昨日(3月12日)、「思いやり予算」違憲訴訟・東京の控訴審第一回口頭弁論が
開かれました。
控訴人側は一審では認められなかった証人申請をあらためて行いましたが、裁判官
「合議」の結果、却下。そして、そのまま結審。関西からも3人が駆けつけてくれま
したが、控訴審の「口頭弁論」とやらは「合議」を入れても5分とかからず。まった
くお笑い。
裁判長 近藤 崇晴
裁判官 合田 かつ子
裁判官 宇田川 基
判決は4月23日(月)、1時15分の予定。東京高裁813号法廷にて。
3月11日付の『しんぶん赤旗』によると(nomorewarメーリングリストから)、
http://www.jcp.or.jp/akahata/20103/0311/210311_omoiyari_yosan.html
======================= 一部引用 ==========================
在日米軍「思いやり」施設の全容判明
22年間で 1兆6000億円に
住宅だけで18基地・1万695戸
2001年3月11日(日)『しんぶん赤旗』
「思いやり」予算で日本政府の建設した米軍施設が、一九七九年度の開始いらい二〇
〇〇年度までに、一万一千九百三十件(総額一兆六千億円)にのぼることが十日まで
にわかりました。防衛施設庁の資料によるもので、施設の件数とその予算額がすべて
明らかになったのは、今回が初めてです。
赤嶺衆院議員に防衛施設庁が資料提出
この資料は、日本共産党の赤嶺政賢衆院議員の要求をうけて、同庁が提出した在日米
軍への「施設別項目別提供施設整備一覧」。
(以下略)
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一審で原告側が提出した準備書面の資料でも、提供施設整備費の総計は1997年
度までに、1兆3542億円(予算規模で補正した1997年度換算で1兆6532
億円)だったことを明らかにしています。
http://www.jca.apc.org/omoiyari/991213/budget.html
この提供施設整備費は、特別協定(労務費、光熱水費など)にも盛られておらず、
在日米軍駐留経費のなかでもとりわけ違法な支出です(一審原告の準備書面参照)。
上記の『しんぶん赤旗』には、「フランス 裁判官が全国スト」の記事もありまし
た。
http://www.jcp.or.jp/akahata/20103/0311/210311_france_suto_hanji_.html
日本の裁判官は、スト権はおろか団結権もなく、市民の集会に出席・発言すること
すら懲戒の対象になる可哀想な人たちですが、検事と連んで証拠隠滅することは許さ
れるようで……。さて、4月23日には、すばらしい判決文を書いてくださるに相違
ない裁判官様のお顔をとくと拝見させていただきましょう。
ちなみに、2000年度一般会計の裁判所所管予算額は約3351億円。在日米軍
駐留経費の日本側負担の約半分ですな。ということは、もう2セット作れるというこ
とになる。まあ、今のままで裁判所・裁判官を3倍にしても、行政追随の愚にもつか
ぬ判決が増えるだけかもしれませんが……。なお、会計検査院所管の予算額はたった
の165億円。
(出典:平成12年度第2・四半期予算使用の状況(大蔵省調査))
http://www.mof.go.jp/jouhou/syukei/siyou/010a.pdf
「思いやり予算」違憲訴訟・東京
http://www.jca.apc.org/omoiyari/