転載歓迎!!!
長文申し訳ありません。重複お許しください。ハワイ先住民の権利と環境を破壊する
JALハワイリゾート開発に関する請願のお願いの報告と第2次のお願いです。
ハワイ先住民の権利と環境を破壊するJALハワイリゾート開発に関する請願運動に
ご協力いただき、どうもありがとうございます。
4月30日の第一次締切までの、経過報告です。
これまでにご賛同いただいた方は53名、請願のコピーを送っていただいた方は、5
4名でした。ご賛同いただいた方につきましては、連名の請願文を5月2日に簡易書
留でJAL宛に送っております。直接JALのみに送られた方の数はわかりません
が、確実にJALの関係者に声が届いています。ありがとうございます。
メールやホームページ経由でJALに署名を送られた方には、JALから回答が来て
いるかと思います。残念ながらその回答は事実とは異なるものといわざるをえませ
ん。このメールの末尾にJALからの回答のうち、問題と考えられる部分の転載及び
それに対する反論全文を載せましたので、ご一読ください。
なお、JALの回答を踏まえて、請願書(ver.2)を作りました(ホームページか
ら、送信とプリントアウトができます)。地道に対話を続けて、なんとかJALの姿
勢を変え、先住民の権利と自然を守っていきたいものです。ぜひ2度めの署名も、お
願いいたします。
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請願書(ver.1&2)の第二次締切は、5月末日です。みなさんのご協力をお願いし
ます!
JALハワイ開発問題ホームページには、以下の記事をアップしました。
http://www.jca.apc.org/arco/jal/
●請願書(ver.1)へのJALの回答と、それに対する反論
●サンゴへの影響(ハワイ州水資源課の公式報告)
●現地の新聞記事(翻訳)
●ハワイ先住民来日記録
●請願書(ver.2)
●リンク:JAL筆頭株主糸山栄太郎氏の公式ページ
(この問題にふれ、JAL幹部を批判している記事)
どんどん更新していきますので、ぜひご覧いただければ幸いです。また、このメール
はどうぞ知人の方などに転載して下さい。
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JALの回答に対する反論
> この度、ご指摘いただきました、このハワイのリゾート開発計画は、
> 弊社の孫会社がライルアンダーソン社と共同で設立した会社が
> 実施しており、新聞の見出しにございますような、一部工事中止
> 命令は、この会社に対して出されたものでございます。
◆1:いま問題となっている現地開発会社(1250オーシャンサ
イドパートナーズ)を設立したのは、JALの孫会社といっても、
100%JAL資本の現地法人ですし、役員は全員JAL本社の
役員です。しかもJALは、オーシャンサイドの最大出資会社で
もあります。 埋葬地破壊違反に対する名目上の工事停止命令は、
確かにこのオーシャンサイドに対して出されていますが、実質上
はJALに対して出されたとも言えるでしょう。
> 記事にありますように、台風時の土砂流出や、先住民の遺跡を
> 誤って破壊してしまったことにつきましては事実でございます。
◆2:朝日の記事にもありましたが、JALは「数十年来に一度と
いう規模の台風に襲われたため、土砂流出が起きた」と主張して
います。けれど、そのような大規模な台風や熱帯性暴風雨が襲来
したという事実はありません。
工事現場から1マイル離れたところにある国立気象サービス
(日本の気象庁にあたる)の雨量計データによれば、9月8ー9
日当時の24時間で降った雨は、わずか0.4インチと報告されてい
ます。また同様に大雨が降ったとされる11月1ー3日での72
時間に降った雨量は2.57インチで、これもコナ地域では別に大雨
とされるものでもありません。しかも工事現場は、国立気象サー
ビス雨量計の下方に位置しているので、実際の工事現場の雨量は
こ の半分と考えられるのです。
さらに、JALは、10年に1度の大雨に相当する1時間に最
大1.75インチの雨にも耐えるような土壌侵食防止策を行ったと主
張しています。しかし、前述のようにわずかな雨で土壌流出を起
してしまったことは、この工事がいかに不適切にされているかを、
如実に物語っています。
しかも、9月の土壌流出の後、政府の指導でさらなる土壌侵食
防止工事をおこなったことになっているのに、またまた11月の
雨で同様な土壌流出事件を起しているのです。
以上の事実から、土砂流出の原因を自然災害のように主張する
としたら、明らかな事実歪曲といわざるをえません。
なお、海に流出した大量の土砂と除草剤は、ゴルフ場建設のた
めに持ち込 まれたものであることを、指摘しておきたいと思いま
す。
