小倉です。戦争協力反対FAX通信の最新号を送ります。
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戦争協力を拒否し、有事立法に反対する
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全国 YY YY YY YY YY 通信
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●「戦争協力を拒否し、有事立法に反対する全国Fax通信」のファクシミリと
郵送での購読料は半年間3,000円です。
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●この【電子版】は、より多くの方々に読んでいただきたいという趣旨から公
開していますが、もちろん、こうしたメディアを編集し、発行を継続してゆ
くためには、様々な経費が必要です。
●この【電子版】をご覧になった方で、多少なりともこうしたメディア/取り
組みに意味があるとお考えの方は、*是非カンパをお送りくださるよう*お
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【電子版】
戦争協力を拒否し、有事立法に反対する全国FAX通信
No.9 2001年3月7日(月2回発行)
◆◆◆第1期・第9号◆◆◆
東京都千代田区三崎町3−1−18 近江ビル4階
TEL:03-5275-5989
FAX:03-3234-4118
電子メール:tokada@jca.apc.org
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郵便振替 00110-4-408708 全国FAX通信
*〈Fax通信〉は情報の受け手が同時に発信者となるメディアを目指します。
*全国からの情報、企画、意見をお待ちしています。
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目次
●経過報告 NHK「女性国際戦犯法廷」特集番組改ざん問題
●4/8 第3回「満月まつり」に支援を! 参加を!
●ていこうせん
●米軍の横暴を許すな! 2/22 緊急行動
●リレー連載◆定点観測/その9◆広島・呉・岩国
●問題を露わにし始めた米海兵隊実弾砲撃演習−−日出生台から
●メディア紹介
『死刑と人権』「かたつむりの会」ニュース No. 115(2001/2/28)
●沖縄・安保 News クリップ(2/16〜3/2)
●米英のイラク空爆に抗議の申し入れ
●「2・25「日の丸・君が代」強制に反対する集会とデモ・神奈川 を終えて
●「思いやり予算」違憲訴訟・東京 3月12日(月)いよいよ控訴審始まる!
●各地集会・行動予定(3/10〜3/23)
●事務局から
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経過報告 NHK「女性国際戦犯法廷」特集番組改ざん問題
3月2日朝刊で朝日新聞がETV改ざん問題を取り上げ(第3社会面「検証」)、放映直
前の大々的な改変を内部の証言も含めて報じました。『週刊金曜日』3月2日号ではフ
リーライターの竹内一晴さんがレポートしています。抗議文を送って以来、私に寄せ
られた皆さんのご意見に感謝しつつも、VAWW-NETとNHKとの当事者問題として見られ
ているのではないか、と心配でした。ここにきて「公共放送」の改ざん問題として報
じられたことに感謝しています。でも、これでやっと始まった! ってことですね。
2月6日付でVAWW-NETはNHK海老沢勝二会長宛に公開質問状を送り、全11項目につい
て明らかにするよう求めました。全文はVAWW-NETのホームページ;
http://jca.apc.org/vaww-net-japan
に貼り付けてあるので、ここでは各項目の要約のみ紹介します。
