To: aml@jca.apc.org, keystone@jca.apc.org
Subject: [keystone 3008] 戦争協力反対FAX通信8/23号
From: toshimaru ogura <ogr@nsknet.or.jp>
Date: Fri, 25 Aug 2000 08:41:28 +0900
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Lines: 492
Sender: owner-keystone@jca.ax.apc.org
X-Sequence: keystone 3008
Reply-To: keystone@jca.ax.apc.org

小倉です。ファックス通信の最新号です。

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        戦争協力を拒否し
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  ∨∨∨ YYYYYYYY YYY   YY  YY ∨∨∨
   ∨∨ YY    YY YY   YY YY  ∨∨
   ∨  YYYYYY YY  YY   YYYY   ∨
   |  YY   YYYYYYYYY  YY YY  |
   全国 YY  YY    YY YY  YY 通信
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    新ガイドライン・有事立法に反対する
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●「戦争協力を拒否し、新ガイドライン・有事立法に反対する全国Fax通信」の
 ファクシミリと郵送での購読料は半年間3,000円です。
●この9月中旬から新たに再スタートとなります。ファクシミリ/あるいは郵
 送での定期購読者を募集しています。ぜひ、定期購読をお願いします!
●この【電子版】は、より多くの方々に読んでいただきたいという趣旨から公
 開していますが、もちろん、こうしたメディアを編集し、発行を継続してゆ
 くためには、様々な経費が必要です。
●この【電子版】をご覧になった方で、多少なりともこうしたメディア/取り
 組みに意味があるとお考えの方は、*是非カンパをお送りくださるよう*お
 願いいたします。
●下記に記載の郵便振替口座をご利用ください。

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【電子版】
戦争協力を拒否し、新ガイドライン・有事立法に反対する全国FAX通信
No.23 2000年8月23日(月2回発行)
◆◆◆第2期・第11号◆◆◆

東京都千代田区三崎町3−1−18 近江ビル4階
TEL:03-5275-5989
FAX:03-3234-4118
Eメール:tokada@jca.apc.org
HP:http://www.jca.apc.org/~toshi/NoWar_News/fax_tusin_index.html
購読料 3000円(半年間/第2期:2000.3〜9)
郵便振替 00110-4-408708 全国FAX通信
*〈Fax通信〉は情報の受け手が同時に発信者となるメディアを目指します。
*全国からの情報、企画、意見をお待ちしています。
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目次
●やめて! 9・3東京都の「防災演習」◆参加を!◆
●自由なコミュニケーションのために
 −−盗聴法(通信傍受法)は、いらない!
●ていこうせん
●9月15日/米軍実弾砲撃訓練反対−−東富士抗議集会へ!
●盛りだくさんの取り組みに多くの参加者
  「21世紀へヒロシマのメッセージ」を!!
●リレー連載「……こんな運動してます!」
  −−市民平和基金
●長崎ピースウィークの報告
●沖縄・名護から「命を守る会」が東京行動
●パンフ紹介
  『旧軍港市転換法50年と呉市海事博物館』
●沖縄・安保 News クリップ(8/4〜8/16)
●【韓国】米軍爆撃場閉鎖を求める闘い
     −−3名が依然拘留中/8月22日に裁判
●韓国からの要請/意見広告に支援を!
●沖縄・名護ツアーへ!
●ビデオ『原子力空母・母港の危険性』上映会
●各地集会・行動予定(8/25〜9/9)
●事務局から

