前田 朗@歴史の事実を視つめる会、です。
6月17日
1) ご紹介が遅くなりましたが、6月12日にICTR(ルワンダ国際刑事法
廷)で「ブタレ・グループ裁判」が始まりました。ICTRのプレスリリースよ
り紹介します(ICTR/INFO-9-2-273.EN)。
2) 6人の被告人が、ジェノサイド、人道に対する罪、ジュネーヴ諸条約の重
大な違反で起訴され、併合審理となっています。被告人は、
ポーリン・ニラマスフコPauline Nyiramasuhuko、元家族女性大臣(国際戦犯法
廷に起訴された史上初の女性)
シャローム・ンタホバリShalom Ntahobali、その息子、準軍事組織インターアー
ムェ指導者
シルヴェイン・ンサビマナSylvain Nsabimana、元ブタレ県知事
アルフォンソ・ンテジリャヨAlphonse Nteziryayo、元軍警察指揮官、ブタレ警
視総監
ヨセフ・カニャバシJoseph Kanyabashi、元ンゴマ市長
エリ・ンダヤムバジェElie Ndayambaje、元ムガンザ市長
3) 検察官は冒頭陳述で、ルワンダの宗教と学術の中心都市であるブタレにお
いて発生した犯罪において6人がどのような役割を演じたかを概観しました。被
告人たちは人道に対する罪などについての自己の刑事責任と部下に対する命令責
任を問われています。
4) 被告人は全員、第一回公判出頭の際に無罪を主張しています。