◆当初の企画意図に沿って直接の番組取材制作者が作成したものが、NHKによって変
更された過程。
◆変更に際して取材協力者、対象者であるVAWW-NETジャパンに説明しなかった理由。
◆ある時点から外部の制作者が外され内容も知らされないままNHKが最終的に番組を
制作したのは事実か。
◆「法廷」の規模や構成、趣旨説明が無かった理由。
◆「天皇有罪」など判決内容を紹介しなかった理由。天皇の戦争責任に触れないとい
う判断は今回の番組制作過程で決定したのか、既に内規が存在するのか。「天皇有罪
」の法的根拠がないと判断したのか。
◆「慰安婦」問題で専門学者から批判されており「法廷」には最終の判決日しか参加
していない秦郁彦氏を急遽訪問取材した理由、および当事者に反論・訂正の機会を与
えなかった理由。
◆出演者に番組内容を事前に報せなかったのは事実か。
◆この番組に対して、どのような右翼団体がどのような要求をしたのか。右翼の妨害
に対するNHKの姿勢。
◆自民党など政権与党の政治家からの圧力があったか。NHKはそれにどう対応したの
か。予算削減の危惧などで政治的圧力を無視できないのか。
◆(外部からの介入の影響が無かったとすれば)NHK独自の判断であのような不公正
な番組を作った理由。
◆アナウンサーの最初の問題提起も、反論の機会が無ければ「偏向」になるが、わざ
わざ言わせた理由。
これに対する回答(2月13日付、NHK番組制作局教養番組部の吉岡民夫部長より)は
、朝日と『週刊金曜日』の記事で完全に覆ってしまいました。何故なら、番組シリー
ズの編集方針は、「人道に対する罪」を巡る世界の動きや歴史的経緯とともに「法廷
」の問いかけるものを紹介すること、だったとして次のような返答が連ねられていた
からです。
《編集方針は昨年11月の制作決定時から放送までの間、一貫して変わっていない》
、《編集方針について貴団体に正確にお伝えできなかったとすれば誠に遺憾》、《特
定の団体等の圧力によって、放送内容を変更したというようなことはない》、《日本
とアジア諸国の和解への道を探ることの意味を考えるという番組のねらいから「法廷
」の「判決」内容については触れなかった》
番組の中でコメントした「法廷」関係者が全て外国人だったことに、皆さんは気づ
かれたでしょうか?3日目の「国際公聴会」特集で、沖縄からの証言者が取り上げら
れなかったことに気づかれたでしょうか?
《番組は、「戦時性暴力」「人道に対する罪」という世界のうねりとなっている今
日的課題について公正に紹介し、視聴者の判断材料として提供できたのではないかと
存じております》と言うNHKにとって、世界とは「国外」のこと。そこが私たちとの
大きな違い。2月24日付で「女性国際戦犯法廷」国際実行委員会はNHKに対する抗議声
明を発しました。「国境を超えた」世界の抗議のうねりにご注目ください。
(鈴木香織/VAWW-NET Japan)
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4/8 第3回「満月まつり」に支援を! 参加を!
海上ヘリ基地問題が5年目を迎える名護市内で、「ヘリ基地建設に揺れる町」と題
して石川真生さんの写真展を開催しました。
「水面下で着々と事が進行していて、不安とあせりで一杯、この気持ちをどこにぶ
つけたらいいのか……」「もう、しかたないんじゃない」の声も聞こえてくるこの頃
。改めて5年間の動きを見つめ直し、深くこの問題を考えてもらえるような時間と空
間が必要と感じての開催でした。賛成派、反対派含めて、保育園児から92歳の方まで
、1200人ほどの来場者があり、おおかたが地元名護市民でした。
写真を観ながら涙する光景も多々あり、「北部地域の発展のために、皆のために頑
張るさ」と基地建設の夢を信じて疑わない人にも、疑問符のひとつくらいは受け取っ
て貰えたかもしれないと思える内容でした。
このような沖縄の現状を大きく左右するのがジュゴンの存在でしょう。常に根本的