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やめて! 9・3東京都の「防災演習」◆参加を!◆

 9月3日に東京都の防災訓練が行われます。これまでも防災訓練に自衛隊が出てき
たことはありますが、あくまで「自治体の要請に沿って」であったり、消防の補完
的な位置付けでした。しかし今回の訓練は「危機管理」の名のもとに、自衛隊が、
自治体や消防の上部に位置付けされ、都だけでなく内閣の危機管理室と直結した有
事即応訓練を行おうとしています。
 現在、伊豆諸島では噴火が多発しています。8月4日には伊豆7島の首長、議長が
都庁を訪れ、都に救援に向けた緊急要望を行いましたが、石原知事は、これに対
し、福祉・生活保障・建設復興のための提言は何もしませんでした。東京都の災害
対策部に対して、「伊豆で危険な状況だが、被災が長期化した場合、お金も人員も
かかるでしょう。9月3日の訓練を中止し、そのお金を伊豆に集中すべきでは?」と
問い合わせたところ、「なにか被害があり、村から要請があれば即座に都として対
応するが、3日の訓練は行う予定である。ただし当日、重大な災害が伊豆であれば
当然中止となる。内部でも伊豆諸島がこんな状態の中、派手な訓練ばかりやってい
いいのか? という声はある」との回答でした。市民の命と生活を守るというな
ら、9月3日の訓練を中止し、伊豆諸島での福祉・生活保障・医療の救援に全力を尽
くすべきだと考えます。
 私たちは、「防災とは何か」を問うなかから、関東大震災時の反省も何らなされ
ず、差別排外的な治安管理の思想に基づいた今回の訓練はやめるべきであると考
え、訓練前日に東京都に対する抗議デモを、当日も監視行動とデモを行うことにし
ました。みんなで「やめて! 治安演習」の声をあげましょう!
(松平隼人/やめて! 東京都による
 防災に名を借りた9・3自衛隊演習実行委員会)

■9月1日(金)関東大震災から77年――石原・都知事による自衛隊「防災演習」を
問う 映画と講演の夕べ 映画『隠された爪痕』上映/講演*内海愛子(恵泉女学
園大学教員)/場所*中野ゼロ地下2F 視聴覚ホール(JR・地下鉄中野駅・南口か
ら7分) ※「『防災』を考える会」の名前で会場を取ってあります/時間*午後6
時30分開場、午後7時開始
■9月2日(土)石原・都知事は自衛隊「防災演習」をやめろ!  9・2都庁デモ 
出発点*新宿公園/午後2時30分開始、3時デモ出発/全国交流会 午後6時30分開
場、午後7時開始(予定)/場所*早稲田奉仕園・6号館2F(地下鉄東西線・早稲田
駅から徒歩5分)/宿泊費+交流会参加費*2000円(予定)
■9月3日(日)午前:都内各地の演習地での抗議行動やデモ/午後:銀座デモ/午
後2時集合、2時30分出発/場所*水谷橋公園 (JR・地下鉄有楽町駅から徒歩10
分)
●実行委員会・連絡先:戦争に協力しない!させない!練馬アクション(03-3825-
8428/池田)、ストップ海外派兵・大田共同行動(03-5736-0755/石川)、新ガイ
ドラインに反対する!中野(03-5380-3172/三好)、日本消費者連盟(電話:03-
3711-7766/Fax:03-3715-9378)

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自由なコミュニケーションのために
 −−盗聴法(通信傍受法)は、いらない!

★盗聴法の何が問題か?
 警察が私たちの電子メール、電話、FAXを「犯罪捜査のため」と称して合法的に
盗聴できる「通信傍受法(盗聴法)」は、99年8月、自自公政権の数の力で強行採
決され、この8月15日施行された。
 かつて与党入りする前、公明党の浜四津敏子議員は反対集会に出席。「盗聴捜査
は通信の自由という憲法上の人権を侵害する可能性が大きいだけでなく、国家権力
の都合で、政治的に利用されてしまう危険性が大きいという歴史的教訓がありま
す」と述べた。小沢一郎自由党党首は「ドロボーや麻薬犯を捕まえるためなどとい
うが、国防・治安のために使わないで何のためにやるのだ」と正確にこの法の目的
を語った。人々が自由に議論し、未来を作り変えてゆく営みを威嚇と恐怖によって
押しつぶす役割を果たす悪法の存在を私たちは許してはならないだろう。

★従来のワクを超え広がった反対運動
 弁護士による初の3回もの国会請願デモ。三野党三会派の党首が顔を揃えた日比
谷野音の大集会。佐高信さんらも交えての信濃町デモと公明党への抗議。街頭では
「市民投票」を実施。国会では、委員会審議中での突如の採決強行に怒った女性議
員らがギネスブックに載る記録だったという「フィリバスター演説(長演説)」を
し、牛歩による抵抗も徹夜でなされた。この状況はインターネットによってマスコ
ミ報道に先駆けて現場から全国へと発信された。このように、議員・弁護士・市
民・労組・インタネットワーカーなどが連携し、それぞれの持ち味を生かしつつ運
動が作られ、現在に至っている。

