7月28日に思いやり予算違憲訴訟・東京の第12回口頭弁論が開かれました。
原告側は、証拠説明書と大阪高裁での証人尋問(北野弘久・日大教授、前田哲男・
東京国際大教授)速記録を提出。被告側は、原告の提出した証人の陳述書に関し、事
実は争わないと表明。
その後、今後の訴訟の進め方について裁判官が合議し、証人申請は却下され、その
まま結審。傍聴人はじめ代理人の弁護士も、一瞬耳を疑いました。
合議といってもほんの2、3分。膨大な証拠が出されているので、証人尋問の必要
はないと、吉戒修一裁判長はぼそぼそと話す。昨年10月に裁判長が交代した直後
は、歯切れがよく、声も大きかったのですが、だんだん声も聞き取りにくくなりまし
た。
判決期日は未定ですが、関西訴訟の控訴審判決が9月28日に予定されていますの
で、その後になる模様。
証人却下、結審というシナリオは予想していなかったわけではないのですが、少々
意外です。せっかく、日本の司法の信頼を少しでも挽回するチャンスだったと思うの
ですが、だめさを再確認。向学心のある人間ならば、証人の陳述書を読めば尋問して
みたくなると思うのですが、まあ、今の裁判官に期待しても始まらないのでしょう。
がっかりした人も多かったのですが、私としては、「日本の裁判官とはなんと格好悪
い連中か」と哀れみを感じてしまいました。もう少し自信を持った仕事をしなけれ
ば、生きていてもつまらないだろうに。被告も、きちんとした反論をすることもな
く、ただ逃げに終始。かわいそうな人たち、というのがこの裁判の感想です。官・民
・司法が一体となって、アメリカへの「思いやり」をただす絶好のチャンスだったの
に。
すこしは、原告をうならせる判決文を書いてくれるか、楽しみです。詰まらぬ判決
文だったら、思いっきり嗤ってやることにしよう。
裁判長 吉戒修一 氏
裁判官 伊藤 繁 氏
裁判官 星 直子 氏
ということで、長い間のご支援ありがとうございました。判決期日が決まったらお
知らせします。
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