前田 朗@歴史の事実を視つめる会、です。
4月8日
1)4月7日朝日新聞夕刊に下記の記事がのりました。
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「女性戦犯法廷」国連文書に記録
国連・人権委員会の「女性に対する暴力」特別報告官のラディカ・クマラスワ
ミ氏の今年度報告書が公表され、日本軍慰安婦制度の責任を問うために女性団体
が昨年12月、東京で開催した「女性国際戦犯法廷」の結論を国連文書として初
めて記録した。
同報告書は 1日本政府が元慰安婦らへの道義的責任を認めながらも賠償を拒
否しつづけている 2 慰安婦制度の責任者が不処罰状態にあることに同法廷が光
をあてた 3 南北朝鮮、フィリピン、インドネシア、東ティモール、中国、オラ
ンダに住む元慰安婦から詳細にわたって集められた証拠が利用可能な記録として
保全されていること、などを指摘。
「国際的に著名な裁判官」によって構成された同法廷が「日本政府の法的責
任」と「加害者の訴追の必要性」を確認したが、「日本政府は出廷しなかった」
と報告している。
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2)国連人権委員会57会期は、3月19日から4月27日までジュネーヴの国
連欧州本部で開催されています。先週は主に「市民的政治的権利」をめぐって議
論されていました。拷問、恣意的処刑、表現の自由、司法制度などが取り上げら
れています。
私は95年から2000年まで人権委員会に参加して情報収集していたのです
が、今回は参加していません。勤務先の仕事のため、どうしても無理なので、3
月8日・9日の人種差別撤廃委員会のロビー活動にとどめて、人権委員会はパス
することにしました。従って、人権高等弁務官事務所のサイト上に公表された情
報しか入手できません。
3)「女性に対する暴力」は、当初は4月6日午前の部と9日の午前・午後の予
定になっていましたが、進行がやや遅れているようで、クマラスワミ特別報告者
のプレゼンテーションは4月10日午前の予定です。クマラスワミ報告書は、4
月2日に公表されました。それが上記の朝日の記事になったものです。