Date: Sun, 1 Oct 2000 04:09:24 +0900
To: keystone@jca.ax.apc.org
From: "M.Shimakawa" <mshmkw@tama.or.jp>
Subject: [keystone 3118] [aml]キティホーク小樽入港に関して
Sender: owner-keystone@jca.ax.apc.org
X-Sequence: keystone 3118
Reply-To: keystone@jca.ax.apc.org
 

 * [aml 19189] キティホーク小樽入港に関してー1
 * [aml 19191] Re: キティホーク小樽入港に関してー1
 * [aml 19206] キティホーク小樽入港に関してー2
 * [aml 19214] Re:キティホーク小樽入港に関して1
 * [aml 19216] Re: キティホーク小樽入港に関して1
 * [aml 19220] キティホーク小樽入港に関してー3
 

   (from 『オルタナティブ運動情報メーリングリスト』 改行位置等若干変更)
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 From: "INOUE, Daisuke" <ezgoing@nifty.com>
 Subject: [aml 19189] キティホーク小樽入港に関してー1
 Date: Thu, 28 Sep 2000 19:41:14 +0900
 

 北海道室蘭市より発信してます。

 ご存じでしょうが、9月5日に「小樽港へ米空母寄
港計画」が明るみに出て以来、分かる範囲で、情報収
集、HPによる発信を続けてきました。

 昨日、小樽市からの開示で、以下の文書を入手しま
したので、投稿します。また、同様の内容のものを
http://homepage2.nifty.com/ezgoing/index.htm か
らのHPにもも掲載しています。ご覧下さい。

以下、転載。

小樽市からの「核搭載の有無」についての外務省、在
札米総領事からの回答の原文(写し)が届きました。

外務省北米局・日米安全保障条約課長の回答(北米地
第671号:9月20日付)「米軍艦船の小樽港寄に
ついて」
(本文のみ)
 従来から、国会における答弁等において表明してい
るとおり、日米安全保障条約上、いかなる核の持ち込
みも事前協議の対象であり、核の持ち込みについての
事前協議が行われた場合には、政府としては、常にこ
れを拒否する所存であるので、非核三原則を堅持する
との我が国の立場は確保されております。
 米国にとって事前協議に関する約束を履行すること
は安保条約及びその関連取極上の義務であり、米軍艦
船が我が国に寄港する場合においても、米国より核持
ち込みについて事前協議が行われない以上、米国によ
る核持ち込みがないことについては政府として疑いを
有しておりません。また、米国も核持ち込み問題に関
連して安保条約及び間連取極上の義務を誠実に履行す
る旨累次述べているところです。
 つきましては、貴職におかれましては、上記の次第
を御勘案の上、今後とも米軍艦船の入港に際しては、
安保条約及び間連取極に基づいた取り扱いがなされま
すよう、然るべく御協力方御願い致します。

在札米総領事からの回答(一部省略)
  Attached is a reply to a reporter's question
given by U.S. Navy commander Edward J. Rodgers
in Otaru in February 2000 which provides the
information you requested. We have also attached
an informal Japanese translation.
  It is general U.S. policy not to deploy
nuclear weapons aboard surface ships, attack
submarines, and naval aircraft. However, we do
not discuss the presence or absence of nuclear
weapons aboard specific ships, submarines or
aircraft.
  The U.S. Government understands the special
sentiment of the Japanese people with regard to
nuclear weapons and has faithfully honored its
obligations under the Treaty of Mutual
Cooperation and Security, and it will continue
to do so.

