米、東海岸時間で７月１５日（土）、午後６時半のＡＢＣ
ニュース（全米ネット）は 沖縄で日を追って高まる反米軍基地、
と題して少女準わいせつ事件および米軍兵士諸犯罪に対する
抗議集会の模様を伝えました。会場に集まった人々の表情や、
（６０００人余り集まったそうですね）大田元知事が、「沖縄は
アメリカの領土でもなく、占領地でもありません。主権国家の
一部なのです、わかりますか」といったことを英語で
語っておられるシーンが出てきました。日本の官僚の、便秘で
苦しんでいるような顔ではなく、ニコニコ笑顔で話す大田さんに、
（知事時代の言動に批判はあるけれども）貫禄を
感じずにはいられませんでした。
その他、機動隊の前でアメリカの旗を燃やす女性、デモ行進を
する反戦地主らしき人たちの姿も映されました。稲嶺知事は完全に、
画の中にも話にも登場しませんでした。
ところで、この報道が、いつもの薄っぺらなものと一味
違ったのは、韓国（南朝鮮）、ビエケス・プエルトリコ、
イタリア（スキー場での惨事、忘れられません）などでの
米軍に対する民衆の力強い抗議行動が、沖縄との動きと
だぶらせて報道されたことです。そして兵力削減を求める
各地の声に、国防省はまったく反応していないのだと
現状を語り、それは沖縄に滞在して基地の現状と
抗議行動を目にしたジャーナリストだからこそ言わずには
おれない批判とも受け取れました（違うかもしれない）。
もっとも「国の安全保障と安定を米軍に頼る日本」
として、思いやり予算のことは出てきませんでしたし、
日本政府と沖縄県政による歴史の歪曲や、一坪
地主弾圧などについては語られることもなく、物足りない
と言えばそうなのですが、反米軍基地の対応に
苦しいところに追い込まれているクリントンについて、丁寧に
報道したことは、評価できると思います。
余談ですが、先日、目取間 俊さんの本二冊を、ようやく手に
して、その後の数時間は本以外の世界は存在しません
でした。生きる楽しみが増えました。
@'-'@ 安倍 陽子 @'-'@
rentai@labyrinth.net
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