Date: Wed, 17 Jan 2001 13:51:38 +0900
From: "MAEDA,Akira" <maeda@zokei.ac.jp>
To: "hap@jca.apc.org" <hap@jca.apc.org>,"renko-ml@egroups.co.jp" <renko-ml@egroups.co.jp>,keystone <keystone@jca.ax.apc.org>
Subject: [keystone 3505] 劣化ウラン弾とICTY検察官
Sender: owner-keystone@jca.ax.apc.org
X-Sequence: keystone 3505
Reply-To: keystone@jca.ax.apc.org

前田 朗@歴史の事実を視つめる会、です。
1月17日

1) 劣化ウラン弾使用問題で、ICTYのデルポンテ検察官が米国やNATO
の起訴もありうると述べています。報道には出ていますが、ICTYのホームペ
ージには今のところ何も出ていません。

2) 99年のユーゴ爆撃のときにも、デルポンテ検察官はNATO側を起訴す
る可能性も検討するといった発言をしたことがあります。ルワンダに関するIC
TR規程には「1994年1月1日から12月31日の間にルワンダで行われた
国際人道法違反を裁く」という明示規定がありますが、旧ユーゴスラヴィアに関
するICTY規程には、「1991年以後に旧ユーゴスラヴィア地域で行われた
国際人道法違反を裁く」という規定があり、終期が特定されていません。

3) 「湾岸症候群」「バルカン症候群」は明白ですから、国際法上は、劣化ウ
ラン弾の使用を戦争犯罪として起訴することは十分可能だと思います。問題は国
際政治の方ですね。

2001年1月15日(月) 20時10分
<バルカン症候群>劣化ウラン弾使用で戦犯法廷訴追も(毎日新聞)
 「バルカン症候群」問題で、旧ユーゴ連邦国際戦犯法廷のデルポンテ主任検察
官は、伊紙のインタビューに答え、NATO軍によるボスニア・ヘルツェゴビ
ナ、ユーゴスラビア空爆での劣化ウラン弾使用について「新たな事実が出てい
る」と述べた。検察官は、同弾を使用した米国やNATOの起訴もありうること
を示唆した。
[毎日新聞 1月15日]



 
  • 1998年   3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月
  • 1999年   1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月
  • 2000年   1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月
  • 2001年   1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月

  • キーストーンメーリングリスト 目次