 米軍の水上艦、攻撃潜水艦、及び海軍航空機には核
兵器を搭載しないことが米国政府の一般的な方針で
す。しかしながら、特定の艦船、潜水艦、航空機に対
して、核兵器の搭載の有無については、議論しない。
米国政府は、日本人の核兵器に対する特別な感情を理
解しており、安全保障相互条約に基づく義務を忠実に
履行してきており、今後も、そう継続する。
 

 この件については、「核の有無議論せぬ 米側が市
の照会に回答」(2000年9月27日 朝日新聞)
の見出しでも以下のように報じている。
 回答は「一般的な方針」である上、「特定の艦船に
対して、核兵器の搭載の有無については、議論しな
い」としていることから、「非核証明」とは違うとい
う反発もある。しかし、市側としては、照会手続きは
済んだとの判断をした模様。

 同様の手続きにて、10月初旬の濠艦船に関しても
「核兵器搭載の有無」を確認するというが、上記のよ
うな回答で満足するなら、「やってる振りのみ」のそ
しりは免れないでしょう。
 

以上。

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 http://homepage2.nifty.com/ezgoing/index.htm

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 Date: Thu, 28 Sep 2000 22:29:37 +0900
 From: Nakayama Hitoshi <nakayama@jca.apc.org>
 Subject: [aml 19191] Re: キティホーク小樽入港に関してー1
 

At 7:41 PM +0900 00.9.28, INOUE, Daisuke wrote:
>  北海道室蘭市より発信してます。
>
>  ご存じでしょうが、9月5日に「小樽港へ米空母寄
> 港
> 計画」が明るみに出て以来、分かる範囲で、情報収
> 集、HPによる発信を続けてきました。
>

新潟の「市民新党にいがた」の中山と申します。久々に投稿します。

 この間の「核兵器の疑い」「非核三原則」対「事前通告」「日米安保」「地位協
定」という対決の構図だけでは、どうしても建前の空中戦になってしまいます。

 それで、私たちも数年前に新潟港へ米軍艦船が入港した際に、この「空中戦の構
造」を何とか突破できないかいろいろ考え、行政の情報を開示させ、さらにこのML
でも度々登場される青木雅彦さんやキャッチピースの皆さんにもいろいろと教えてい
ただき、ひとつ、「突破口」とまではいかないまでも新たな攻防点を見いだしまし
た。

 「核(爆発を伴う)兵器」については、確かに「非核三原則」があって「事前協
議」のお約束があるので、これがいかに空洞化していても、あくまで建前上は、この
キティホークには「核兵器」はないことになります。それは建前としては認めざるを
得ません(容認しているわけではありません、、、念のため)。

 しかし、逆に、核兵器以外の「危険な兵器」については、「事前協議」にはのぼら
ないことになります。「核兵器」にならんで通常兵器も恐いのですが、「核」に関連
した「放射性物質」である「劣化ウラン弾」を、キティホークは有している可能性が
あります。この空母に搭載されているバルカンファランクスという機関砲の砲弾とし
て、劣化ウラン弾が搭載されている可能性があるのです(ただし、米軍の劣化ウラン
弾は順次タングステン弾に交換しており、現状は不明ですが、しかし確認する必要は
あります)。

劣化ウラン弾については、湾岸戦争でも、現在でもイラクの子供達や米軍兵士に深刻
な被害をもたらし続けています。仮に寄港中に船舶で火災があったり米国を的と見な
している勢力によるテロがあれば、その劣化ウラン弾が炎上し放射性物質がまき散ら
される可能性もあるはずです。

新潟の経験では、同じように「劣化ウラン」疑惑の艦船の入港でしたが、県へ提出さ
れた入港許可申請書には「危険品の搭載無し」となっていました。荷揚げがない限
り、いかに危険な重装備をしていようと、「危険品無し」というのが港湾管理の一般
的方法なのです。

リアルな現実として、私たちはこの申請書をを見たときには驚きました。入港の度に
全国的に「核」「事前通告」で騒がれているけど、実際にはこんな簡単な書類で、し
かも「危険品無し」で一般艦船と全く同等に入港している、というのが実状であり、
われわれは現実から乖離した空中戦を繰り返しすぎていたのではないか、と痛感しま
した。

