「日の丸・君が代」の法制化と強制に反対する神奈川の会のあおさきです。
神奈川県教育委員会が県立綾瀬高校校長に出した職務命令について、各
方面から抗議の声を上げてくだされば幸いです。
神奈川県教委の住所は横浜市中区日本大通33です。
「日の丸・君が代」の法制化と強制に反対する神奈川の会は3月5日に抗議
行動を行いました。
抗議文を転載します。
<転載ここから>
神奈川県教育委員会
教育委員長 櫻井義英様
教育長 小森良治様
「日の丸・君が代」強制の「職務命令」に抗議し、その撤回を求める
神奈川県教委が綾瀬高校長に、3月3日の卒業式における「国旗・国歌」
実施の職務命令を出していたことが3月4日明らかになった。これこそは教
育行政による「日の丸・君が代」強制の暴挙である。
国旗・国歌法制化に際して、政府・文部省は「国民生活」には何の変化も
ない、「国民」には国旗掲揚の義務はない、国歌斉唱の義務はない、まして
尊重や敬意をはらう義務はない、「強制」はしない、と言ってきた。
神奈川県教委も私たちとの5回にわたる交渉の中で、「教育課程の編成
権は学校にある」「強制はしない」「子どもの『思想・信条の自由』は守る」な
どと回答してきたではないか。
「思想・信条の自由」とは「沈黙の自由」「踏み絵を踏まされない権利」「自
分の意志に反する思想を表明させられない権利」などを含む人権の中枢で
ある。これらは学校・教育の中でも守られなければならない。今回の「職務
命令」は学校への「日の丸・君が代」強制であり、子どもへの「日の丸・君が
代」強制を図るものだ。今までの私たちへの回答を反故にするものだ。教育
行政が行う学校・教育への不当な介入だ。私たちの、市民・子ども達の人権
を抑圧する行為だ。
県教委がこの間、教職員の「思想・信条」に関わる個人情報を不当に集め
、学校長に「密告」を強要してきたこと、「指導」という名の強制、そして「職務
命令」により人権を抑圧し、一つの特定の「思想」・「国旗・国歌への敬愛」を
押しつけてきたことを私たち市民は認めるわけには行かない。
学校や教育、私たちの「思想・信条」、子ども達の「思想・信条」は私たちの
ものであり、子ども達のものであり、あなた方に「指導」されるいわれは少しも
ないのだ。もちろん教育行政は私たちの「思想・信条」に介入し右へ行け・左
へ行けと教育(指導)してはいけないのだ。
私たち神奈川の市民は綾瀬高校長に出した「国旗掲揚と国歌斉唱を実施
するよう求める職務命令」に抗議すると共にその撤回を強く求める。
上記要請に対する神奈川県教育委員会の誠意ある回答を求める。
2001年3月5日
「日の丸・君が代」の法制化と強制に反対する神奈川の会
(連絡先)
<ここまで>