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〈緊急アピール〉石原都知事の殺人行政=「殉職の強要」を止めさせよう
発信者=井上澄夫(戦争に協力しない!させない!練馬アクション)
発信時=2000年9月22日
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全国のみなさんに訴えます。
三宅島で、火山ガスの放出量が急激に増えています。
「8月下旬から9月初旬の二酸化硫黄の一日あたり放出量は推定で1000〜
2500トンだったが、これが9月9日には7000〜9000トンに急増。1
1日以降は連日、推定日量が1万〜1万7000トンに達した。19日は600
0〜8000トンにとどまったが、依然高レベル。これまでの国内の観測では、
鹿児島県・桜島で噴火活動の盛んな時期に推定日量が7000〜8000トンに
達したことがある。」(9・21付『毎日』)。
そして実際、被害が出ています。20日午前、復旧関係者の宿泊用船舶「かと
れあ丸」が、復旧関係者を上陸させるため、島西部の阿古港に着岸しようとした
ところ、港近くで火山灰に見舞われ、船は強烈な異臭に包まれた。約200人が
乗船していたが、気持ちが悪くなったり、目の痛みを訴える人が続出。危険と判
断して大島へ緊急避難した。この日、阿古港は火口の風下で、都現地災害対策本
部も事前に降灰と異臭を確認していた。ある土木作業員は「危険だと分かってい
るのに、なぜ作業させようとするのか。安全を考えたら、もう島から撤退した方
がいい」と怒っていた。(9・20付『毎日』の記事の要約)
そこで都災害対策本部は、三宅島から船で約1時間離れた神津島(こうずし
ま)に拠点を移し、そこから三宅島に通う形で、復旧作業にあたることになりま
した。最新情報はこうです。
「かとれあ丸」は21日夜、三宅島を離れ神津島に入港した。北東の風が強
く、三池港にとどまれなくなった。また東京都災害対策本部は同日、島内での作
業の可否を判断する基準となる二酸化硫黄と硫化水素の濃度を、それぞれ2pp
m、10ppmに決めた。(9・22付『朝日』)
つまり都は、火山ガスの放出量の急増にもかかわらず、勝手に決めた基準値以
下の濃度なら、雄山(おやま)の噴火活動の隙(すき)をうかがいつつ、復旧を
急ぐため、土木作業員を送り込もうというのです。人命軽視の、こんな危険なこ
とを、なぜ続けるのでしょうか。この方針が、石原都知事の「殉職の強要」政策
によることを、私はすでに指摘しました。([aml 18964] 「ビッグレスキュー」
−殉職の強要)
今は復旧を急ぐ時期ではありません。火山活動がどうなるか、誰にもわからな
い状態なのですから。ここのままでは、災害対策・復旧要員に死者や負傷者が出
る恐れがあります。石原都知事の無謀な政策(あえて殺人行政といいます)を、
すぐ中止させようではありませんか。都庁に、FAXや電子メールで、無謀な復
旧作業を即刻中止するよう要請して下さることを切に訴えます。
■ 都知事秘書室のFAX=03・5388・1200
■「知事への提言」メールアドレス governor@metro.tokyo.jp