アジア・太平洋地域の戦争犠牲者に思いを馳せ、心に刻む集会」へ
の呼びかけ
「心に刻む会」の十六年の歩みは、日本社会のアジアへの加害責任の自覚の
深まりとともにあったといえます。しかし同時に今、逆流もまた強まっている
ことに注目し、警戒する必要があります。
侵略戦争を「解放戦争」といつわる「新しい歴史教科書をつくる会」の教科
書が検定を通過したことが、それを象徴しています。 韓国・中国などからは、
右教科書に対して、強い抗議と再修正要求が出されています。
いっぽう、「外圧に屈するな」という批判も、繰り返し国内の政治家やマス
コミから発せられています。
問われているのは、日本人自らの歴史観にほかなりません。そして、アジア
に対して、私たちが、これまで何を約束したかを忘れてしまっていることも大
きな問題です。
たとえば一九九八年、当時の小渕恵三首相は、来日した金大中大統領ととも
に日韓共同宣言を発し、その中で「わが国が、過去の一時期、韓国国民に対し、
植民地支配により多大の損害と苦痛を与えたという歴史的事実を謙虚に受けと
め、これに対し、痛切な反省と心からのお詫び」を述べました。
そのうえで、「両首脳は、両国国民、特に若い世代が歴史への認識を深める
ことが重要であることについて見解を共有し、そのために多くの関心と努力が
払われる必要がある」旨強調しました。
若い世代の歴史認識を深めるために「多くの関心と努力が払われる」とすれ
ば、そこに教科書が含まれることは、誰がみても明らかです。
韓国は、この日本の代表が発した言葉を信じ、以後、歴史認識で日本への強
い批判は控えることとし、戦後ずっと拒否してきた日本文化の受け入れへと大
きく転換したのでした。
教科書問題での韓国からの要求は、「外圧」などでありません。
「日本人は、 私たちへの約束を破るのですか?」という問いかけにほかなら
ないのです(同じ趣旨の約束は、 右の直後に来日した中国の江沢民主席とも交
わしています)。
この国が、何を約束したかさえ忘れてしまう理由としては、実は朝鮮植民地
支配への反省そのものが、いかに口先だけのものであったかを示しているとい
うこともできます。
その実態がもっともよく表れているのが、 朝鮮民主主義人民共和国 (以下
「共和国」) への対応です。 この地球上の二〇〇近い国の中で、 日本と国
交のない国はこの共和国だけです。
日本は、三六年にわたる植民地支配への謝罪と反省の言葉さえ、この国に対
して、戦後五六年たとうとする今も、正式に伝えていません。
教科書問題に表れた日本社会の逆流とは、この朝鮮民主主義人民共和国への
謝罪や補償をかえりみない傾向と表裏の関係にあるといえます。
共和国と謝罪および賠償を前提とした関係を作りあげることこそが、植民地
支配の歴史認識を確実なものにすると考えるべきでしょう。
こうした視点から、今年の心に刻む集会には、朝鮮民主主義人民共和国から、
日本の戦争による植民地支配の被害者を招くことを予定しています。
被害者の証言を聴き、犠牲者への追悼を通じて、今の日本社会の限界をもう
一つ克服し、朝鮮植民地支配の最後的な清算に向かいたいと考えています。
私たちはこれまで、韓国の戦争被害者の声を聞くことはあっても、共和国の
被害者に思いを馳せることはあまりなかったように思います。
朝鮮半島を植民地として支配し、多くの犠牲を強いてきたその被害は、北と
南で分けることはできません。
昨年の南北首脳会談により、戦火を交えてきた両国が、体制の違いを超えて
民族の統一に向かう流れを自主的に作り出してきたことに励まされ、私たちも、
アジアに向き合い、そこから信頼される国づくりに向けて、主体的に歩み出し
たいと考えます。
ただ、被害者の高齢化の進行と、国交がないため出国から日本への入国まで
にかなり日数を要すること、また、つよい政治的圧力のなかで証言するという
被害者の精神的緊張を考慮するとき、例年のように各地に分散して多くの集会
に参加することができません。
しかし、高齢となった被害者が無理を押して来日しようとしておられる気持
ちを真摯に受けとめ、この取り組みが、共和国の被害者への謝罪と補償につな
がり、日朝正常化交渉に少しでも力になるよう、全力をあげて取り組みたいと
思います。
靖国神社への参拝を公言した首相の誕生という右傾化の流れの中で、また大
不況の中で、けっして容易な取り組みでないことは承知していますが、今年も
皆さまのご協力を得て、大きな意味ある集会を、実現したいと思います。熱意
あふれるご支援をお願いする次第です。
二〇〇一年五月三一日 呼びかけ人一同
●呼びかけ人
荒 井 信 一
飯 沼 二 郎
石 川 洋
伊勢谷 功
市 場 淳 子
伊 藤 孝 司
岩 松 繁 俊
上 杉 聰
内 海 愛 子
大 分 勇 哲
大 島 孝 一
岡 部 伊都子
小 川 武 満
神 坂 玲 子
木 下 順 二
郡 島 恒 昭
小 山 仁 示
尺 一 顕 正
嵯 峨 敞 全
佐 治 孝 典
新 屋 英 子
末 川 清
瀬戸内 寂 聴
平 良 修
高 嶋 伸 欣
高 橋 哲 郎
津 賀 佑 元
槌 田 劭
富 永 正 三
長 尾 憲 彰
永 瀬 隆
中 村 克 郎
林 え い だ い
日 高 六 郎
平 山 照 次
藤 本 治
藤 原 彰
松 井 やより
松 下 竜 一
松 野 明 久
森 岡 正 博
森 正 孝
山 住 正 己
力 久 隆 積
和 田 稠
(以上五十音順)
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以上。