現在の手続では、当然にも「核」は確認できません。そのジレンマがある結果、マス
コミ報道や私たちの目は「核」という「大きな兵器」に目を奪われがちで、この種の
報道ももうおきまりのパターンです。しかし問題は、現行の法手続では、「核」どこ
ろか、「劣化ウラン」弾をはじめ危険な通常兵器がいかに大量に搭載されていても、
自治体の側でそれを確認する手段はほとんどない、ということなのです。われわれは
この事実にもっと目を向けるべきだと思います。

私たちの場合、入港を阻止することはできませんでしたが、こういう問題がある、と
いうことがテレビや新聞に大きく報道され、市民の関心も高まりました。「ひどい話
だよねー、『危険品無し』で入港したんだって」と、井戸端会議でも話題になった
と、運動には全く関係のない主婦が教えてくれました。

私は、この問題も重要な攻防点として取り組んで行くべきだと思っています。

以上、御参考まで。

市民新党にいがた http://www.jca.apc.org/nnpp/

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 From: "INOUE, Daisuke" <ezgoing@nifty.com>
 Subject: [aml 19206] キティホーク小樽入港に関してー2
 Date: Fri, 29 Sep 2000 12:52:21 +0900
 

 [aml 19191]での指摘は、まさにその通りです。こ
れまで、「インディペンデンス」に始まる一連の米艦
船入港に対して、「非核証明」などなどで取り組んで
いました。そのこと自体が必要ないということではな
いにしろ、「実効力」のある取り決めを作り上げてい
かなければならないと感じました。
 今回の「キティホーク」の取り組みでは、市民団体
レベルでも「非核証明」を求める要請、質問状を米総
領事に手渡しており、結果に応じて、第二波、第三波
の行動が考えられます。

 さて、「キティホーク」に関しては、今晩には、小
樽市の正式な回答が出る見込みとなっています。ま
た、「キティホーク」に先だって入港予定の濠艦船に
ついては、朝日新聞の報道によると、「入港に特別な
意味はなく」「キティホークと関連はなく」、しか
し、「日豪の安全保障上 、緊密な関係を築くことに
なる」との、濠大使館参事官発言が報じられていま
す。

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 http://homepage2.nifty.com/ezgoing/index.htm

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 From: btree@pop06.odn.ne.jp
 Subject: [aml 19214] Re:キティホーク小樽入港に関して1
 Date: Sat, 30 Sep 2000 15:44:46 +0900
 

(理由は分かりませんが、このところamlへの投稿が無効になっているのでOSを変
えて送ります。うまく通るかどうかわかりませんが、このOSとソフトはこなれて
ないようなので、予期せぬご迷惑をおかけすることがあるかもしれませんが、あら
かじめお詫びしておきます。)

On Thu, 28 Sep 2000 22:29:37 +0900
Nakayama Hitoshi <nakayama@jca.apc.org> wrote:

>
>新潟の「市民新党にいがた」の中山と申します。久々に投稿します。
>
> この間の「核兵器の疑い」「非核三原則」対「事前通告」「日米安保」「地位協
>定」という対決の構図だけでは、どうしても建前の空中戦になってしまいます。
>
>新潟の経験では、同じように「劣化ウラン」疑惑の艦船の入港でしたが、県へ提出さ
>れた入港許可申請書には「危険品の搭載無し」となっていました。荷揚げがない限
>り、いかに危険な重装備をしていようと、「危険品無し」というのが港湾管理の一般
>的方法なのです。
>
>リアルな現実として、私たちはこの申請書をを見たときには驚きました。入港の度に
>全国的に「核」「事前通告」で騒がれているけど、実際にはこんな簡単な書類で、し
>かも「危険品無し」で一般艦船と全く同等に入港している、というのが実状であり、
>われわれは現実から乖離した空中戦を繰り返しすぎていたのではないか、と痛感しま
>した。
>
>報道ももうおきまりのパターンです。しかし問題は、現行の法手続では、「核」どこ
>ろか、「劣化ウラン」弾をはじめ危険な通常兵器がいかに大量に搭載されていても、
>自治体の側でそれを確認する手段はほとんどない、ということなのです。われわれは
>この事実にもっと目を向けるべきだと思います。

