前田 朗@歴史の事実を視つめる会、です。
6月2日
<緊急のご案内と参加の呼びかけ>
「戦時性的強制被害者問題解決促進法案」の早期制定を!緊急国際集会
―歴史と教科書の歪曲を許さず、被害者の声を国会に!―
日本の中学歴史教科書の歪曲問題への抗議は東アジアから東南アジア全体に広が
り、韓国政府と中国政府から公式に再修正を要求されています。「慰安婦」問題
を“トイレの歴史”という大学教授まで登場する始末ですが、問われているのは
教科書だけではありません。日本社会全体としての歴史に対する基本的な姿勢、
アジアの近隣諸国への想像力と誠実さではないでしょうか?
間違ったことをして人を傷つければ、素直に責任を認めて謝罪し、可能な限りの
補償をきちんとするのは当たり前のことです。ハンセン病国賠訴訟の判決をめぐ
っても、今回の控訴断念は当然の対応です。建前論や官僚の都合を優先して、人
を傷つけても平気でいられる社会はすみやかに改革されるべきです。
20世紀の最後の10年間に日本がきちんと解決できず、いまも被害者を苦しめたま
まの「慰安婦」問題。98年4月には今回の熊本地裁ハンセン病判決と同様に国と国
会の立法不作為を認定し、賠償立法を求める判決が山口地裁下関支部によって出
されています(現在最高裁で係争中)。その解決のための法案=「戦時性的強制
被害者問題の解決の促進に関する法律案」が現在参議院に提出されています。国
がきちんと謝罪をすることを目的にした法律案が作成されたのは、憲政史上初め
てのことです。この法案は韓国・北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)・中国・台
湾・フィリピン・オランダなどの被害者団体からも歓迎・支持されています。一
刻も早く審議を開始し、成立させなければならない法案です。
そこで、被害者や関連NGO、各国の議員や弁護士らとともに、一緒に国会に早
期の立法を要求する緊急国際集会を開くことにしました。「慰安婦」の証言がウ
ソだとか、「強制の事実はない」などとデタラメを言う大学教授やマンガ家の言動
に対しても、国会の委員会に被害者を招致し、被害事実をきちんと確認し、消耗
な論争に終止符を打つよう要求しましょう。
被害者にとって、本当に時間が亡くなってきました。第2次大戦の戦争被害者は
毎月1%の被害者が亡くなっているともいわれています。今国会で、すみやかに
法案の審議と成立を!それがアジアとの信頼を回復する確かな道です。各国の被
害者、議員、弁護士、支援者らとともに集いましょう。
日時:6月5日(火)夜6時(開場5時30分)
会場:霞ヶ関・弁護士会館2F「クレオ」
(地下鉄丸の内・日比谷・千代田線「霞ヶ関」下車B1出口すぐ。裁判所隣・日比谷
公園向い、千代田区霞ヶ関1-1-3)
発言予定:台湾・フィリピンの被害者代表
李美卿(韓国国会議員)、
蕭金蘭(台湾立法委員)、
郭素春(同)、
楊瓊瓔 (同)、
王清峰 (台湾・弁護士)、
ネリア・サンチョ(フィリピン・アジア女性人権評議会代表)、
本岡昭次(参議院議員)、
吉川春子(同)、
清水澄子(同)、
土屋公献(元日弁連会長) <順不同・敬称略>
参加費: 1,000円 (来日する被害者らの旅費カンパ込みです)
呼びかけ・賛同団体:
「慰安婦」問題の立法解決を求める会、
戦後処理の立法を求める法律家・有識者の会、
「戦時性的強制被害者問題解決促進法案」の立法を求める連絡会議、
日本軍「慰安婦」&強制労働国連NGO連絡会、
リドレス国際キャンペーン、
戦後補償実現市民基金、
戦後補償の実現を!日韓市民連帯共同委員会、
朝鮮人強制連行真相調査団、
歴史の事実を視つめる会、
日本キリスト教会「従軍慰安婦」問題と取り組む会、
関釜裁判を支援する会、
在日の慰安婦裁判を支える会、
在日韓国民主統一連合、
新潟水俣病認定患者を守る会、
「未来と翼と大地」発行委員会、
平和と生活を結ぶ会
<呼びかけ団体募集中!>
連絡先:Tel.03(3262)6646 Fax.03(3237)0287 「慰安婦」問題の立法解決を求め
る会
Tel.03(3265)6071 Fax.03(3265)6076 紀尾井町法律事務所(丸山)
*賛同金・カンパの送金先⇒郵便振替00150-7-410423/富士銀行麹町支店
(252)普通口座1981443 「立法を求める会」へ