な問題解決をうやむやにしてきた日本政府が、IUCNの勧告決議という国際世論と、県
民が一体となって求めている海兵隊削減、地位協定見直しに対し、はたしてどのよう
な解決策を提示してくるのか。投じた小石は、静かに波紋を広げ、いつか何処かで大
きな波風となって、日本政府に揺さぶりをかけるにちがいありません。
4月8日(日)瀬嵩ヌ浜で開催する第3回「満月まつり」も、わずかに残された貴重
な自然の海岸で、一人ひとりに、この豊かな自然を失うことの愚かさを感じてもらえ
たら、自分たちの選択がどんな結果を生むのか、未来にどの様な影響を与えるのかを
、問いかけていくことが出来ればと願いつつ、地域の方々と実行委員会を重ねていま
す。
●韓国の方では、今回も梅香里で開催決定です。チョン・ユジンさんは、1ヶ月程梅
香里との間を密に往復し、住民と対話しながら準備を進めています。そして、梅香里
住民委員会の委員長であるチョン・マンギュ氏が平和の使者として、来沖してくださ
います。
●皆さんの地域でも、一緒に「満月まつり」をしませんか? 開催地域をこれから作
るパンフで紹介しますので、ご一報ください。パンフに掲載する広告(名刺サイズ5
千円)も募っています。締め切りは3月20日。
●「満月まつり」運営資金を捻出するため、新“満月まつりTシャツ”を作りました
。韓国と沖縄の合作で、韓国の方のデザインです。黒(2300円)、白(2000円)の支
援金でTシャツ1枚を差し上げます。1枚につき100円は、韓国の満月まつり実行委
員会に寄付されます。絵柄のハングルの意味は「お月さまは明るいし、海も明るい、
私の心は喜びでいっぱい」。
●問い合わせ・申し込み先:〒901-1412 沖縄県佐敷町新里129 東アジアの平和−
人権−環境を守る満月まつり沖縄実行委員会(電話:098-947-1258/FAX:098-947-
1237)
●郵便振替:口座番号 01780-1-85901
口座名義 満月・祈り・御万人基金
(高江洲あやの/満月まつり実行委員会)
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ていこうせん
えひめ丸に関する「キモチワルイ」話。▼一つはアメリカのヤフーHPの掲示板上の
書き込みである。「何で日本の漁船が領海侵犯してたんだ。殺されてもしょうがない
」「真珠湾攻撃は卑怯な騙し討ちだった。そのお返しだ」「第二次世界大戦をもう一
度味わいたいのか」(「週刊文春」3月1日号から)てな類。宇和島水産高校のHP掲示
板に見るに耐えない書き込みが増えた、として閉鎖されたとの報道があったが、こん
なものが来てないことを祈るばかりだ。▼もう一つはホノルル市主催の「えひめ丸の
行方不明者九人を思う集い」。この集いにハリス・ホノルル市長は「世界の海に乗り
出した九人の英雄は私たちの心に生き続ける」とのメッセージを寄せた。▼前者の悪
意と後者の善意は疑うべくもないが、犠牲者(現時点でも依然「行方不明者」である
が)を英雄扱いすることもまた事故の本質を見失わせる。のみならず、またしても「
軍隊による犠牲者」がヤスクニ化されていくようで、やっぱりキモチワルイ。彼らは
「輝かしき英雄」ではなく、理不尽に奪われた被害者たちではないだろうか。(み)
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米軍の横暴を許すな! 2/22 緊急行動
沖縄で続発している米海兵隊による事件、そしてハワイ沖での原潜事件は、ともに
軍隊による民衆への暴力であり、軍隊は命を破壊するものでしかない、東京でも厳重
に抗議すべきであると、緊急に「名護ヘリポート基地に反対する会」と「NCC(日本
キリスト教協議会)平和・核問題委員会」の呼びかけで、2月22日、議員会館前での
アピール、内閣府と米大使館への抗議書提出、銀座デモを行った。
14時、平日の昼間にも関わらず、議員会館前には20〜30人の仲間が集まり、それぞ