> 土砂流出時も工事を一時中断し、行政側に相談、必要な補完工事
> を行なった上で再開しております。
◆3:工事が中止になったのは、昨年9月と11月の二回にわたっ
て起きた土砂流出について住民側が提訴し、それを受けて裁判所
が工事停止命令を出したのが原因です。しかも、それ以来、海岸
線の生態系は致命的な打撃を受け、特にサンゴと魚介類への被害
は顕著で、ここで漁業を営んできたハワイ人たちの生活はたいへ
ん逼迫されているのです (土砂流出によるサンゴへの影響--公式
調査報告ページ参照)。
> 遺跡破壊を指摘されている部分につきましては、直ちに工事を
> 中止し、行政側に届け出た後、行政側の指導に基づき、必要な
> 措置を施し、工事を再開しており、今後も指示に従って行く所存で
> ございます。
> 工事地区の遺跡につきましては、充分に調査の上、細心の注意
> を払って工事を実施 しておりますが、今回、誤って損害を与えて
> しまいましたことは、大変申し訳なく思っております。
◆4:この会社は、事前にはきわめて杜撰な遺跡調査しかおこなわ
ず、また遺跡発見後もあいまいな対応をとり続けてきました。先
住ハワイ人の遺跡はとても粗末に扱われ、ブルドーザーで潰され
た遺骨が幾日も雨ざらしにされたり、遺骨がビニール袋に入れて
何カ月も納屋に保管されたり、遺族が何の報告も受けなかったり
というような状況が続いたのです。
もちろん、問題は行政側にもあり、この会社に対して適切な処
置と指導をしなかったことが、裁判で明らかになっています。つ
まり、業者と行政の癒着が見られるのです。裁判では、業者から
担当役人に金品が渡された事実も、証拠として提出されています。
なお、裁判では、事前に調査された数をはるかに上回る遺跡が
存在することが、明らかになっています。このことからは、工事
完成を急ぐあまり、大幅な計画変更を恐れた業者が、遺跡が存在
している事実を故意に揉み消した疑いが非常に高いといわざるを
えません。
もし、遺跡破壊について本当に申し訳なく思う気持ちがJAL
側にあるのなら、なぜJALの代表が現地に赴いて、地元の遺族
たちに直接謝罪しないのでしょうか。
> ただ、本計画は、1992年に現地の事務所を開設して以来、開発
> を開始するまでの7年間かけまして、説明会や開発用地の見学会
> (約2000名の住民が参加)等を通じて、地域住民の方々のご理解を
> 得るための努力を続けるとともに、開発申請の手続きにあたって、
> 常日頃より地域住民、ハワイ州政府およびハワイ郡当局のご要望
> を踏まえて進めてきたと聞いております。
◆5:地元では計画当初から反対の声があがっていて、1993年
の反対請願書には住民住民の過半数が署名しています。また、最
近まで工事が凍結されていた理由は、住民から起された裁判と、
グローバルアンタイゴルフムーブメントが展開した、国際JAL
ボイコット運動のためでした。このことからも、この計画に反対
している住民がたくさんいることは明らかです。
なお、1994年と1996年の2回にわたって、地元住民代
表がJAL本社を訪れて計画中止を求めていますが、いずれも会
見を拒否されています。
> 以上のような活動を通じて、地域への貢献、環境に最大限の配慮
> を行う開発姿勢が、住民の皆様並びに地元の行政当局に、十分な
> ご理解を得られました結果、公聴会に於ける大多数の住民の方の
> ご賛同を得て、必要な許認可をいただけたものと考えております。
◆6:地元ハワイ人社会は、この工事を容認する側と反対する側に
二分され、家族崩壊にまでいたって、険悪で深刻な状況に陥って
います。従業員や反対派に対する脅しや強迫もひどく、先週の金
曜日(13日)には反対派の家が放火されて全焼する事件も起き
ています。
また、遺跡破壊などの文化遺産破壊だけではなく、環境破壊も
深刻です。特に海岸線の破壊は大きな問題で、近隣のさんごは死
滅しつつあります。例えば、工事では除草剤を使わないという約
束があったのにも関わらず、州政府の調査ではランドアップとい
う強力な除草剤が海から検出されており、それらが多量に撒かれ
たことが明らかになっています。
【まとめ】
このJALのゴルフリゾートは、そもそも計画段階から大き
な無理があり、大きな問題をはらんでいました。しかも、工事
は事前の約束を破り、法律違反の連続です。そして、関連会社
で働く従業員は、脅しと口止めされたうえ、週わずか250ー
300ドルという最低賃金で働かされているのです。祖先が眠
る墓を壊し、工事を続けなくてはならない現地ハワイ人労働者
の気持ちは、いったいどんなものでしょうか。JAL幹部のみ
なさんは、どうか少しでも思いを馳せていただきたいと思いま
す。
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以上、転送歓迎
jalpetition@excite.co.jp