 この小樽の空母寄港問題で(または米艦入港一般)の問題というか注目点は、私
の見るところ4点あります。
(1)空母(軍艦)が核兵器を搭載して入港する可能性がある。
(2)軍艦が「危険物」を搭載したまま入港することをチェックできない。
(3)民間港の管理者(通常自治体)が、地位協定を振りかざして入港する米艦を拒否
できるか。つまり港湾管理権が米軍に対しても適用できるか。
(4)米艦の入港によって、自治体や港湾労働者が動員される。つまり「周辺事態法」
適用の予行演習になってしまうのではないか。

 このうち(1)が世間で(議会などでも)表面的に問題になっている点。(2)は中山
さんが指摘されたところです。ここでは私は、最近の動きから注目すべき点として
(3)を特に取り上げて整理したいと思います。
 本日(30日)の北海道新聞によると、小樽の山田市長は、29日の記者会見で、キ
ティホークの入港は「問題ない」との最終的な判断をしたことを明らかにしました。
これはある意味で予想通りなのですが、市長は付け加えて(随伴艦として米軍が同時
寄港を要求している)「駆逐艦ビンセンスの入港は、バースがないので断固として
拒否する」と言明したのです。
 これは何でもないようで実は大変な「クセ球」で、もし米軍(及び我が外務省)
が「はい、それで結構です」と答えれば、「これはいい、この船はだめ」という選
択権を自治体が米軍艦に対して持っているということを認めたことになり、これま
での外務省の解釈の変更になります。
 一方、「どうしても両艦同時入港を」とごり押しすれば、「そんならどっちも拒
否じゃ〜!」とちゃぶ台をひっくり返されて元も子もなくなるおそれがある。特に今
月米海軍はNLP(夜間離発着訓練)を強行したため、三沢市、大和市などから「絶交
宣言」を喰らって大慌て。これ以上日本の自治体を敵に回すわけにはいかない。

 これまで自治体が米艦の入港に関して、「断固拒否」という強い表現を使ったこ
とは私の知る限りありません。外務省はこれまで、米艦の入港は地位協定第5条(
「港または飛行場に出入りすることができる」)という規定に基づくもので、自治
体が拒否したり選択したりできるものではないという解釈を取ってきました。しか
も「周辺事態法」以降は、この第5条を振りかざして一層自治体の管理権を制約す
る動きを強めています。
 そもそも、「非核でないとだめ」とか、「危険物お断り」と言っても、港湾の管
理権が米軍艦に及ばないとすると意味がありません。今回の小樽市長の言明は「我
に管理権あり」ということを闡明したもので、画期的なものです。米軍としては実
は、「核搭載の疑いが晴れないから拒否したい」と言ってくれた方が今後のために
はよかったくらいです。

 米艦の入港を自治体が拒否できるのかどうかは、「事態法」で大きくクローズアッ
プされたことで、政府も自治体への説明で何度もこの点に触れています。(最近の
政府の「事態法解説」は
http://www2.odn.ne.jp/btree/syuhen/jichitai/kaiset_2.htm
にあります)結論としては、すでに民間船が埠頭を使っているときなどを除いて拒
否すると港則法の「平等な扱い」規定に違反するからだめということです。今回、
民間船と空母が埠頭が競合することになったのですが、これは政府が(恐らく)「
調整メカニズム」を発揮して民間船の寄港を遅らすことで逃れました。しかし小樽
市の「キティホークOK、ビンセンスNG」という選択決定は外務省にも想定外で、
現在大慌てで休日返上で鳩首協議でしょう。マスコミの意識には上らないものの、
周辺事態法の「周辺」を揺るがす重大事態には違いありません。