れの思いをアピールした。ABCニュースやロイター、AP通信など海外のメディアが敏
感に反応し、テレビカメラ2台を含めて大勢の記者に囲まれてのアピール行動となっ
た。NCCのメンバーは、宜野湾市の女性グループ「カマドゥ小たちの集い」に送る、
普天間基地包囲のための平和のハンカチを掲げて、「軍隊に否」を声を上げた。
内閣府で応対した政策統括官(沖縄担当)付参事官補佐の渡辺清氏は沖縄で相次い
でいる事件について、「遺憾」「何ということだと思う」「あきれている」と言いな
がら、「政府としてできることはやっている」と、まるで仕方がないとでも言うかの
ように、危機意識に欠ける応対と感じた。私たちは、海兵隊による事件は起きるべく
して起きているものであり、基地を提供している政府の責任は重大ではないかと問う
たが、「責任」という言葉が引っかかったのか、渡辺清氏は政府に責任があるともな
いとも明確にしようとせず、最後には「全く関わりがないわけではない」という始末
。「皆さんと気持ちは同じです」と調子のいいことを言うので、海兵隊を撤退させて
くれとお願いしているのであって同じではない、当事者意識を持たず、政府としての
責任を認めないのは極めて残念であると強く訴えた。その責任を素直に認めようとし
ない姿勢は、政府の沖縄担当の事務方として失格ではないか。今後も、ねばり強く問
うていかなければならない。
米大使館は相変わらずの「警備員」対応で、強圧的、差別的な対応である。市民に
対して誠意のかけらも無いこうした姿からは、テレビ等で報じられる米政府関係者の
謝罪が、政治的ポーズでしかないことをあらためて確認させられた。米政府そのもの
が、命を軽視していると思えてならない。
銀座デモの参加者は、約70名。会議を飛ばして参加して下さった人たちがいたこと
は、嬉しい限りで感謝に堪えない。軍隊の暴力を許さない、命を壊す軍隊はいらない
という訴えは、気持ちよく銀座に響いたと思う。街の反応は悪くなかったとは思うが
、同時に冷めた視線が多いことも、冷静に受けとめたいと思う。共感してもらうため
の工夫も凝らしていかなければならない。
(原 義和/名護ヘリポート基地に反対する会)
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リレー連載◆定点観測/その9◆広島・呉・岩国
原潜事件を契機に自衛隊艦船の危険性を問う
原潜「グリーンビル」による「えひめ丸沈没」事件は、安保そのものをも揺るがす
ような実に多くの問題を含んでいるが、自衛隊の潜水艦のメッカである呉としては他
人事とは思えない。事故の第一報を聞いたとき、誰もが「なだしお事件」を思い起こ
していた。1988年7月、横須賀沖で起きたこの事件は、「軍隊が市民を守らない」と
言うことを象徴的に示したものであり、今回の原潜事件も本質において同じである。
改めて「なだしお事件」を見つめ直し、自衛隊、米軍を問わず潜水艦など艦船の危険
性を問うキャンペーンを始めた。ちなみに現在、「なだしお」が呉に配備されている
のも何かの因縁であろう。
行動は2月27日、呉海上保安部への申し入れを皮切りにスタートした。海上保安部
の認識としては、瀬戸内海は水深が浅く船舶交通が多いなどから潜水艦は浮上航行し
ていると自衛隊が言っているとしている。これに対し、潜水艦は潜るために作られて
いるのだから、瀬戸内海といえども潜水することはないと言えるのか? 法律的に禁
止規定や罰則はあるのかと問うたところ、それはないとのこと。従って、法的には瀬
戸内海で急浮上しても罪にはならないと言うことになる。
「なだしお事故」の前後で安全対策などの対応の変化はあるか? 海上保安庁とし
て「なだしお事故」をどう評価しているか?との質問にまともな回答はなかった。ま
た「なだしお事故」やその他の大きな事故(例えば1984年の高知沖における呉の潜水
艦による事故など)の事故報告書を呉海上保安部として保管しているかと尋ねてみた
が、少なくとも、呉保安部に常備されていて、職員への周知がなされている気配は何
