平田@東京品川です。
小説の本ですが紹介です。沖縄の宗教物語のエキスパート、池上永一の2冊目の長編小説。
禁断のレキオスの力とその正体を求め、現代と過去を時空を越えて
争奪戦を繰り広げる。ついにはペンタゴンが在沖米軍に宣戦布告を。
沖縄の宗教精神世界を軸に米軍を絡ませ物語は進んでいきます。
普通の社会生活からみた米軍基地の存在感なども的確に描画しています。
題名:レキオス LEQUIOS
著者:池上永一
文藝春秋 2000年5月25日 502頁 2000円+税 ISBN4-16-319210-7
帯:
西暦2000年、沖縄いまだ返還されず
混血の少女デニスと千年の視点を持つ男、キャラダインがレキオスを追う
過去と現在、夢と現実が交錯する異色のファンタジー
蓬莱の島に今、静かに奇蹟の雪が降る
基地の島に住む人びと、アメリカ人でもなく日本人でもない少女、
夫に裏切られ怨霊となった女、娘を捨てた父親、パイロットに憧れる空軍将校、
才能に限界を感じる科学者、自らのありようを知らないコギャルたち…
すべての人の祈りもむなしく、異端者の魔術によってレキオスの封印は解かれてしまう。
レキオスよ、君は何を望んでいるのか。
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平田 安則 hirata@grape.ifnet.or.jp / VYA01307@nifty.ne.jp
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