★可決されても施行されても続く反対運動
 「廃止を求める市民団体共同声明」に賛同270団体。全国署名が20万強。ビデ
オ・Tシャツの販売。シンボルマークを被っての街頭宣伝。衆議院選挙では「落
選・当選させたい議員名」の公表。推進のごほうびに郵政大臣になったとされる某
議員の選挙区では落選運動。一方、国会でも市民派議員らの頑張りで「廃止法案」
が衆・参議院で提出。いったん可決した法律に、再度「廃止を求める法案」がでた
のは、あの消費税でもなされなかったことだそうである。
 法案可決後、伏せられていた「警察不祥事」が次々発覚。施行直前には現職警官
関与の個人情報流出事件も暴露された。公安調査庁でも、広範な市民運動をひそか
に調査し、CIAや企業、与党議員に情報提供されている事実も明るみにでた。コー
ドネーム「エシュロン」と呼ばれる国際的な通信監視システムの存在も米欧で、そ
して日本でも急速に問題視されはじめた。衆議院選挙後、国会内反対議員は40名ふ
えた。来年の参議院選ではもっとふえるだろう。とりあえず、秋にはじまる国会で
の「廃止法案」再提出と法の乱用を許さない警察監視体制をつくりあげたい。私た
ちはあきらめない。
(盗聴法〈組織的犯罪対策法〉に反対する市民連絡会)

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ていこうせん

間違ってバスを降りた長野県真田町。休めそうな場所は山鹿神社だけ。境内の隅に
目立たないとはいえない大きさの「平和の塔」がある。◆裏側にはこの地区に暮ら
し、レイテ島、ルソン島、ビルマ、スマトラ……で死んでいった149人の「大東亜
戦争戦没者芳名」が刻まれている。◆表には、「文学博士市川本太郎」という人の
碑文。曰く「遠く郷里をはなれ気候風土のことなる異郷に……悪戦苦闘を続けつい
にはなばなしい最後を遂げ、祖国のために貴き犠牲となり、哀悼に耐えざるなり。
この犠牲を礎として……世界平和樹立の願いは切に高まれり……」◆「異郷」の被
害者については一言もない一方、本来無名であろう人びとがひとりひとり、「祖国
のための貴」い「犠牲者」として意味づけられている。が、「世界平和」との関係
はついに明らかにされることがない。◆この、偉い先生(国家の代理人)によって
お墨付きを得た「死の意味」を見て、遺族のなかに「これなら父の/兄の/あの人
の/死は無意味だった方がまし」と、豪語する人がいるといい。(あ)

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9月15日/米軍実弾砲撃訓練反対−−東富士抗議集会へ!

 9月13日から10日間、米軍は東富士演習場での実弾訓練を予定しています。静岡
の平和グループは実行委員会を結成して反対行動を計画しています。ぜひ参加を!
●日時:9月15日(金/休)13:30〜
●場所:御殿場市中央公園(JR御殿場駅徒歩10分)/集会とデモの後、キャンプ富
士に申し入れ行動
●主催:実行委員会
●問い合わせ:NO! AWACSの会(FAX:053-422-4810)

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盛りだくさんの取り組みに多くの参加者
「21世紀へヒロシマのメッセージ」を!!