もなかった。「なだしお事件」は、過去のものであり、何ら軍艦による海上での危険
性を軽減する対策に活かされていないことが分かつた。
今後、瀬戸内海や高知沖などでの実態を明らかにすべく第六管区海上保安部や呉市
への要請をし、漁業者、釣り人など海と接している市民へのアンケートなども考えて
いる。一連の行動を通じて、軍隊は、市民の安全よりも、自らの組織の温存を最優先
するという「軍隊の本質」を浮き彫りにする作業を続けたいと思っている。
(湯浅一郎/ピースリンク広島・呉・岩国)
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問題を露わにし始めた米海兵隊実弾砲撃演習−−日出生台から
大分県日出生台で2月8日から始まった米海兵隊の実弾砲撃演習は、8日間で343発、
内夜間は24発。一昨年が総数450発・内夜間115発。昨年が500発・内夜間121発だった
ことを考えると、数の上では格段に減ったと言える。しかし、今回は演習2日目の2月
9日の地元自治体関係者を招いての公開訓練の際、米軍が民間人見学者3人に一五五ミ
リりゅう弾砲の引き金のヒモを引かせるという前代未聞の事件がおきた。問題の行為
をそばで見ていた福岡防衛施設局職員は目の前で見ていながら制止しなかったという
。これには大分県と地元3町でつくる「4者協」も「誠に遺憾な事態」として抗議。自
治体関係者をして「これまで2年間積み上げてきた信頼関係を壊した」とまで言わし
める事態となった。
ハワイ沖の「えひめ丸」と米原潜の衝突事故同様に、取り扱い資格も何もない一般
民間人を訓練に参加させ砲撃させるという、一つ間違えば大事故を招きかねない危険
きわまりない行為だった。そして、この民間人砲撃事件は、ひとたび米軍が事件や事
故を起こせば、国内法が適用されるのか否かといった、沖縄で問題になってきたこと
とまさに同じ主権の問題、警察権、裁判権の問題が日出生台でも起きるのだというこ
とを明らかにした。
しかし今回の事件で最も許せないのは、りゅう弾砲を撃つように民間人に誘いかけ
た、その原因当事者である米海兵隊から公の場での釈明会見が一切行われなかったこ
と。そればかりか通常の演習終了後のマスコミへの記者会見、地元3町への表敬訪問
さえもキャンセルするという、まさしく前代未聞の非常識かつ、失礼極まりない態度
に終始した。しかも、極めつけは2月28日の本隊撤収を前にした27日、現場責任者の
オーヘイ中佐は本人一人、こっそりと沖縄に帰ってしまったていたのだ。問題がなか
ったときは愛想良く顔を見せるが、問題を起こせば顔も見せずにさっさと逃げ帰る。
あまりに続く不祥事に自称「良き隣人」は恥も外聞もかなぐり捨てて逃げ去った。
今年になって、沖縄で連続する米兵による数々の事件と相次いで決議された各自治
体議会での海兵隊の撤退、削減決議。いまや日本中で米軍との関係を見直す時期に来
ているのだ。
(浦田龍次/米軍基地と日本をどうするローカルNET大分・日出生台)
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メディア紹介
『死刑と人権』「かたつむりの会」ニュース No. 115(2001/2/28)
2月28日の号で第115号である。この「かたつむりの会」のニュース、表紙は「大阪
拘置所のそばで桜を観るつどい」(4月15日)への「ご案内」(主催:死刑廃止フォ
ーラム・イン・おおさか)。「何もでけへんねんけど、せめて『死刑反対』の旗をか
かげて、大拘前に集まりたい」。次のページから「死刑廃止合宿」の報告。ラストの
方の33ページから34ページに「お便りから」という読者の短い声が集められている。
最終ページが「目録」で、その前に編集後記的な「ごまめの戯言」が2ページある。
全体として、わりと私的な言葉がギュウギュウ詰め込まれたニュースである。
今号にドカーンと収められているのは、池田浩士(京都大学教員)の「満蒙開拓団
