このたび、沖縄の基地建設によって棲息地を奪われようとしている国際保護動物・ジュ
ゴンの問題で講演会を催すことになりましたので、御案内させていただきます。
このメールは転載大歓迎ですので、できるだけ多くの方に宣伝していただいて、多く
の方が御参加いただけることを主催者の一員として願っております。
どうぞよろしくお願い申し上げます。
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柴田 一裕(Kazuhiro Shibata)
写真の会パトローネ・福岡
基地も安保もいらない、沖縄とむすぶ市民行動・福岡
KFD03707@nifty.com
沖縄のジュゴンは生き残れるのか！
─海上基地建設と環境保護─
香村真徳（かむら・しんとく）さん講演会の御案内
日米両政府は、沖縄の米海兵隊普天間基地の代替基地として、名護市の辺野古地区
に海上ヘリ基地を、北部の山岳地域（通称ヤンバル地区）に７ヵ所のヘリパット基地
を建設しようとしています。海上ヘリ基地の建設と維持には海の汚染が避けられず、
ヤンバル地区のヘリパット基地の建設でもこの地域にしかいない貴重な動植物への悪
影響が心配されています。
辺野古地区がある名護市東海域には、絶滅危惧種に指定され世界的に保護されてい
るジュゴンが棲息しています。海上へリ基地の建設とその維持がジュゴンの棲息環境
を悪化させることは確実だと考えられています。
このような貴重な生き物に対して本来真っ先に保護活動を行うべき日米両政府は、
基地建設を優先し、それによっておこるジュゴンの棲息環境の悪化にはほとんど無視
の態度を取っています。防衛施設庁が形だけの調査を３ヵ月程行いましたが、それも
基地建設を進める事を前提とした調査で、建設による影響はないという結果を出して、
建設の口実を作るためのものでした。
貴重な野生生物が棲息する自然環境を保護することは、ひいてはそこで生活する住
民にとっても豊かな生活環境を守ることにつながります。ヘリ基地の建設は、海を汚
しジュゴンを棲めなくすると同時に、地域住民に爆音被害や墜落・事故の危険をもた
らすのです。
近年、公共工事を初め目先の利潤のための開発によって自然破壊が全国で起こり、
大小さまざまな問題が生じています。多くの地域で住民が環境を守る必要性に気が付
くようになって、自然環境と生活環境を守るための闘いが起こっています。
私たちの周囲をみても、諌早湾干拓事業とノリ不作にみられる有明海の汚染問題や、
博多湾の人工島建設による渡り鳥の飛来地・和白干潟の死滅化、筑紫地区の産廃処分
場での有害物質による水汚染等々は、私たち住民の住みよい環境を守るためには、政
治や行政に人任せにするのではなく、住民自身が自分たちの問題として自ら考え、行
動することが必要であることを示していると思います。
沖縄の基地問題では、米兵の起こす多くの犯罪・事件と同様、生活するための自然
環境という点でも、基地が沖縄の人たちに悪影響を与えていることを見逃してはなら
ないでしょう。海上へリ基地やヘリパット基地の建設に反対し、ジュゴンをはじめと
する野生生物の棲息環境を守ることは、沖縄で生活している人たちの生活環境を守る
運動でもあるのです。
福岡のみなさんにも、沖縄でのさまざまな環境破壊の事実と、それに反対する闘い
に目を向け関心をもって頂きたく、琉球大学名誉教授で沖縄の「ジュゴン保護基金委
員会」の代表もされている香村真徳さんの講演会を企画しました。
どうぞ御参加下さいますようお願いいたします。
日時 ：5月20日（日） 13:30開場／14:00開会
場所 ：福岡市市民福祉プラザ（ふくふくプラザ） ５階視聴覚室
福岡市営地下鉄唐人町駅下車徒歩８分、九州女子高校前
※会場には駐車場はありますが、台数に限りがあるので
なるべく公共交通機関を御利用下さい。
主催 ：香村真徳さん講演会実行委員会
連絡先：TEL/FAX 092-651-8853（三月書房）
E-mail KFD03707@nifty.com（柴田）
資料代：700円
《香村真徳さんのプロフィール》
かむら・しんとく
1932年台湾に生まれ、14歳の時に沖縄に。琉球大学卒業の後、九州大学大学院（修
士過程）終了。1961年から1998年まで琉球大学で教壇に立つ。専攻は海草類学。現在
は琉球大名誉教授。1999年から「ジュゴン保護基金委員会」を立上げ、募金を呼びか
ける。現在、同委員会の共同代表を務めている。