 20世紀最後の広島・長崎の日を迎え、「21世紀へヒロシマのメッセージ」をと題
して、恒例となっている「8・6ヒロシマ平和へのつどい2000」を開催した。5日、
正午のピースサイクル到着集会を皮切りに、関連行事としての7日のスタディ・ク
ルージングまで、盛りだくさんの取り組みとなった。
 5日の夜のメイン集会は、会場の広島YMCAに170人以上が集まる熱気の中で、私た
ちのめざす平和のかたちと題して、4人の提起、発題者を囲んでのグループ討論を
行った。「在外被爆者をめぐる問題」を豊永さん(韓国の原爆被害者を救援する市
民の会)、「被爆体験の継承を考える」を森滝さん(インド・パキスタンと平和交
流をすすめる広島市民の会)、「彼らの核戦略、わたしたちNGOの平和構想」を川
崎さん(ピース・デポ)、「進む戦争への法整備」を湯浅(ピースリンク)から、
それぞれ短時間だったが、コンパクトで的を射た提起がなされ、それを受けての討
論は時間が足りなかったかもしれない。
 深夜までの交流会の後、翌朝は、早朝から市民宣言のビラまき、原爆ドーム前で
の「グラウンドゼロのつどい」、120人ほどでの中電本社前でのピースウォーク、
上関の祝島からの参加もあった中電本社前での脱原発の座り込みと続いた。一息つ
いて、午後からは、ピースデポとの共催で、「核軍縮セミナー」を行い、NPT再検
討会議に出た川崎さんから詳しい報告をしてもらった。この間、恒例となっている
平和公園、広島城周辺、宇品、岩国、そして海のスタディクルージングなどの
フィールドワークには、どれも多くの方の参加を得て、好評のうちに終えることが
できた。
 今年は、早めにピースサイクルとの連携を意識的に追求した結果、参加者、内容
ともにいくつか、新たな展開ができた。まずメイン集会参加者が大幅に増えたこと
はとにかく良かった。さらに、6日朝の「グラウンドゼロのつどい」は、初めての
試みだったが、臨場感もあり、何より生活クラブで来ている子どもたちが、参加
し、ともにダイインをしてくれたことが最大の成果だった。各地から、遠路来てい
ただいた皆さんには心から感謝し、この場を借りてお礼申し上げる。
(湯浅一郎/8・6ヒロシマ平和へのつどい2000)

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リレー連載「……こんな運動してます!」
  −−市民平和基金

 市民平和基金は1995年にスタートした。そのきっかけとなったのは、第一次チェ
チェン戦争だった。ロシアからの独立を求めたチェチェンに侵攻したロシア軍は、
核兵器を除くあらゆる武器を投入し、独立派の兵士のみならずチェチェンの一般市
民への殺戮を続けた。ロシア軍による住民虐殺事件まで起きながらも、チェチェン
問題は国際的な注目をあびることがない中で、市民平和基金は戦争の平和解決と難
民救援のための活動を行ってきた。第一次チェチェン戦争が停戦となった後は、各
国で相次いだ大地震救援や昨年のユーゴ・コソボ紛争の平和解決や東ティモールの
難民救援活動などにも関わってきた。
 そして現在はロシアやチェチェンのNGOと連携を取りながら、昨年から始まった
第二次チェチェン戦争の難民救援活動と平和解決のためのキャンペーンを行ってい
る。プーチン新大統領の強権政治に主導された今回のロシア軍のチェチェン侵攻
は、前回以上に一般市民への無差別攻撃を行うなど非人道的なものだった。しか
し、国際社会の反応は鈍いものだった。特に日本政府は、4月にジュネーブで開催
された国連人権委員会でのチェチェン問題決議に対して、棄権をするという人権感
覚のなさを示した(ちなみに米国ですら賛成した)。
 これから日本の市民に求められるのは、戦争に反対したり、あるいは国際的な災
害救援に乗り出すだけではなく、市民として平和的解決の道筋を具体的に創り出し
たり、あるいは政府の外交政策を人権と非軍事に根ざしたものに転換させることで
はないか。インドネシアやフィリピンなど各地で続く紛争など課題は大きく、複雑
だが、軍事力に頼らず、市民の手で平和を創造する活動が今こそ必要とされている
と思う。チェチェンの人権と平和のために支援を!
●郵便振替:00100-4-72221 市民平和基金
●東京都文京区本郷3-37-3-303
●電話:03-3813-6758
http://www2u.biglobe.ne.jp/~cfp/