と長野県 いまだ語り明かされていない日本現近代史」のタイトルの講演の記録(討
論つき)である。
「農民たちは侵略の手先だったんだ、というのは、極めて簡単ですね。で、ある意
味で言うと、戦後長くそういう結論がもう、当り前の常識になってたので、真実を掘
り起こすことがかえってできなかった訳ですね。だけども、侵略の手先だったという
ことで、すべて終るとすれば、あの戦争がすべて侵略戦争だった、という当り前のこ
とを、繰りかえし言っているだけであり、いや、あの戦争は解放の要素もあったのだ
、という人の前には、たちうちできなくなってきます。だから、事実をあくまでも、
もう一度掘り起こすという事を私たち、遅れて来た人間が何度も何度ももう生存者が
いなくなったあとにでも、やらなければならないだろう……」。
こういうモチーフに基づいた聞き書きの成果をふまえて、被害と加害のいりくんだ
実態が具体的にレポートされている。「満蒙開拓団」がつくりだされていくプロセス
についても、それなりの分析がそこに示されているのだ。
狭く、「死刑問題」ということに限定されないで、このニュースはつくられている
。「死刑と人権」というテーマに関連するものなら、なんでも、とでもいった編集方
針がとられているようだ。
とにかく、100号を超えて、手づくりでつくられ続けている。死刑廃止運動の関係
者は当然、別のテーマで運動している人々も、ぜひ手にしてほしいニュースだ。
(天野恵一/事務局)
●購読料:2000円
●連絡先:大阪中央局私書箱1191号かたつむりの会
●郵便振替:00900-3-315753/かたつむりの会
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沖縄・安保Newsクリップ 2/16〜3/2
【2月16日】米海兵隊員の連続放火事件で、沖縄弁護士会が日米地位協定の即時改定
を求める声明を発表。
【2月17日】米国海兵隊のトップ、ジョーンズ海兵隊総司令官が今月12日、在沖米海
兵隊の訓練の一部をグアムに移すための作業に着手したことを示唆する発言をしてい
た、と沖縄タイムス。▼沖縄県北谷町で、同県警の捜査車両の日よけを壊し、在沖米
陸軍の二等軍曹(29)が器物損壊容疑で現行犯逮捕。
【2月19日】沖縄県が検討中のポスト三次振計の大綱「新たな沖縄振興に向けた基本
的な考え方」の概要が分かった、と沖縄タイムス。▼嘉手納町議会が、一連の在沖米
軍問題についての抗議決議と意見書を全会一致で可決。決議では「日米地位協定のす
みやかな改定」も要求。▼米軍普天間飛行場の移設問題で、名護市辺野古、豊原両区
の行政委員ら15人が、青森県の米軍三沢基地などの視察に出発。費用は防衛施設庁が
負担。
【2月20日】稲嶺知事、翁長那覇市長、儀間浦添市長が県庁で会談。那覇軍港移設を
前提とする那覇港管理一部事務組合設立に向けた推進協議会の設置を確認。▼沖縄県
や国、米軍、市町村、県警、社交業関係者らで組織する米兵の事件防止を目的とした
ワーキングチームの第6回会合。県や北谷町が求めた全軍の夜間外出禁止は、米軍側
が持ち帰り検討する。▼沖縄市議会が、米兵の午前零時以降の外出禁止、日米地位協
定の根本的改定などを求める抗議決議・意見書を可決。
【2月21日】具志川市消防本部が2月2日から自衛隊員を研修生として受け入れている
ことが分かり、具志川市職員労働組合が、市に対し研修中止を申し入れた。
【2月22日】在沖米海兵隊のキャンプ・コートニー(具志川市)で、軍人らが30年以
上も海に向かってクレー射撃をしていたことが分かった、と沖縄タイムス。▼那覇市
議会2月定例会が開会。翁長市長が当選後初の施政方針演説。自衛官募集業務の開始
を明言。
【2月23日】沖縄県収用委員会が米軍楚辺通信所(象のオリ)の強制使用手続き問題
で現地立入調査。米側は地主の同行は認めず。同日午後に2回目の公開審理。
【2月26日】稲嶺・沖縄県知事が県議会代表質問で、海兵隊の訓練をグアムに移転す
