仲田です。
厚木基地周辺の大和市、海老名市、座間市、綾瀬市、相模原市などでは
軍用機騒音対策のため、住宅に「防音工事」を施しています。その規模
は地域によって違いますが、たとえば、私の住んでいる相模原市南部地
区では4人家族で2部屋の防音工事、冷暖房工事がなされ、3部屋に空
調用換気扇が取り付けられます。その費用は全て防衛施設庁から、つま
り、私たちの税金から拠出されます。
私のアパートは続きの和室2部屋、台所の小さなものですが、そこにエ
アコンが2台、空調用換気扇が3台、そのうち1台はレンジフードと並
んでつけられています。すんでいる人の意向ではなく、家主に決定権が
あるので、あきれかえるが何とも言えない。
その防音工事、2月28日の朝日新聞によると住民の過半数が「効果な
し」と答えているとか。
神奈川県による18年ぶりの調査で、明らかになった。
うるささ指数(W値)80以上のAゾーンと、75以上80未満のBゾ
ーンの住宅を対象とした調査。
防音工事完了
A 61 %
B 51.6%
効果全くないまたはあまりない
A 53.3%
B 53.1%
学校現場の騒音被害(教員への調査)
かなりあるまたは時々ある
A 90%以上
B 90%以上
C 70%以上 (うるささ指数70以上75未満の地区で、
防音工事補助対象外)
騒音への対策は「授業を一時中断する」「大きな声で話す」が多い。
児童生徒の回答は「教室での授業がうるさくて中断する」「先生の声が聞
き取りにくい」など。
ほとんど税金の無駄遣いに等しい結果を示している。
私自身は、痩せても枯れても防衛(施設)庁から金は貰えないと、防音工
事については断っているものの自分の住まいがなされるとは。
仲田博康
nakada_h@jca.apc.org