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長崎ピースウィークの報告

 8月1日から9日までのピースウィーク。原水禁大会と長崎市主催の式典とは別
に、誰でも参加できて自己主張のできる企画と集会をめざして14年目。参加者は定
着し、また顔と名前の一致しない人が増加している。「8・9の長崎には行くところ
がある」、そう思われていることを強く感じる。
 私が去年から強調していることは、一般的に言えば、原爆と平和について語りな
がら着々と進行する戦争国家化に言及しない欺瞞。非戦反戦にもとづかない反核は
嘘くさい、ということだった。三菱の兵器生産を告発し(ピースバス)、強制連行
と戦後補償を問い(ピースクルーズ)、周辺事態法9条による自治体の戦争協力マ
ニュアルの危険性を訴えるという私たちの「反戦反核」は、しごく現実政治的であ
る。他方、8月の広島、長崎そして日本の夏は、1945年8月の原爆投下と敗戦に至っ
た理由・責任・歴史を徹底的に無視する。そのことによってナショナリスティック
で、非現実的な(抽象的一般的な)「反核平和」になる。
 決して大勢ではないが、全国からも個人の参加が定着しつつある。新聞で読んで
私の家まで電話をしてくれた人もいる。今年も元気づけられたピースウィークだっ
た。ただ来年は少し期間を短縮しようか、という年齢からくる反省はある。それは
少し時間をおいて考えようというところです。
(舟越耿一/長崎ピースバス)

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沖縄・名護から「命を守る会」が東京行動

 8月10日、沖縄・名護から「命を守る会」が急遽、上京。一坪反戦地主会関東ブ
ロックの人々とともに、アメリカ大使館と首相官邸への署名提出行動、その後記者
会見が行われ、夕方には報告集会がもたれた。
 上京したのは、代表の金城祐治さん、事務局長の宮城保さんをはじめ他3名と、
「ヘリ基地反対協」共同代表の安次富浩さんの計6名。今回提出した、普天間基地
の名護移設に反対する署名は、6月21日から開始して沖縄サミットまでの約1カ月間
で、米大統領宛に2万2千人分、森首相宛に2万1千人分も集まり、サミットの際にそ
れぞれ直接手渡すはずのものだった。
 報告集会では、署名を携えて、厳戒警備のサミット会場と米大統領宿舎に行った
ところ、意外にもあっさり入れたこと。どちらも外務省の小役人しか応対に出てこ
ず、こちらから提出を拒否したこと。そこで仕方なく東京まで出てきて提出するこ
とになったことの顛末が報告された。また、サミットが現地にもたらした問題、こ
の間の名護新基地建設をめぐる動き、反対運動の取り組みの報告とともに、これか
らも闘う決意が力強く語られた。その後、連帯アピールで、立川市職労、港区職
労、「米軍人・軍属による事件被害者を支え、損害賠償法をつくる会」が発言。緊
急の呼びかけであったにもかかわらず、会場は溢れんばかりの約150人が集まり、
熱のこもった集会であった。
(川合)

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パンフ紹介
『旧軍港市転換法50年と呉市海事博物館』

 呉市は市政100周年にあたり海事博物館の建設を計画している。博物館の建設費
用は約80億円、この費用の4分の3は防衛庁・防衛施設庁・科学技術庁がもち、海上
自衛隊の広報施設も同居するという。
 この館のシンボルは呉海軍工廠がつくった軍艦の模型や戦艦大和の遺品、海自の
実物潜水艦となる。これらは呉海軍工廠の軍事技術を賛美し、過去の侵略戦争への
呉の加担を不問とし、現代の軍拡や派兵を肯定するものである。
 広島の市民グループはこの海事博物館建設に異議をとなえ、旧軍港市転換法(軍
転法)を武器に基地のない平和な街づくりをめざすキャンペーンをはじめた。その
中で出版したのがこのパンフレットであり、ここには海事博物館の問題点と軍転法
の意義がまとめられている。
 軍転法は日本国憲法第95条の特別法規定により、1950年6月、旧軍港4市を対象に
住民投票を経て成立した。敗戦と平和への希求の強い時期での成立であったが、朝
鮮戦争がはじまり、軍港の平和施設への完全な転換はなされず、米軍や自衛隊の基
地が残った。
 1949年8月にははじめての住民投票を経て広島平和記念都市建設法が成立してい
る。平和と自治へのうねりのなかでの軍転法の成立であった。
 広島のグループは軍転法を活用し、呉市にこの法を守らせることで平和行政をす
すめさせ、「海事」というより「海自」のための博物館計画の見直しを求めてい
る。
 軍転法の理念を市政へ! 米軍弾薬庫の返還を! 自衛隊基地の非軍事施設への
転換を! 海事博物館計画の見直しを! と呉から広島のグループはアピールを発
している。
 本パンフが活用され、各地で基地のない街づくりがすすめられるとともに、「海
事博物館」建設ノー! の声が全国から呉市へと送られていくことをねがう。
(竹内康人/NO! AWACSの会浜松)