 このような問題が生じるのは、日米安保と国内法の整合が取れていないことにあり
ます。きちんと地位協定を明文改正して明確にすればいい。もちろん港湾法・港則
法を生かして、管理権を自治体に一元化するようにしないと辻褄が合いません。あ
の変えにくい日本国憲法を変えようとしている方たちですから、地位協定の改正な
んて簡単なはずです。そうすれば「危険物」の届け出等についても、自治体のイニ
シャティブが発揮できて、住民の安全を図れる条例の制定につながります。
 ちなみに、地位協定の改正については、今年の8月に沖縄県が改正案を政府に提案
しており、自治体がドシドシ発言すべきテーマなのです。

 それにしても今年の秋は、米軍に対する自治体の「独自外交」が目立ちます。NL
Pでは上記の三沢市・大和市だけでなく、東京都自治体も「絶交」をちらつかせる
し、岩国市は司令官を市庁舎に呼びつける。神奈川県は直接司令官との面会を要求
する。これまでは「日本政府を通せ」と高飛車に構えていた米軍もタジタジです。
自治体が決起したらどうするという、安保のアキレス腱を突かれた格好です。そし
て小樽市長の「断固拒否」宣言。米軍基地と「関係ない」自治体まで後に続いたわ
けです。
 外務省北米局というのは日本人の税金で養われながら、常にアメリカの国益を追求
するという不思議なお役所でした。ここには外交はありません。これからは自治体
がしっかり外交しないとという意識でこの間の各首長の言動があるとしたら、日本
にも希望があります。親がダメなら子供がしっかりする。いわゆる「二宮尊徳効果」
に期待するしかありません。
 
*********************
   青木雅彦
  Aoki Masahiko
btree@pop06.odn.ne.jp
*********************
.
 --------------------
 

 Date: Sat, 30 Sep 2000 22:35:42 +0900
 From: 中山均 <nakayama@jca.apc.org>
 Subject: [aml 19216] Re: キティホーク小樽入港に関して1
 

以下、青木さんの投稿から引用ーーーー
>  この小樽の空母寄港問題で(または米艦入港一般)の問題というか注目点は、私の見
>るところ4点あります。
> (1)空母(軍艦)が核兵器を搭載して入港する可能性がある。
> (2)軍艦が「危険物」を搭載したまま入港することをチェックできない。
> (3)民間港の管理者(通常自治体)が、地位協定を振りかざして入港する米艦を拒否で
>きるか。つまり港湾管理権が米軍に対しても適用できるか。
> (4)米艦の入港によって、自治体や港湾労働者が動員される。つまり「周辺事態法」適
>用の予行演習になってしまうのではないか。
>
>  このうち(1)が世間で(議会などでも)表面的に問題になっている点。(2)は中山さん
>が指摘されたところです。ここでは私は、最近の動きから注目すべき点として(3)を特に
>取り上げて整理したいと思います。
>  本日(30日)の北海道新聞によると、小樽の山田市長は、29日の記者会見で、キティ
>ホークの入港は「問題ない」との最終的な判断をしたことを明らかにしました。これは
>ある意味で予想通りなのですが、市長は付け加えて(随伴艦として米軍が同時寄港を要求
>している)「駆逐艦ビンセンスの入港は、バースがないので断固として拒否する」と言
>明したのです。
>  これは何でもないようで実は大変な「クセ球」で、もし米軍(及び我が外務省)が「
>はい、それで結構です」と答えれば、「これはいい、この船はだめ」という選択権を自
>治体が米軍艦に対して持っているということを認めたことになり、これまでの外務省の
>解釈の変更になります。
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
中山です。
 

青木さん、ありがとうございました。
バースがないから、ということだったら、これはまさに「正当な」(!)理由ですね
(^^)。
もしこれで拒否できなかったら、逆に民間船に対して「管理」できなくなってしまう
わけで、ほんとに「注目」です。
青木さんやキャッチピースや神奈川のグループがこの間挑んできた、「安保」問題を
「普通の」法律に引き寄せて考える、という問題提起と同じ地平にあると思います。