る可能性を日本政府に打診する考えを初めて表明した。
【2月28日】米国防総省が国外の米軍施設を対象とした環境指針で、ジュゴン保護の
必要性に言及している、と沖縄タイムス。日本平和委員会が今年1月に入手。
【3月1日】浦添市議会3月定例会が開会。儀間市長が施政方針で、那覇軍港の浦添移
設容認を再確認した。
【3月2日】昨年12月から今年1月にかけて沖縄本島内で発生した車両放火や窃盗、
器物損壊などで沖縄県警が、本島中部に住む米国人少年の犯行と断定、高校生と大学
生の2人を逮捕。▼垂直離着陸機MV22オスプレイについて、米会計検査院が、生産決
定の先送りを米国防総省に求めた、と沖縄タイムス。
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米英のイラク空爆に抗議の申し入れ
2月16日、米英軍は、イラクの首都バクダッドに大規模な空爆を行なった。これに
対して「新しい反安保実v」は、ブッシュ米大統領宛に「イラク空爆に抗議する申し
入れ」を送付した。以下は、その抄である。
この空爆により、子どもを含む民間人が死傷した。湾岸戦争以来の制裁により、イ
ラク民衆は、その生存を脅かされ続けている。にもかかわらず、米国は制裁の維持に
固執し、国連の承認すらない空爆を日常茶飯事に繰り返してきた。それを続ける姿勢
を顕示するための今回の空爆は、許されない。また、米軍の行動自体が平和を脅かし
ていることは、沖縄における米兵による相次ぐ犯罪や、ハワイ沖で米原潜が宇和島水
産高校実習船を沈めたことにも、明白に現れている。/以上から、私たちは、今回の
空爆に強く抗議するとともに、湾岸、沖縄、そして世界中に展開している米軍の撤退
を求めるものである。
(池田/新しい反安保実v)
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2・25「日の丸・君が代」強制に反対する集会とデモ・神奈川 を終えて
強制を迫ってくる強大な力に対し、私たちが今できる事・やらなければいけない事
は何か、一人ひとりが考え、行動できるエネルギーを創りたいと集会とデモを行った
。会場周辺は物々しいほどまでの機動隊と公安の数。市民に対する嫌がらせ+威信を
かけて(忘れもしない昨年の右翼の妨害に成すすべもない姿を露呈)の対策なのだろ
う。だが会場内は思いかけず180人という参加者で熱い空気に満ちていた。
前半のダグラス・ラミスさんのお話で「強制の持つ意味」を改めて考えさせられた
。「強制は恐怖を植え付け、教育を壊し、嘘を生きる事を強要してくる。儀式を媒体
に教育現場へ介入してくることに対し声を上げていくことは教育者としての義務では
ないか」との言葉が印象的だった。後半は各団体からのアピールで、今後それぞれの
地域や職場での活力となることと思う。
終了後デモへと出発。大きな日の丸を振りかざしていた右翼らしき人もいたが、妨
害もなく日曜日の歩行者天国を歩いて不服従の声をアピールした。欲張りすぎて盛り
沢山の内容となってしまったが、集った人の数だけ元気を貰えたように思う。参加者
の皆さんありがとう。
(中森圭子/「日の丸・君が代」の法制化と強制に反対する神奈川の会)
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「思いやり予算」違憲訴訟・東京 3月12日(月)いよいよ控訴審始まる!
昨年7月のいきなりの結審、9月の不当判決で終わった第1審に、怒りを新たにした
原告の闘いが始まります。
この裁判の準備からすでに4年と6ヶ月が経ちました。その間にも、沖縄の米軍基地
をめぐる状況を含め日米安保体制は、さらに加速して悪い方向へ進んでしまいました
。しかし、そうした中でも、全国各地で「異議あり!」の声は確実に広がっています
。わたしたちの裁判もそうした中で、多少息切れ気味ですか、改めて頑張っていきた
いと思います。
ぜひ裁判所へ足を運んで、一緒に「思いやり予算に異議あり!」の声をあげましょ
う!