●編集:ピースリンク広島・呉・岩国(0823-21-2414)
●頒価:500円

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沖縄・安保Newsクリップ 8/4〜8/16

【8月4日】宜野湾市の米海兵隊普天間基地に米軍C130輸送機が機体から煙を出し、
緊急着陸。同機の4基あるエンジンのうち1基が不調で予防着陸したという。▼沖縄
市の女子中学生わいせつ事件で逮捕され、米軍に身柄を引き渡された米軍普天間飛
行場所属の海兵隊員について、米海兵隊が7月31日に軍事裁判所に起訴していたこ
とが分かった、と琉球新報。
【8月6日】キューバ沖縄県人会設立交流式典が、ハバナ市内で行われた。沖縄から
訪れた訪問団ら約100人と、現地の二世から四世まで約400人が参加。
【8月7日】河野洋平外相が参院予算委員会で、在沖米軍から西原町の民間業者に流
出した劣化ウラン弾の薬きょうが、1995年12月に鳥島射爆場で発生した誤射事件の
2週間前に、在沖海軍から在沖海兵隊に譲渡された薬きょうである、との米軍側調
査結果を初めて明らかにした。照屋寛徳氏の質問に答えた。
【8月10日】国立高等専門学校(沖縄)創設準備委員会が、国立高専を名護市辺野
古地区に建設することを決めた、と沖縄タイムス。校名は「沖縄工業高等専門学
校」で定員は4学科160人を予定。
【8月12日】那覇市の泊港南岸で普天間基地所属の海兵隊上等兵(21歳)運転の普
通乗用車が護岸から海に転落。上等兵は自力で脱出。那覇署によると、上等兵は飲
酒運転だった。同署が道交法違反(酒気帯び運転)の疑いで書類送検する予定。米
軍が軍人・軍属に対する夜間外出禁止を10日に解除した直後の事故。
【8月15日】戦争マラリアの犠牲者を追悼する「忘勿石(わするないし)之碑」の
慰霊祭が竹富町西表島の南風見田浜の同碑前で行われた。碑は軍命によって波照間
島から西表島へ強制疎開させられ、マラリアの犠牲になった児童らへの哀悼の意を
込めて1992年に建立。▼中川秀直官房長官が、普天間飛行場の名護市移設について
国、県、地元市町村が話し合う「代替施設協議会」(仮称)を今月25日に東京で発
足させると発表。会見の中で15年の使用期限について「必ずしも協議会の議題とし
て取り上げるものではない」とした。
【8月16日】沖縄県が庁議で、人権保護と環境保全の視点を強く打ち出した日米地
位協定の見直し要請案を正式に決定。▼那覇防衛施設局が、来年3月で使用期限が
切れる読谷村楚辺通信所(象のオリ)と浦添市牧港補給地区内の一部の土地につい
て、契約を拒んでいる地主2人に代わり、首相が指名した代理者による土地、物件
調書への立会、署名押印を行った。▼金沢市の石川護国神社に今月4日、地元有志
らが中心となって建立した「大東亜聖戦大碑」に、「鉄血勤皇隊」と「ひめゆり学
徒隊」の名が刻まれていることが分かった、と沖縄タイムス。▼沖縄県が、ポスト
第三次沖縄振興開発計画の県案策定へ向け、2012年を目標年次として人口や労働
力、県内総生産などの目標フレーム値を検討する経済社会展望専門委員会を発足さ
せた。

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【韓国】米軍爆撃場閉鎖を求める闘い
    −−3名が依然拘留中/8月22日に裁判