こういう挑戦を、普通に自治体が、ある意味で当然の「建て前」をたてて抵抗してい
ったら、青木さん達が指摘するように興味深い展開になると思います。

 ----------------
 

 From: "INOUE, Daisuke" <ezgoing@nifty.com>
 Subject: [aml 19220] キティホーク小樽入港に関してー3
 Date: Sun, 1 Oct 2000 02:23:28 +0900
 

 豪艦船、「キティホーク」入港容認に続いて、随伴
艦もか、と思ったこの数日でしたが、今の情勢だと、
これまで経験した「総負け」よりは一歩も二歩も成果
をあげることが出来そうです。

 この随伴艦の問題は、28日午後に小樽市へ入港許
可要請があったところですが、例によって、小樽市は
すぐに公表せず、29日午後近くになって、「米空母
反対する市民の会」が「要請および質問」によっても
追求したものです。
 小樽市はこれまでの経緯から推測すると、非常に客
観的な理由をもって以外は、入港を拒否することはな
いのでは、と考えていました。どの程度の理由を「客
観的」とするかは計るのが難しいですが、今回の「貨
物船との競合」のようなことです。

 勝納埠頭の貨物船は、入港時期がずれて(ずらされ
た、とも思いますが)、競合がなくなったことが最大
の追い風になって、「キティホーク」の入港に大きく
寄与しましたが随伴艦については、、中央埠頭の「ハ
ンディ・エスペランス」入港がずれない限り、市長の
「断固拒否」にお墨付きを与え続けてくれることと思
います。

 思えば、北海道は、例えば矢臼別演習場一つを取っ
ても、沖縄海兵隊の県道104号線越
砲撃訓練の移転を早々と受け入れ(別海町)、夜間砲
撃訓練、外出、民間業者の動員(物資、隊員のの移送
など)などが加速度的に拡大して行われてきました。
矢臼別演習場(釧路市と網走市の間にある)周辺地域
では、釧路−網走を結ぶ「高規格道路」の建設が、牧
場が点在する丘陵地を切り裂いて、他の地域よりも先

けて行われ、きわめて交通量の少ない交差点に「立体
交差」を作るなど、どう考えても、地場産業の酪農よ
り、自衛隊矢臼別演習場、別海駐屯地、米軍移転訓練
を視野に入れた「土木工事」が進行中です。
 そして、自衛隊による北方機動演習の浜大樹強襲揚
陸訓練では「おおすみ」「LCAC」を投入しての訓
練が行われています。特に「LCAC」は、母港の呉
では「うるさすぎて自走を殆どしない」とも言われる
船(ホバークラフト)であるのに、浜大樹の海岸に向
かって全力で上陸してきて、我々反対を叫ぶシュプレ
ヒコールも吹き飛ばしてしまうほどの勢いです。音は
当然として、船尾の2機のプロペラが巻き上げる水や
風や砂埃がものすごいです。

 こういう事例は枚挙にいとまがないのですが、この
度の「キティホーク」問題に関わって、市民団体など
が出した要求、質問に答えて、北海道は

「米軍の道内の港湾・空港の使用や道内における演習
につきましては、日米安全保障条約及び日米地位協定
に基づき行われているものであると承知しています
が、道内の港湾・空港の軍事利用化がなし崩し的にす
すめられるのではないかと心配する声があることは承
知しており、そのようなことがあってはならないと考
えております。
 また、わが国の平和及び安全に重要な影響を与える
恐れのある周辺事態に際し、地方公共団体も一定の役
割を果たさなければならないものと考えております
が、具体的な対応は、個々のケースに応じて検討すべ
きものと考えております」

 としているので、今回のことをテコに、「税金を戦
争のために使わせないたたかい」を進めて行きたいと
考えています。

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