ヨルダンのアンマンで10月4日より、IUCN(国際自然保護連合)世界大会が
開催されています。ここでは沖縄のジュゴンの保護やヤンバルクイナの保護を求める
勧告案が提出され、その採択を実現するべく、日本から派遣団が現地入りし、活動し
ています。さっそく日本から参加しているメンバーの一人から、現地の様子を伝える
FAXが送られてきました。題して「アンマンだより」。No1、No2を紹介します。
おそらく連日送ってくるのではないかと思いますが、とりあえず紹介します。但し内
容については、公式報告ではなく、あくまで一参加者の速報ですので、その旨ご了解
ください。
また、毎回の報告を下記のHPに載せていきますので、ご覧下さい。
http://www2r.biglobe.ne.jp/~zenko/
------------(以下、「アンアンだよりNo.1」より)-----------
大会初日で、ジュゴン新聞 800枚が世界の参加者に!
”ジュゴン論議”に花が咲く!
展示ブースと派遣団の宣伝行動に世界が注目
まだ世界の参加者の全員が集まっていない初日でしたが、それでも展示ブースと受
付、本会議場前のビラまきで800枚が手渡されました。
瀬嵩青年階のエイサーの衣装の東恩納琢磨さんも、「これサムライ?」と言われる
こともありましたが、絶好調で「ハロー」「サンキュー」を連発しています。ビラを
受け取った人たちが、広げて見ている姿があちこちで見られます。
アンマンへの道のりは遠かったが,
無事に47,392筆の署名とジュゴングッズを持ち込みました。
東京が10月3日の13時すぎ。アンマン到着が10月4日の夜中の3時半(日本
時間10時半)。しかし、空港から会場への道のりも遠く、約27時間かけて署名、
チラシ等を持ち込みました。初日はとにかく展示ブースづくり。場所はちょっと奥ま
ったところですが、写真、パネルを掲示し、横断幕を取り付け、ジュゴングッズで飾
り付けもしました。それに沖縄の衣装やジュゴンの乗ったクバ笠なども注目を集め、
展示ブースの中では一番目立っています。
香村先生を先頭に、派遣団全員無事で元気です。
とりあえずのNo.1でした。
----------------(以下、「アンアンだよりNo.2」より)-----------------
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もうとまらない!大会会場に
沖縄・ジュゴン旋風が起こっている!!
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大会2日目、午前中は後述の会議で、宣伝は夕方の数時間でしたが、間違いなくア
ンマンIUCN会議に沖縄ジュゴンの風が吹きまくっています。
この日初めて、京都から参加した土屋さんが一人でエイサーを披露。「エイサーは
一人でするものではないので、大変緊張した」という土屋さんですが、気合いの入っ
たエイサーがきっかけとなり、記念写真を撮りたいといか、ジュゴン笠をかぶらせて
欲しいとか人気の的。
とくに大好評はジュゴンバッヂ。大会を支える地元アンマンのスタッフ・ボランテ
ィアの間で大きな話題となり、「私もこれをほしい」と近寄ってきています。今では
若いスタッフはほとんどジュゴンバッヂをつけています。
訴えも浸透しています。今日のブースには「沖縄のジュゴンのひどい姿を見て、何
かできることはないか」(サウジアラビア)、「日本政府あての署名をやっていない
のか。やったら協力する」(ヨルダン)など、積極的に協力したいという人たちも現
れました。おそらく、前日受け取った資料を読んで、理解したうえで来た人たちだろ
うと思われます。そこでブースでは、急きょ協力者名簿を作ることにしました。
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勧告実現へ、関係者調整会議が開かれ、
派遣団全員が会議に出席・傍聴しました
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IUCN事務局からの提案で、「ジュゴン」決議と「ヤンバルクイナ」決議を統合
することになり、10月5日9時から12時まで、関係者による文案の調整会議が開
かれました。
出席は日本政府(外務省、環境庁)、米政府に、日本のNGO、米国のNGOと私
たちで20人ほどの会議。調整会議は10月6日1時からもう一度開かれます。
勧告実現へ、正念場の時を迎えています。
----------------(以上、終わり)-----------------
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杉谷 伸夫 sugitani@fa2.so-net.ne.jp
全交(働く青年の全国交歓会)
zenko@mwc.biglobe.ne.jp
http://www2r.biglobe.ne.jp/~zenko
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