 梅香里はソウルから西に80キロほど離れた村で、人々は半農半漁で生計を立てて
いた。その名のとおり、梅の香りただよう美しい村。ここに米軍の爆撃場が設置さ
れたのは1951年、朝鮮戦争のまっただなかである。米軍が梅香里を爆撃場に選んだ
のは、標的を陸地と海上の両方に設置でき、海に面しているにもかかわらず霧があ
まりかからず、それに何と人が住んでいることで訓練時の臨場感が増す(!)から
だという。
 以後、誤爆、不発弾処理による死亡者が12名、負傷者は19名、また月曜日から金
曜日、朝から晩まで続く爆撃訓練の騒音の身体的・精神的な苦痛により、梅香里で
は自殺率が他の村より高いという。数々の事故に苦しんできた住民たちは、1988年
に住民対策本部を組織し、米軍爆撃場閉鎖を要求してきた。
 2000年5月8日には米軍戦闘機A-10がエンジン故障を起こし、梅香里の正面海上に
500ポンド爆弾6発を落とした。これにより近隣の村の170余世帯の窓ガラスが破損
し、驚いた妊婦が流産しかけるという事態が発生。そこで韓国政府と米軍当局は合
同調査団を組織し、調査に入ったが、6月1日、「調査の結果、何の被害も確認でき
なかった」と発表、翌日から爆撃を再開しようとした。これに憤慨したチョンマン
ギュ住民対策委員長が爆撃場の中に入り、爆撃中を知らせる赤い旗を破り捨てた。
即刻チョン氏は警察に連行、拘束されてしまった。住民たちの怒りは頂点に達し、
これを受けた市民、社会、宗教団体が6月30日に「梅香里米軍国際爆撃場閉鎖汎国
民対策委員会」を結成するに至る(梅香里爆撃場には沖縄やグァムからも米軍が
やってきて訓練を行うため、「国際」という表現を使っている)。
 7月16日の集会(沖縄−梅香里・満月まつり)は、連日の集会続きで参加者もそ
れほど多くなく、静かに始まろうとしていた。韓国では日没後の集会を禁止する
「集会に関する法律」があり、屋外での集会が不可能である。そこで対策委員会事
務所の前庭で沖縄からの連帯アピール、チョンマンギュ氏釈放の祝い、そして最後
のプログラムである「たいまつ行進」へと移った。一人ずつたいまつを掲げ、爆撃
場のゲートへと進む列の前方で、暗闇に立ちはだかる機動隊が大きな声を上げたか
と思うと、隊列の先頭にいた6人があっという間に連行された。この警察の意図的
な逮捕劇に抗議し、連日のように警察署前デモが繰り返された結果、3人が釈放さ
れ、残りの3人(金容漢、金ジョンイル・汎対大委執行委員長、崔ヨンウン・住民
対委臨時委員長)は、依然として拘束されたままだ。裁判は水原市の地方裁判所で
8月22日に開かれる予定となっている。
(宮内秋緒/駐韓米軍犯罪根絶運動本部)

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韓国からの要請/意見広告に支援を!

 拘束中の3名の即時釈放、梅香里の米軍爆撃場の閉鎖、沖縄に新たな米軍基地建
設を許さない、などを趣旨とする意見広告を8月22日(火)の韓国ハンギョレ新
聞・朝刊に掲載する意見広告運動が始まっています。広告は、同紙1面の6分の1サ
イズ/33万円です。
◆協力金:1人1口1000円(何口でも)
◆第2次締切り:8月31日
◆郵便振替口座:01780-1-85901 満月・祈り・御万人基金
◆問い合わせ:満月まつり実行委(電話/Fax:098-947-1237)

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沖縄・名護ツアーへ!

 神奈川の「名護ヘリポート基地に反対する会」では、名護ツアーを準備中。候補
地視察、市民団体訪問、エコネット美の自然体験コースへの参加などを予定。
【日程】9月15日〜18日
【費用】航空運賃40000円、宿泊費9000円、車代12000円、自然コース8000円ほか
【申し込み〆切】8月31日
【申し込み先】FAX:045-586-0283(青崎)
【問い合わせ】090-1544-9350(原)

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ビデオ『原子力空母・母港の危険性』上映会

 「原子力空母の横須賀母港問題を考える市民の会」では、新作ビデオの上映+横
須賀市原子力軍艦事故防災マニュアルについてのトークの集会を連続で行う。横須
賀では以下の日程。
【9月1日(金)】15:00〜18:00の間に随時。汐入総合福祉会館5F(京浜急行汐入
駅)
【10日(日)】13:00〜船越教会(京急田浦駅12分・0468-61-6861)
【11日(月)】13:30〜20:30の間に随時。衣笠公民館2F
 また、出前上映+紹介も行っているので、ぜひ問い合わせを。ビデオは12号バー
ス汚染問題、NLP、原子力艦船事故情報などを盛り込んで、27分、2000円(送料込
み)。
連絡先◆0468-27-2713(呉東・小林法律事務所気付)