■控訴審 第1回口頭弁論■
日時●3月12日(月)15:00〜
場所●東京高等裁判所(東京地裁との合同庁舎内)
813号法廷(最寄り駅:地下鉄・霞ヶ関駅)
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各地集会・行動予定(3/10〜3/23)
3月10日(土) 憲法調査会一年の検証 開場*13:30/場所*総評会館(新御茶ノ水
駅)/発言*奥平康弘、三輪隆、中島通子、内田雅敏/700円/主催*憲法調査会市
民監視センター(03-3221-4668)
■映画と音楽で平和を語るワイワイ祭り! 時間*17:20〜/場所*埼玉県労働会館
(京浜東北線北浦和駅西口5分)/映画*ゆんたんざ沖縄/出演*太田武二(命どぅ
宝ネットワーク)、ジャスティス、黄秀彦/1000円/主催*「君が代・日の丸・元号
」を考える埼玉連絡会(070-5870-3365)
■「日の丸・君が代」の押し付けを許さない国立集会 開場*13:30/場所*国立福
祉会館(中央線国立駅南口からバス「国高前」下車)/デモあり/主催*同実行委(
多摩教組、アイム89ほか)/連絡先*042-571-2921(多摩島嶼地区教組)
■「日の丸・君が代」の強制を許さない練馬交流集会 時間*14:00〜/場所*練馬
厚生文化会館(西武池袋線豊島園駅)/問題提起*北村小夜/よびかけ*戦争に協力
しない!させない!練馬アクション/連絡先*部落解放同盟練馬支部(03-3991-5455
)
3月11日(日)いりません!日の丸・君が代3・11三多摩集会 開場*13:00/場所*
武蔵野公会堂(総武線吉祥寺駅)/講師*鵜飼哲/集会後デモ/主催*日の丸・君が
代いりません!実行委/連絡先*立川自衛隊監視テント村(042-525-9036)ほか
■やっぱりやります!戦争なんて認めない!市民運動大集会 時間*13:30〜/場所
*「ちえりや」/パネルトーク『21世紀、そこに「平和」をどう築くか?』/問い合
わせ*無防備・非核ネットワーク北海道(011-664-0632 谷)
3月13日(火) 損害賠償法制定をめざして ▼院内集会*15:00/場所*参議院議員
会館・第4集会室(14:45 議員会館1F控室集合)▼報告集会*18: 30/場所*岩波セ
ミナールーム(地下鉄神保町駅岩波ブックセンタービル)/報告*海老原大佑(米軍
人・軍属による事件被害者の会)、村上有慶(同)、新垣勉(弁護士)、池宮城紀夫
(弁護士)/500円/主催*米軍人・軍属による事件被害者の会(03-3267-0156)
3月15日(木) 拡大討論会アメリカの軍事戦略 時間*19:00〜/場所*日本キリス
ト教会館4F(東西線早稲田駅)/報告*武藤一羊/500円/主催*新しい反安保実V(
03-3368-3110)
3月16日(金) 改憲派の「新しい人権論」とは何か 時間*18:30〜/場所*文京区
民センター(三田線春日駅)/講師*西原博史/700円/主催*金曜連続講座運営委
員会(03-3221-4668)
■三宿駐屯地核・生物・化学兵器研究施設に反対する学習集会 開場*18:00/場所
*世田谷区総合福祉センター(小田急線豪徳寺)/講師*常石敬一/問い合わせ*
03-3706-7204(世田谷市民運動いち)
3月17日(土) 21世紀の世界と沖縄 開場*17:45/場所*労働スクエア東京(日比
谷線八丁堀駅)/講師*真喜志好一(SACO合意を究明する会)、早房長治(地球市民
ジャーナリスト工房)/1000円/主催*同実行委(03-5670-4837)
3月18日(日) 非核「神戸方式」決議26周年記念集会 開場*13:00/場所*神戸市
勤労福祉会館/記念講演*安斎育郎(立命館大学)/コンサート*きたがわてつ/
500円/主催*同実行委/連絡先*非核の政府を求める兵庫の会(078-341-2818)
3月20日(火・休)「女性国際戦犯法廷」報告集会 時間*14:00〜/場所*東京ウ
ィメンズプラザ(千代田線表参道駅国連大学隣)/ビデオ上映/パネル討論/1000円
/主催*VAWW-NETジャパン(03-5337-4088)
3月23日(金) 改めて「ビッグレスキュー」を問う 時間*19:00〜/場所*中野商
工会館(中央線中野駅北口)/問題提起*西沢優/主催*旧「やめて!東京都による
〈防災〉に名を借りた9・3自衛隊演習」実行委・活動パンフ作成委/連絡先*新ガイ
ドラインに反対する!中野(03-5380-3172 三好)
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