新聞記事につき転載禁止
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・
2001年2月13日(火) 21時31分
<米兵に逮捕状>身柄引き渡しを米軍側に求める 沖縄県警(毎日新聞)
沖縄県警は13日、同県北谷(ちゃたん)町内で屋台などの一部を焼いた火事につ
いて、非現住建造物等放火容疑で在沖縄米海兵隊上等兵、カート・ビリー容疑者(2
3)の逮捕状を取り、身柄引き渡しを米軍側に求めた。だが、米軍側が理由を示さず
拒んだため、県警は日米地位協定に基づき、那覇地検の起訴後に引き渡しを受け余罪
も追及する方針を決めた。在沖縄米軍トップで「知事らは頭の悪い弱虫だ」と発言し
て問題になったアール・ヘイルストン4軍調整官は13日夕、県庁を訪ね稲嶺恵一知
事に事件を謝罪した。
調べでは、ビリー容疑者は1月15日午前2時55分ごろ、北谷町北前の屋台ふう
の5軒がつながった居酒屋村内の屋台小料理店「やえさん」のベニヤ壁を壊して店内
に侵入、ライターで壁のポスターなどに火を付けて屋根板などを燃やしたほか、午前
6時15分ごろにも、隣のバー「レッド・クラウド」に侵入して放火、壁などを焼い
た疑い。
20日午前2時20分ごろにも、同じ「やえさん」から出火、レッド・クラウドを
含む屋台村の5軒を全半焼する火事が起きた。両日ともけが人はなかった。
県警によると、ビリー容疑者は20日の現場で消火を手伝っていた。その後、米軍
憲兵隊に身柄を拘束されたが、県警はこれをはさみ2月10日まで約10回任意で聴
取。15日分の逮捕状を取り身柄引き渡しを海兵隊に求めたが、口頭で拒否された。
ビリー容疑者は両日の放火を認めているという。
1995年の米兵の少女暴行事件後、地位協定の運用が見直され「凶悪事件で起訴
前の身柄引き渡しに米側が好意的配慮を払う」との項目が盛られたが、今回は生かさ
れなかった。
県警伊良波(いらは)幸臣・捜査1課長は「任意聴取に対しては、米軍側は協力的
だった。(引き渡し拒否は)非常に残念。警察庁に報告したが、今後(の引き渡し再
要求は)日米合同委員会などで政治レベルの話になるのではないか」と語った。一
方、稲嶺知事は、謝罪に訪れたヘイルストン調整官に引き渡しを強く要求。調整官は
明言を避けたものの「好意的な考慮をしたい」と積極姿勢を見せた。
[毎日新聞2月13日] ( 2001-02-13-20:43 )
「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「
SATOSHI GOTOH
OKINAWA
fwgk4969@mb.infoweb.ne.jp
「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「