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各地集会・行動予定(8/25〜9/9)

8月25日(金)「基地閉鎖再編法」(米国)と「軍転法」 時間*19:00〜/場所*
よこすかサポートセンター(京浜急行線汐入駅)/講師*田巻一彦/主催*非核市
民宣言運動・ヨコスカ(0468-25-0157)
■自衛隊「防災」演習に反対する三多摩集会 開場*18:30/場所*立川市中央公
民館(中央線立川駅南口8分)/講演*朴慶南/500円/主催*同実行委/連絡先*
立川自衛隊監視テント村(0425-25-9036)
8月26日(土) すごく変だよ!石原さん・練馬集会 開場*13:00/場所*練馬厚
生文化会館(西武池袋線練馬駅北口白山神社隣り)/発言*中島絢子(「公的援助
法」実現ネットワーク)、阪神大震災の救援に関わった練馬区民/連絡先*戦争に
協力しない!させない!練馬アクション、練馬全労協、練馬・生活者ネットワーク
(03-5999-4632)
■ビデオ「反基地、反サミット、沖縄の四日間」上映会 時間*18:30〜/場所*
文京区民センター(三田線春日駅)/講演あり/300円/主催*アジア連帯講座
(03-3372-9401)
8月28日(月) 大規模医療演習に抗議し相模補給廠の撤去を求める神奈川集会
(仮) 時間*18: 00〜/場所*鹿沼公園(JR淵野辺駅南口)/デモあり/主催*
原子力空母の母港化に反対し基地のない神奈川をめざす県央共闘会議ほか/★演習
中に抗議行動あり/連絡先*相模補給廠監視団(042-756-9460)
8月30日(水) 許すな!自衛隊治安出動9・3総合防災訓練に反対!東部集会 時間
*18:30〜/場所*錦糸公園(総武線錦糸町駅)/集会後デモ/主催*同実行委
8月31日(木) 基地・軍隊による安全保障を問い直す 時間*18:30〜/場所*東
京ウィメンズプラザ(地下鉄表参道駅)/講師*高里鈴代(予定)、松井やより/
800円/共催*VAWWNET-Japan(03-5337-4088)、No! レイプ NO! ベース女たちの

9月1日(金) 災害と自衛隊 時間*18:30〜/場所*文京区民センター(三田線春
日駅)/講師*水島朝穂/700円/主催*国連・憲法問題研究会(03-3264-4195)
■石原・都知事による自衛隊「防災演習」を問う → 1面参照
■防災に名を借りた自衛隊の9・3治安出動訓練に反対し防災の意味を問う市民の集
い 時間*18:30〜/場所*労働スクエア(日比谷線八丁堀駅)/ビデオ上映/シ
ンポジウム*佐藤信行、岩崎健一、中島絢子/500円/主催*同実行委/連絡先*
ピースネット(03-3813-6490)
9月2日(土) 石原・都知事は自衛隊「防災演習」をやめろ!都庁デモ → 1面参

■インドにおける核被害の現状 時間*19:00〜/場所*武蔵野公会堂3F(総武線
吉祥寺駅南口)/映画『ブッダの嘆き』上映/講演*藤川泰志(原水爆禁止調布市
民会議)/主催*アンポをつぶせ!ちょうちんデモの会(0422-44-0364)ほか
9月3日(日) 許すな!「防災」に名を借りた自衛隊演習銀座デモ → 1面参照
9月6日(水) 日朝国交交渉の検証と朝鮮植民地支配の「有効・合法」論批判 開
場*18:30/場所*文京シビックセンター(丸の内線後楽園駅)/講師*渡辺健樹
/主催*日朝国交正常化の実現と日韓条約の見直しを求める全国署名運動(03-
5684-0194)
9月9日(土) NGOの人道援助活動の体験から考える平和憲法 時間*18:00〜/場
所*ECOとしま(池袋東口・豊島区民センター隣り)/講師*暉峻淑子/500円/主
催*許すな!憲法改悪・北部市民連絡会(03-5974-1739 中尾)

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事務局から

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