「日の丸・君が代」の法制化と強制に反対する神奈川の会のあおさきです。
神奈川県教育委員会が県立綾瀬高校校長に出した「日の丸・君が代」強制
の「職務命令」について、各方面から「抗議」を集中していただければという
お願いの続きです。
まず、 神奈川asahi.com より転載します。
http://mytown.asahi.com/kanagawa/news02.asp?kiji=1144
<転載ここから>
●日の丸・君が代 県教委、初の職務命令
昨年四月の入学式で県立全日制高校の中では唯一君が代斉唱をしなか
った綾瀬高校の校長に対し、県教委が卒業式で国旗掲揚と国歌斉唱を実
施するよう求める職務命令を出していたことが三日、分かった。日の丸・君
が代をめぐり、県教委が職務命令を出したのは初めて。県教委の清水進一
高校教育課長は「指導について校長が悩んでいた状況を考慮した」と話して
いる。
県教委によると、職務命令を出したのは卒業式前日の二日夜。自宅にい
た校長に電話で伝えた。式当日の三日朝、県教委の職員が校長に県教育
長名の職務命令書を手渡したという。
この結果、綾瀬高校の卒業式でも、初めて君が代斉唱が実施された。
清水課長は「二日夕、校長から『職員と話し合いがあり、実施できるかどう
か分からない』などとする電話があった。一校だけ残った高校の校長として
努力してきたと思うが、今回は何としても実施してもらう必要があると判断し、
命令を出した」と説明している。
◇
県立高校の卒業式が三日、ピークを迎えた。県教委によると、この日まで
に全日制百六十六校のうち百四十七校が式を終え、前年度の卒業式で実
施しなかった五校を含むすべての高校で君が代が斉唱された。県教委によ
ると、現時点での日の丸掲揚、君が代斉唱の実施率は共に一〇〇%だとい
う。卒業式は十九日まで続く。
県教委によると、前年度に続き、日の丸はすべての県立全日制高校で掲
げられた。前年度、君が代斉唱のなかった綾瀬、足柄、厚木東、追浜、平塚
工(綾瀬以外の四校は、昨年四月の入学式から実施)でも斉唱した。トラブル
の報告はなかったという。
三日に卒業式をした相模原市内の高校では前日、卒業生の一人が、三年
生全員の机に日の丸・君が代の式でのあり方に疑問を投げかけるビラを配
った。昨年の卒業式で初めて壇上に日の丸を掲げた横浜市泉区の岡津高
校では、今年も旗が置かれ、歌詞付きの君が代のテープが流れた。
昨年までは、式典中の礼は座ったままで行っていたが、今年は「起立願い
ます」というアナウンスが流れ、ほぼすべての参加者が立ち上がった。「強制
にならないように」との配慮から、式の直前に教頭が「国歌斉唱の際、思想、
信条、宗教などの理由がありますので、お立ちになられる方はお立ち下さい
」とことわった。
石渡哲男校長は式終了後の取材に対し、「学習指導要領に基づき、国旗・
国歌の大切さは教えなければならない。一方で、それらが戦争の旗印として
使われたことや、嫌悪感を持っているアジアの国々もあるという歴史の側面
も教えていく必要がある」と話した。(3/4)
<ここまで>
県教委の清水高校教育課長の「指導について校長が悩んでいた状況を考
慮した」というコメントは、まるで校長は「板挟み」で苦しんでいたような印象
を与えますが、実際は「君が代」実施せずの決意を固めていたそうです。
神奈川では、「日の丸・君が代」に関しては、初めての「職務命令」です。
神奈川県教委は私たちの交渉の場でも「教育課程の編成は学校が行う」
「指導はするが強制はしない」などと言っていましたが、「職務命令」とは、そ
れに従わないものは「処分」となるわけで、まさに強制です。
それは同時に子どもたちへの押しつけを意味します。
「日の丸・君が代」の法制化と強制に反対する神奈川の会は、今回の職務
命令への「抗議」をもっともっと県教委に集めよう、そして撤回させようと呼
びかけています。
■「職務命令」抗議・撤回要請先
神奈川県教育委員会 小森良治教育長
神奈川県横浜市中区日本大通33
TEL 045−210−1111(代表)
FAX 045−210−8920(総務室)
□抗議したことの報告先として考えられるのは・・・
朝日新聞社横浜支局
横浜市中区日本大通15
FAX045−641−9696
毎日新聞社横浜支局
横浜市中区弁天通3−48
FAX045−211−2475
神奈川新聞社報道部
横浜市西区花咲町6−145
FAX045−411−7621
共同通信社横浜支局
FAX045−411−0326